CMで聴いているときは、未来に乾杯!のような曲に思えたンですけれど、全編通して聴くと、迷える子羊さんの曲なんですね。歌い手の心の内がガラス張りのように感じちゃえるほど、歌詞がダイレクトに響いてくる曲だなぁと思いました。
そして、大野クンの歌唱力ってどこまで深いの!ってひざまずきたくなるほど、大野クンの美声に酔いしれる曲です。透き通ったフェイクも、やわらかな裏声も凄い、凄すぎる。
この曲だけは、最初から最後まで大野クンセンターで、躍りながら歌っていただきたいなぁぁと思います。そして、最後は、大野クン一人がステージに残って、「ブラボー!」「大野クンの未来に乾杯!」という歓声と拍手を浴びながら余韻を楽しんで欲しいのです。
11 テ・アゲロ
いつかのコンサートのサンバメドレーのように、それぞれがこの上なくカラフルでそれでいて品のある衣装を着て、これぞ!ジャニーズ!!っ唸らせるようなステージングを期待してしまいます。
これほど色っぽい歌詞の歌を、これほど色っぽく歌えば、普通は、いやらしくなっちゃうと思うんですよね。でも、貴公子のような品を感じさせるところが、ジャニーズの、いえいえ、大野クンの凄いところだと思うのです。若さを超えた不思議なさわやかさが大野クンにはあるのですわ。それが、世の玄人さんをして、「天然の湧き水ような」と言わしめてしまうのだと思う。
12 15th Moon
「恋はブレッキー」の延長上にあるサウンド。これぞ、嵐サウンドではないかと。この曲を躍っている嵐をTVで流さないなんて、それは罪じゃありませんか・・・って、躍る姿を見る前から訴えたくなる。
この曲は、全員同じ色の衣装で、まるで5人で一つの物体のようなあの嵐独特の団体美を見せつけて欲しいと思います。そして、大野クンのフェイクのあとの間奏では、ぜひぜひ、大野クンだけ一人せり上がり、妖艶なダンスを披露して欲しいです。
まだ、大野の魅力に気づいていない可哀想な下界の者たちよ。
どうぞ、お聞きあれ。その力強い声に耳を傾け、地球上の全生物にこだまする生命の息吹を感じるがよい。
どうぞ、ごらんあれ。その美しい体の動きに目を凝らし、自身の体に電撃が走り全細胞が活性化されていくのを楽しむがよい。
13 どんな言葉で
なんだか、とってもなつかしい香りがしました。乾いたギターの音色と厚みのあるコーラスは、どことなく、イーグルスとかアメリカとかといった70年代のウエストコースト・サウンドを思い出させるのです。加えて、ローリングストーンズ好きな男性ファンがドッと駆けつけそうな気配さえしてきます。
大野クンの歌い方は、母音と子音の力み方が独特で、力めば力むほど適度な張りが生まれてくるんですね。ホントにこの方は、天才なんだな。
14 PIKA☆NCHI(album version)
この曲は、劇場とか、コンサート会場とか、とにかく大きな器が最高に似合う曲だなと改めて感じます。低音が体にびんびん響いて、どんな不調な体もアッという間に癒しちゃう気がする。
なんだか、こうやって、全編聴いていると、嵐って、まだまだ潜伏している感じがどうしてもしちゃうんですよ。「今は、自分が自分がっていきがらずに、スタッフが用意してくれる曲を大切に大切に歌っていこう。」といういい意味でのメンバー全員の開き直りを痛切に感じました。そう言う意味でもSMAPと同じような道をたどっているような気がしてなりません。「夜空ノムコウ」とか「世界に一つだけの花」とかのようなビッグヒットを放つとき、「ああ、ホントに奴らは凄い歌唱力の持ち主だったんだ。」って、世間を唸らせるために、今はとにかく力を貯えているって感じがする。
いろんな経験を自分の血や肉と化し、人間的に着実に成長し、歌を丸ごと受け止めて魂で歌いあげるそんな重みのある歌手に、確実に成長しつつある嵐クン達に心から乾杯したいです。
