9/25(火) 【HERO】
久々に映画を見て参りました。
ホントに久しぶり。
「最近見た映画はなんですか?」と問われたら、「チャーリーのチョコレート工場」なんて答えそうなんだもの。
その後、何か別の映画を見たような気もするんだけれど、ホント、あまりにも前のことなので、全く記憶にありませんのです。
で。
なんとなく、というか、どうしても、大画面で何か見たくて、劇場に足を運んでしまいました。
「HERO」を選んだ理由は、いくつかあるんだけど、1つあげるとするならば、肩の凝らない映画を見たかったから。「映画でございます。」という映画ではなくて、まさに「ドラマの延長線上」のエンターテイメントを楽しみたかったから。
そうなのです。
このところ、なんだかんだと言って、ドラマに填り続けているんだけど、なにがそんなにいいかって、あの「肩の凝らなさ」がたまらなく魅力的なのです。
日本のドラマの魅力はなんですか?と問われたら、胸を張って、「肩の凝らないところ」と答えるべきだと思うのです。漫画チックなのりの中で、「正義は勝つ」「恋は至情」「日常こそすべて」といった正統派のメッセージをびんびんにそして実にソフトに放ってくるところがたまらなくいい。
そうそう。
「肩の凝らなさ」では、ドラマ「山田太郎ものがたり」は秀逸でした。そして、その「肩の凝らなさ」をオープニング、そして、最終回の「エアギター」が見事に表していたように思います。ニノと翔ちゃんの笑顔もとてもよかった。主題歌、嵐の「Happiness」もエレキギターの音色がとても柔らかくって。
大野クンの登場場面も、その「肩の凝らなさ」を象徴しているように実に軽やかで最高でした。
あの背中の演技。きっと、大野クンにしかできませんです。
「ヴィヴィー!」のかけ声もさすが!
ああ。いいなあ。
究極のドラマ、そう、肩の凝らない極めつけのドラマに、極めつけの肩の凝らないキャラで、また、登場してもらいたいです。
おっと!
話を「HERO」に戻しましょう。
映画「HERO」は、そのドラマの「肩の凝らなさ」と、映画ならではの「力みさ」をぎりぎりのところで、巧くマッチングさせていて、とてもよかったなと思いました。
タモリの配役も、「肩の凝らなさ」を追求したと思えば、納得がいく。法廷シーンで、タモリが階段を降りてくるシーン、ホントに重みがなくて、肩の力がホニャララと抜けちゃったもの。
映画の風格という点では、照之ちゃんの功績大でありましょう。
ビョンホンさんも、松本幸四郎さんも、どっかにすっ飛んじゃうほど、存在大。
「そこのけそこのけ、おいらが通る!」ってな勢いすら感じました。さすが、我らが照之ちゃん。
一徳さん、中井喜一さんの存在は、TVらしさとも言えるし、映画らしさとも言えるから不思議。
大物たる所以でありましょう。
音響がいいのか、キムタクの声がとても柔らかく響いてて、それに、カメラアングルもさりげなさげにかっこよくて。
ものすごくお金と時間をかけているのがよく伝わってくるけれど、CGシーンもほとんどなく、「そんなに肩ははらないで、もっと気軽に映画を見てよ。」とささやいているような映画でした。
「また、映画館に来ようかな。」と久々に思った映画でした。