8/31(水)【入魂】
昨日、半年ぶりに、キャッツを見に行って参りました。
何度も繰り返すようですが、私は、四季のキャッツが大・大・大スキなのであります。
前回キャッツ観劇は、確か2月。
大阪ロングランに続き、浜松、仙台と続き、やっとやっと東京に戻ってきたので、何とかネットの四季HPでチケットをとり、はせ参じたのでした。
四季キャッツの魅力を一言でいうと、とにかく、しなやかでパワフルなダンス。それに加えて歌もパンチがあるし、それぞれの役者さんが、それぞれの猫のキャラを、体の芯まで理解していることがこれでもかこれでもかと伝わってくるというか・・職人の域を超えたそれこそ「魂」みたいなものを感じる。見ているだけで、全身にエネルギーが充電されていくのが、不思議なほど、よく分かるんですよね。
私は、特に、ミストフェリーズのダンスがスキなのでありますが、ミストは、ほとんど中央で躍るのです。前回は、やや左よりの前方の席だったので、今回は、多少後ろでも、正面の席を押さえ、キャッツ未見の母を誘い、またまた、はせ参じたのでした。
今回のミストを演じているのは、松島勇気氏。パワフルでアクロバティックなダンスは、今回も、まさに「健在」でした。「圧巻」でした。
そして、今回は、エンディングで、そのお目当てのミストと握手をしてもらう!と言う、センター席ならではの、ビッグ・サプライズがありました。
何よりも、感心したのは、その握手の仕方。
私は、確か通路から4人目で、恐る恐る手を出したんだけど、ミストは、満面の笑みを浮かべて、私の顔をグイッと見つめて、腕をグイッと伸ばし、そして、ギュッと手のひらに力を込めて、まさに“入魂”の握手をしてくれたのです。
これには、もう大感激でした。
大感激だったのは、母も同じだったらしく、
「舞台人たるモノ、ああやって、一人一人と誠意のある握手をするのが大事なのね。でも、なかなかできないものよ。」
「『素晴らしかった!』と声かけてあげたかったのに、感激のあまり、声をかけそびれた。ああ、悔しい。」
「ああいうときは、『よかった!』とか、『素敵だった!』とか、ちゃんと声をかけてあげるべきなのよ。」
と、興奮しまくってました。
私は、ミストの入魂の握手を体感して、改めて、大野クンのコンサートでの、ファンへの「指さし」、「ピース」、「投げキッス」を思い出しました。
大野クンのコンサートでのファンサービスは、賛否両論あるのかもしれないけれど、私は、舞台人ならではの入魂の挨拶なのだなと思います。
そう言えば、「1万人対1人」のふれあいではなく、「一人対一人」のふれあいを大切にしたいのだと・・何かの雑誌にも書いてありました。ああ、大野クンは生粋の舞台人なんだなぁと感心してしまいます。
そう言えば、もうすぐ待ちに待った大野舞台。それは、きっと、生粋の舞台人による生粋の舞台なのだろうと思います。
ああ、楽しみ。
そうそう。
キャッツの帰り際、母に「あのミストを大野クンにいつか演じてもらいたいのよ。すっごく難しい役だけれど、やってもらいたいのよ。」と言ったら、「いいかもしれない。きっとはまり役になるわ。世界で一番キュートな黒猫さんになるわよ。」とのこと。
ああ、いつか実現しないかなぁぁ。
