2/20(日) 【魅惑のミストフェリーズ】
 先日、劇団四季の“CATS”を、がんばって見てきました。

 劇団四季の演目は“CATS”の他に“オペラ座の怪人”“美女と野獣”くらいしか見たことがないのですが、私は、この“CATS”がとにかく大・大・大スキなんです。と、言っても、一目で分かる猫はマンカストラップ、ラムタムタガー、グリザベラとミストフェリーズくらいしかいないのですが。
 初めてCATSを見たのは、1993年、ニューヨークにて。何よりもグリザベラのその美しい歌声にハートを射抜かれました。あまりの歌のうまさに、ダンスの名シーンもほとんどぶっ飛び状態で、ダンスが上手い猫として記憶に残ったのは、ミスフェリーズだけだったように思います。

 翌々年、品川で、四季の公演を見て、びっくりしました。今度は、歌よりも何よりも、ミストフェリーズのそのダンス力に圧倒されてしまったのです。演じていたのは、確か加藤敬二さん。この方は、オーディションで、このミストフェリーズ役を勝ち取った方なのだそうですが、ダンスだけでなく、歩き方、お辞儀の仕方、とにかく独特の身のこなしに衝撃を受けました。ニューヨークの舞台のあの全身バネのようなダンスを魅せていたミストフェリーズ役のダンサーもそれはそれは素敵でしたけれど、加藤敬二さん演じるミストフェリーズは、その数段上を行くと思いました。

 2001年、大阪ロングラン。そして、静岡、広島、仙台。今度は中国人のダンサーがミストを演じていると知り、ぜひ、いつか見に行きたいと思いながら、なかなか、チケットがとれず、やっとやっと半年前、今回の東京公演のチケットがとれたのでした。

 蔡暁強さんのミストは、とてもシャイな感じがして、好感が持てました。フッとした動作がとても可愛い。それに、ダンスがとてもアクロバティックでパワフル。出番を与えられると、地道に自分の力を発揮するといったタイプ。腕と肩の動きが魅力的で、群舞では、クリスマスツリーのてっぺんのお星さんみたいな存在感を自然に放つ人。最後の連続ターンは、圧巻でした。

 でも、どちらかというと、私は、前回見た加藤さんのミストの方がスキかなぁ。ダンサーというのは、踊っているとき以外の動きでその真価が問われるような気がする。動きと動きをつなぐ何気ない仕草がとてもエレガントだったりすると、もうめちゃくちゃ贅沢なものを見せてもらった気分になるのです。

 そう。大野クンやニシキのダンスのように。
 
 今回の舞台を見ながら、加藤敬二さんのミストを思い出し、いつか、ミストフェリーズを大野クンに演じてもらいたいと改めて思いました。
 大野クンだったら、上から宙づりにされて下がってくるときのポーズとか、マジックをかけるときの腕や指の動きとか、ものすごく計算して華奢に演じてくるんじゃないかなぁ。。ふっと舞台の奥に引っ込むときの床を撫でるような動作もとっても楽しみ。
 メイクもきっと似合うと思うし。
 
 そうそう。メイクと言えば。大野クンはメイクがとってもお上手。それに、顔の表情がとにかく凄い。と言うか、そのものになりきってしまうッて感じ。

 これも、1ヶ月ほど前のことになるけれど、夜中にBSのバレエアワー「クラシック ロイヤル シート」で、バッハのチェロ組曲でバレエを踊っている演目を見ました。タイトルは「風に乗って無の世界へ」。

 最初は一人の男性ダンサーが踊るんですけど、二人になったり、三人になったり、女性とペアになったり、群舞になったりと、それはそれは、バレエの醍醐味をこれでもかこれでもかと静かに問いかけてくる素敵な踊りでした。
 男性ダンサーって、ものすごく立派な筋肉が手足につくので、決してスタイルはよくは見えないんですよね。それでも、音楽にピタッと合わせて踊るさまをみていると、体型なんてどうでもよくなってくるから不思議。逆に、手足の動きの角度や速度、それに目の表情がとにかく気になってくる。不思議だ。そんなとき、日本人の女性ダンサーが登場して踊り、びくっとしたんです。目の動きがずば抜けてシャープなんですね。他の欧米人ダンサーがなんだか無表情に思えてきてしまう。
 日本人は、能の文化に代表されるように、その目の力を、祖先から受け継いでいるのだなと思いました。彫りの深い欧米人よりも、端正な顔立ちの日本人の方が目の動きは鋭く映るのかもしれない。日本人のバレエはとにかく人気が高いというのも頷けてしまうような気がしました。
 
 大野クンの顔の表情にはもともと定評があるけれど、かなり高レベルだなと今更ながら思う。
 リフも、風助もそう。

 さて、さて。CATSに話を戻しましょう。
 全体的に今回は、ダンスもさることながら、歌がとても素敵だなぁと思いました。
 WEST SIDE STORYと同じく、一つ一つの曲目がとてもいいんだな。
 
 東京公演はかなりロングランになる模様。
 今度は正面の席から、ミストフェリーズを堪能しようと思う。大野ミストを夢見ながら。

2/17(木) 【日本いいとこ巡り】
 1月から、やたらと飲み会が多い。
 いろいろな人と楽しく飲むのは基本的にスキなので、誘われたらとにかくできるだけ都合をつけて参加しているようにしている。
 また、嵐のコンサートの中打ち上げではないけれど、仕事をいいものにするためにも、ゴールの見えてきた仕事のラストスパートを祈念して、私自身がスタッフを集めてのの飲み会を計画することも多い。
 仕事の話はもちろん、スタッフの今まで見えなかった部分の話が結構聞けて、なかなかおもしろい。

