| ジャンル | ハンティングＲＰＧ | 私的評価 |
| 価格 | 6,800円 | ストーリー：９／１０ 難 易 度：７／１０ おすすめ度：９／１０ |
| メーカー名 | 株式会社アスキー | |
| CD-ROM | １枚組＋サントラCD１枚 |
| ＜物語＞ |
| AMD（アフター・マザーズ・デス）1991年。植民惑星ネオケニアに、超巨大隕石が迫っていた。衝突まで、わずか８年。星間連邦政府による必死の移住計画が進む中、突如、未知の知的生命体「アナビス」からメッセージが届く。「この星の動物をひとつがいずつ集め、他の星へ逃がして欲しい」と。そして脱出用宇宙船「箱船」が、人類へ贈られた。 この突拍子もなく確実性もない「箱船計画」に、こともあろうに連邦政府はGOサインを出す。やがて、箱船の乗務員として、人類という種の雌雄として、若き男女１名ずつが選び出された。そして今、この困難な使命に挑むふたりの冒険が始まる…。 |
| 注意：取扱説明書より抜粋しています。 |
| ＜解説＞ |
| グラフィックがSFC並のしょぼさにも関わらず、独特の世界観とストーリーで楽しませてくれるのがこのRPG。内容は平たく言えば、死神と呼ばれる隕石衝突による惑星消滅の期限（８年）以内に動物を捕獲し箱船に乗せて、箱船を発進させる、というもの。その箱船乗員に選ばれたのが、主人公であるケン・チャレンジャーとその幼なじみのリンダ・バーニング。 大筋の話はそんな所だが、このゲームの面白いところはこの設定を背景にシナリオごとのストーリーがパラレルになっているところなのだ。シナリオはＡ、Ｂ、Ｃにわかれており、シナリオによって難易度（捕獲しなければけない種類の数）も捕獲可能な動物も違ってそれぞれに楽しめるようになっている。ストーリーはどれをとっても突飛でショッキングな内容（特にA、B）。しかし、どことなく暖かみを感じさせられる（のは私だけか？）のだからこの面白さは押して知るべし。 そしてもう一つの面白みとしては、捕獲し箱船に登録した後あまった動物は装備に加工したり食料に加工したり猟犬にしたり売りつけたりと、余すことなく利用できるという点。今までのRPGは敵を倒して経験値を上げる”経験値稼ぎ＆金稼ぎ”としての戦闘だったが、このゲームでは生きていくための戦闘（動物捕獲）に定義されているのである。しかも、動物を弱らせて捕獲できず動物を飛び散らしてしまうと経験値が入らないというシビアさも兼ね備えているのだ。そして、動物の登録によって様々な特殊能力（動物に与えるダメージを調節できる能力：体毛ミサイル、超音波ウェーブ等）を身につけられるのもユニーク。それから、動物は戦闘で捕獲するだけでなく、罠を張って捕獲したり、店で買う事も可能だし、希少価値のある動物をオークションで手に入れることも可能なのだ。ようはどんな方法でもいいから、期限内に動物を集めればいいってこと。ここまで現実感溢れるサババイバルなゲームはないだろう。ロード時間も早く、サターンの割にムービーも綺麗。あえて欠点を言えばグラフィックがちとしょぼすぎるのと動物よけの迷彩効果が短時間すぎる所だろうか。 そうそう、知っている人もいると思うが、このソフトは以前にPCエンジンで発売されたことがあり、新たにリニューアルされて発売されたのが、PS版のリンダキューブアゲイン。しかし、PS版では規制によりやもうえず削除されてしまった会話イベントがあったのだ。それを含めた完全版を世に出したいという制作者側の強い意向により、発売されたのがこのリンダキューブ完全版。会話イベントのみならず、ある条件でゲーム上のアニメーションムービー及び静止画やPCエンジン版のグラフィックに加え、キャラデザインをされたカナビス氏のイラストが見れたり、全てのBGMも聞けるようになるというおまけモードもついているのだ。さらにもう一つの目玉は、世界で初めてシナリオDを完全制覇したS級ハンター国分政昭名人との競争が可能となるモードも追加され、PS版をプレイされた方にも楽しめるようになっている！ 収集する事が好きな方もそうでない方も色々な楽しみ方ができるものなので、お薦めの一品です！！ |
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