9/24(土)【太く長く】
 今、BS2で放送しているチャングム。
 とうとうあと残すところ、4回となりました。
 この1年、自分でもよくがんばったなと誉めてあげたくなるほど、がんばって見てました。

 チャングムは、韓国ドラマには珍しく、男性のファンも多いと聞きますが、とにかく、登場する女性にこの上ない魅力を感じます。

 例えば、とうとう、チェゴサングンの座に着いたミン・サングン。
 とにかく、欲がない。飄々として、でも、生き方は実に堅実。「細く長く生きることがモットー」と公言するも、結構情が深い。とんでもない配置を命ぜられても、「やめさせられるよりはマシ。」と開き直るしたたかさを持つ。
 この人の生き方を見てると、何よりも大切なのは、「自分の今と未来」を大事にすることと、ことの軽重をしっかり見極めることなのだなと思う。細く長く生きることが、結局、太く長く生きることにつながっていくような気がする。

 そして、中殿媽媽(第三皇后)
 スキだなぁぁ。聡明で、したたかで、慈悲深くッて。まさに、人生の勝利者だ。
 この人も、ナニも好き好んで、皇后の座に着いたのではないと思うけれど、着いたからには、その座を全うしなければいけないのだと、その生き様が凄い。とにかく強い。女性も力があれば、上り詰めるところまで、上り詰めた方がいいのだと強く納得させられてしまう。

 そうそう。チャングムキャラクター占いというのがあって。
 生年月日で占うだけなんだけど、私は、この「中殿媽媽」なんだとか。なんだか、大吉を引き当てた気分。
 私の人生がこの方のようにどこまでも強いものであってほしいとは思わないけれど、心意気だけはあやかりたいモノだ。、

 ぜひぜひ、この方にドラマのフィナーレを華々しく飾ってもらってもらいたいと思う。
 

 そして、そして、そして。
 誰よりも忘れてならないのは、キョン・ミリ氏演じるチェ・サングン。
 最期に、チャングムの母ミョンイの墓前で、「謝るとすれば、アナタにだけ。」「アナタがチェ一族に生まれていたらどんな生き方をするのか知りたい。教えて欲しい。」と涙するところが、本当によかった。
 本当は、チャングムを産んだミョンイが羨ましかったのかもしれない。

 自分の運命をしっかり受け入れ、その生を全うしたチェサングン。その生き様は、またあっぱれだ。
 
 とにかく、女性は強い方がいい。
 限りなくしなやかに生きるのがいい。
 細く長く、そして、太く長く生きるのがいい。
 
9/19(日)【中秋の名月】
 昨夜は見事な満月だった。
 満月は、夕方、オレンジがかった黄色の顔をして、静かに現れる。実に華やかだ。
 
 夕方の艶やかな満月もいいけれど、私は、真夜中の天上に高く上がった真っ白い満月を見るのが大好きだ。かぐや姫が本当に月に着いたのではないかと思ってしまうほど、透き通った光を放っている。
 私は、天上の月を見ると、何故か中学生のときの自分を思い出す。初恋の頃、よく月を眺めては、好きなその人も同じ月を眺めているだろうか・・と思いをはせたものだ。結構、あのころの自分は好きだ。
 
 白く澄んだ月の光のせいかもしれない。久々に夢を見た。
 珍しく幼友達がその夢に登場した。家も近所で、小学校、中学校、高校と同じ学校だった男友達だ。頭がよくて、背が高くて、物静かで、おまけに、昔の鶴田浩二も顔負けというすっげぇハンサムというナイスガイだった。もうその子のことがスキでスキでたまらない・・・という子が毎年級友にいたものだった。
 私は、その子に夢中になることは全くと言ってなかったんだけれど、何故か、高校の入学式の日、二人で学校まで一緒に行ったような記憶がある。弟も同い年で、母親同士が仲良かったからかもしれない。
 家から学校まで、約1時間。電車に乗って、駅から歩いて。その間、ほとんど何も話さなかったように記憶している。俳優ばりにカッコイイ男の子が、ナイトのように静かに、ずっと横にいたのに、一言も話さなかったような気がする。
 今考えてみれば、とてももったいないことをしたなと思う。何か一言でも、話しかければよかったかなぁぁと思う。

 月は、忘れていたことをフッと思い出させてくれる。一瞬のうちに、その思い出の空間に引き込んでくれるから不思議だ。遠い未来に思いを馳せていたあのころ。自分の夢を必死に探していたあのころの自分にフッと引き戻してくれる。

 頭上で静かな光を放っていた月は、厳かで、それでいて、温かみがあった。世界中の誰をも差別せず、公平に愛を与える女神のような気高さがあった。
 その魅力は、今も変わらない。
 秋は、とりわけ月が美しい。だから、私は秋が大好きだ。

9/18(日)【映画三昧】
 友人から、強いお誘いを受け、9月に入り、職場の近くの映画館で、「妖怪大戦争」「宇宙戦争」「チャーリーとチョコレート工場」の3本を見て参りました。

 いやいやいや。久々に3本とも大満足という快感を味わいました。

 妖怪大戦争。
 超シュール。宮部みゆき氏の生出演(教師役)には驚きました。妖怪を演じている役者さんがみな大物チックで、水木しげる世代としては、ウヒャウヒャしちゃう仕上がりでした。
 悪役のトヨエツ氏も、存在感ばっちりだったし。岡村氏の小豆はかり、そして、阿部サダヲさんの河童なんて最高だった。
 でも、主役の男の子はちょっとじゃまだったかな。

 宇宙戦争。
 あまり期待しないで行ったんだけど、「さすがトムクルーズ!」「さすがスピルバーグ!」と感嘆せずにはいられない仕上がりでした。とにかく映像が凄いのよ。CGがCGらしくなく、超リアルなその映像には、ここまできたか!と思いました。
 トムクルーズは、ひたすら逃げるだけなんだけど、パニックに瀕し、絶望のさなかで、少しずつ自分の人格を取り戻していく様子を見事に演じていて、その変化はじんわり気持ちよく、不思議と勇気をもらえる映画でした。

 チャーリー。
 ああ、ジョニー・デップは怪物なり!。映画はこうあらねばならぬ!。またまた確信してしまいました。
 ジョニーデップなんて、もう、死ぬほどカッコイイのに、ものすごいギャグチック。映画を見終わったときは、思わずその妖艶な仕草を真似したくなっちゃうような、とてつもないインパクトがありました。
 それに、チャーリーをのぞく4人の子役ちゃんたち。とにかくご立派。あの4人がいたからこそ、チャーリーの健気さが引き立つのよ。
 そして、チャーリーの家族、特に、じいちゃんが素敵。

 そして、そして、そして。あのウンパルンパの奇妙な歌とダンス。かなり笑えました。

 やっぱり映画っていいな!って、素直に楽しめた3作品でした。