 先々週だったか。今年、結構大がかりになってしまった企画の中内上げをやった。メンバーは現場のベテランずらり。最初は仕事の話が中心だったけれど、「中高年をどう豊かに過ごすか。」の話になり、今はまっている趣味の話に盛り上がった。

 一人の女性は、スタバウォーキングを数年続けているそうな。
 休日、ご主人と娘さんと一緒に一駅となりの街まで歩き、スターバックスでコーヒーを飲んで休み、帰りに本屋をのぞいて、また歩いて家に戻ってくるのだそうだ。
 ああ。なんと豊かな休日なんだろう。

 今度は、男性の方。
 野球チームに入って毎週練習に励んでいる人もいれば、武道一筋、少林寺拳法で現役バリバリの人もいた。ああ、みんな元気だなあ。
 
 一人はなんと、東海道制覇をめざしているのだそうだ。
 日本橋から出発して、歩けるところまで歩き、帰りは電車で帰ってくる。次は、その地点まで電車でいき、そこからまた歩くのだそうだ。
 これまたのどかでいいな。
 そうそう。いつだったか。美容院で読んだ雑誌に‘関宿’の町並みが載っていた。格子戸が美しい趣のある家が並んでいる風情のある通り。ゆっくり歩きながら、その落ち着いた雰囲気をじっくり味わってみたいと思ったものだ。
 ああ。真夜中の嵐を思い出してしまった。

 さて。
 私の趣味はと言うと。
 もちろんはまっているのは言うまでもなく大野クン。
 でも、このごろ、大野クンがいろいろな舞台に出るようになってから、特に「WEST SIDE STORY」を見てから、その楽しみ方がちょっと違ってきたような気もする。
 大野クンだけを楽しむのではなく、せっかくイイ舞台に出るのだから、その舞台そのもの、作品そのもののよさを熟知していきたいなと思うようになった。
 
 大野クンを10倍、100倍楽しむ方法・・・。それは、いろんな本を読んで、いろんな舞台を見て、いろんな音楽を聴くことなんではないかと。
 目標は文庫本を月4冊、舞台月1本。CDアルバム月1枚。
 これがなかなか難しい。時間もほとんどないし、お金も結構かかる。

 でも、大好きなミュージカルや舞台を見る機会があれば、なるべく見ようと思っている。
 
 そうそう。日本いいとこ巡りも趣味にしたいものだ。
 今はまっているのは島巡り。とにかく島は魚が美味しい。
 
 昨年の冬は、久米島にするか、小豆島にするか、壱岐対馬にするかで大変迷った。迷ったあげく、壱岐対馬になったんだけど。思いっきりオフシーズンの海もよかったけれど、オンシーズンにもう一度行ってみたいものだ。
 日本中の島を巡るのも楽しいかもしれない。
 こちらも細々と制覇することにします。 
 
2/5(土) 【土曜日の朝】
 今一番はまっているドラマ。それは、朝の連続TV小説「わかば」なんです。

 もともと、土曜日の午前中は、ずいぶん前から朝ドラの集中放送を見る習慣があったのですが、今回の「わかば」は15分ごとに聞く福山雅治の主題歌も心地よく、「あらわざ」とともに、1週間の疲れを癒す何よりもの妙薬となっています。

 テーマは「家族」「絆」。
 雰囲気は「ちゅらさん」にちょっと似ているかな。素敵な家族、魅力的な人がいっぱい登場するんです。

 私のお気に入りの人を何人か紹介させていただくと・・・。

 まずは東ちづるさん扮する父方の叔母さん。
 とにかく明るい。可愛い。甲斐甲斐しい。いい女とはこうあるべきだ・・・というお手本のような人です。
 主人公を自分の娘とはまた違った意味でとても愛してくれている。
 石本興司さん扮するだんなさんとの会話もとてもいい。
 そうそう。だんなさんには自分からプロポーズしたとか。いいなぁぁ。そう。いい女とはかくあるべし。

 次に加茂さくらさん扮する下宿先のオーナー、渚おばあちゃま。
 とにかく、優雅。上品。レースの上着とティーポットがとてもよく似合う。
 この方を見てると、年を重ねることは素敵なことなのだとつくづく思ってしまうから凄い。
 
 そして、可愛い可愛い弟たち。
 光クンも可愛いけれど、私のお気に入りは従弟のケイタ。これが超いい味出してるんだわ。
 まさにナイスガイ。
 大野クンがもしこの手のドラマに出演するのなら、出番が少なくてもいいから、こういう役がいいなぁと思う。

 そうそう。忘れてならないのは愛すべき同僚、カシューナッツ君。
 しゃべり方がとても柔らかというか不思議。あのダラダラ感がたまらない。「センパーない。」には笑いました。聞けば、吉本の芸人さんなんだとか。吉本の底力を痛感しました。
 
 とどめは、イケメン俳優、姜暢雄氏扮する“運命の人”雅也さん。
 最初は、なんてネチャクチャした人だろう・・と思ったのです。そう、ホスト役が超似合いそうな。
 でも、だんだん画面に馴染んできて、気が付いたら、しっかりハートの奥に収まっているという感じ。プロポーズしたのに、なかなか返事をもらえなくて思わず漏らした「このままじゃ、俺は日干しになって、ミイラになってしまう。」にはちょっぴり胸キュン。目の演技がとても素敵です。これからも、NHKのドラマにどんどん出てくれるといいなぁと思いました。
 
 家族と家族、人と人が少しずつ重なり合って、人間の大きな輪ができていくんだなぁぁとじんわり感じる土曜日の朝です。