3/18(日)【快挙】
ニノのハリウッド進出に係るニュースを知り、大変喜んでおります。
アメリカ神話が崩れつつある昨今ではありますが、誰がなんと言ったって、「アメリカ映画は凄い!ハリウッド映画は凄い!!」と思うのであります。
そのハリウッドで、キムタクも未踏のあのハリウッドで、ニノが謙さん、中村獅童さんと並んで、お仕事なさるのでありますから、これは、とにかく凄い!!!と思うのであります。
しかも、ニノの役は若き日本兵。もう、超似合うだろうなと思う。
いつだったか、「シン・レッド・ライン」というガダルカナル攻防戦を題材にした映画があったんだけど、その中での日本兵の描き方がとてつもなくかっこよかったのを覚えています。
小柄ではあるけれど、端正な顔立ちと、無駄のないスリムな体。惨めな敗北を屁とも思わないほどの死への潔さ。祖国への深い愛。
空を見上げながら、体を鳥に啄まれて朽ちていく姿。
「ああ、日本兵ほど、カッコイイものはない!」
不謹慎ながら、そう叫ばずにはいられない映画でありました。
今回の映画は、日本とアメリカと、両極面から描いた2部作なんだとか。
なんて、素晴らしい発想なんでしょう。
でも、ちょっと心配なのは、監督のクリントさん。
クリントさんの映画と言えば、「マディソン郡の橋」。
当時、映画のCMで、「もう泣けちゃいました!」なんて、みんな言ってるモノだから、超感動映画だと勘違いして見に行ったら、なんと、実に中途半端な中年の恋愛物語。
主演のメリル・ストリープは、大好きな女優さんなので、結構、期待して見ましたが、私は、画面に向かって、「ふざけるな!金返せ!!」と叫びそうでした。田舎の主婦、メリルストリープが、クリントさん演じるカメラマンと静かな恋に落ちるのだけれど、結局、夫との生活を捨てることはできず、それでいて、クリントさんへの思いをずっと胸に秘め、「自分の骨を二人が出逢った橋の袂にまいて欲しいと自分の子どもに託す健気な物語。でも、私は、その完璧なまでの純愛が、私には実に中途半端な感情に思えてしまったのでした。
「好きならトコトン好き!」「躊躇するのなら、どこかきっと醒めてる。」と信じる私は、結局追いかけなかったクリントさんに対して、主人公には愛はひとかけらもなかったのだと信じるのであります。「死ぬときこそはカレに尽くしたい。」なんて言ってほしくない。というか、そんなこと言うの卑怯だと思うのです。
その後、「マディソン郡の橋」を「よかった!!」と称賛する人とは幾人とも合いましたが、そのたびに「こいつとは、根っから人種が違うのだ!」と思いました。
でも、あれから、何年か経って、いろいろ考えると。
要するに、クリントさんは人生というものに、いろんな付加価値を見いだせる人間なのだと思います。
そんなクリントさんの映画のキーパーソンに選出されたのだから、ニノは、本当に凄い人物なのだと思います。
黒白はっきりしてそうなんだけど、実微妙なグレイの部分を微妙に演じ分けられるもの凄い役者さんなのではと思います。
そして、そのニノに、公共電波上にもかかわらず、「嵐で一番気の合う人。」と言わせてしまうのだから、大野クンって、本当に凄いヤツなのだと思います。