3/28(火) 【極めつけ】
 またまた、ドラマの話の続きをいたしましょう。
 「時効警察」 By ケラリーノ・サンドロビッチ。
 いやいやいや。凄かったであります。
 犬山犬子さんも凄かったし、櫻井淳子さんも凄かったし、それ以上にケラさんの脚本がとにかく凄かった。

 犬山犬子さんという人の凄さを知ったのは、堤さんの舞台「カメレオン・リップ」を見に行ったとき。ケラさんの劇団「ナイロン100度C」の看板女優さんなのだとか。
 そのときは、脇役として出演なさってたのだけれど、ケラさんの何気なさそで実はとんでもなく常軌を逸してそうなセリフを、そのまんまの雰囲気に再現する役者さんで、完全に主役を喰ってたもの凄いお方なのです。
 今回の多め亭の女将さん役ももうばっちり。声質が凄いと言うか。間が凄いと言うか。
 電波上でもあの舞台くささをイヤミすれすれに上手く表現する役者さんだと、しみじみ思いました。
 知る人ぞ知る極めつけの舞台女優さんであります。

 さて、日曜劇場の「輪舞曲」。
 最終回の竹野内豊の撃たれた直後の顔の表情のとらえ方が超映画的。
 カレ独特の「かっこ悪さ」からくる「美しさ」を存分に引き出していて、脚本やストーリーの曖昧な部分を完全にカバーした秀作だと思いました。
 音楽もよかったし。
 冒頭の綾香の「 I believe」もよかったけれど、それ以上に途中、画面に流れる音楽が本当にドラマチックでした。
 
 音楽と言えば。NHKの「氷壁」の主題歌を歌ったリベラ。
 まさに極めつけの美声。
 CDまで買っちゃいました。
 毎日、通勤の車の中で聴いているんだけれど、心と体が浄化されていくのがよく分かります。

 イイドラマとの出会いはいい音楽との出会い。
 大野クンにも、いつか極めつけの音楽がセットの極めつけのドラマのお仕事がくるといいなと思います。
 いいえ、いつかきっとくる。そう。必ず。