この秋から、毎週欠かさず見ているドラマが2つある。一つは、木曜9時の「渡る世間は鬼ばかり」。ニシキがスペシャルだけでなく、その後も準々(!)レギュラーとして出演しているからだ。これが、思わず「よっ!レギュラー!!」と声をかけたくなるくらいに画面に馴染んでいるからすごい。独特の長いせりふも自然にこなし、それほど長ぜりふに感じさせない。永年舞台で鍛えただけのことはあるなぁと感心させられてしまう。それに、毎回結構キチッとした格好で登場するのもとても嬉しい。「若だんな」然とした風格がにじみ出ていて、適役をいただいたなと感謝あるのみです。
2つ目は、同じく木曜日、10時からBS2で放送の「チャングム」。
まるで、「おしん」と「太閤記」を足して2で割ったようなドラマ。全54回と言うから、もう、バリバリの大河ドラマなのであります。
大評判だった「冬のソナタ」も素敵なドラマであったけれど、この「チャングム」は、両親を幼い時に失った少女がやがては女医として成功するという、それこそ、人生について、根っこの部分から見つめ直すような、そんな重さをズシッと感じる番組なのであります。
ちょっと話はかわりますが、先日、研修で、2年前にご自分の出版社を設立なさったと言うある記者さんの大変興味深い話を聞くことができました。
その記者さんは、あるプロジェクトにファシリテーターとして参加しているのだそうですが、そのプロジェクトの主要メンバーとともに、中国を訪問したとき、中国の学校の校舎に大きく「有理想、有道徳、有文化、有記律」とかかれてあるのを見つけ目を見張ったそうです。特に、最初に「有理想」とあったことに、なんともいえぬ衝撃を受けたとか。私も、同じくこの言葉に実に心地よい衝撃を受けました。
多分、この言葉は国を挙げての教育のスローガンみたいなものなのでしょう。「有理想」とは、さしずめ日本で言えば、「大志をいだけ」と言うところでしょうか。
確かに。
人間にとって、一番大切なモノは何か。健康な体しかり。人との調和力しかり。知的好奇心しかり。されど、やはり一番大切なのは、高い目標を持つこと、すなわち、夢を持つことなのではないでしょうか。
明確で高い目標を持っている人間は自ずと向上心が生まれるだろうし。
きっと、失敗からも何かを学ぼうとするだろうし。
だから、豊かなものの考え方をすることができ、とてつもなく強くしなやかになれるのだと思う。
また、ここでドラマに話は戻りますが、チャングムは母親からの遺言ということもあって、スラッカン(王の食事を作る場所)のチェコサングン(女官長)になりたいという野望にも近い大志を有しているんですね。だから、とにかく強い。持ち前の利発さと気だての良さも彼女を強くしているんだけど、とにかく彼女を支えている力はその大いなる野望なのであります。その野望が、彼女の本当の目標へと質的に変化していく様が今後とてもとても楽しみであります。
そうそう。このドラマ。登場する女優さん達がとにかく美しいんですね。主人公の母親役の女性も本当に知的で凛々しさがあり、大変美しい女優さんだったのだけど、それに加えてしなやかさを兼ね備えているのが、母親の親友で主人公の師となるハン・ペギョン(ハン尚宮)役を演じるヤン・ミギョン氏なのです。この実にたおやかな女性、ヤン・ミギョン氏、本国韓国でも主人公をしのぐほどのものすごい人気を得たそうです。女性の本当の美しさとは、まさに内面からにじみ出るものなのだと教えてくれるような女性なのです。
しばらくの間、充実した木曜日になりそうです。
念願のニシキの舞台、CABARETにはせ参じて参りました。
2日目にしてすでにニシキの声が嗄れているとの情報が入っていたし、先日の「渡る世間・・・」でもかなり声の調子が悪そうだったので、ちょっとヒヤヒヤ気分で芝居が始まるのを待ちました。案の上、無惨にもニシキの歌声はハスキーを通り越し、とんでもないほどのガラガラ声でした。
でも。必ずしも美声を響かせるのがいい舞台、魅力ある舞台とは限らないんだな・・・というのをまざまざと思い知らされた2時間半でした。
母曰く、「ニシキの芝居は気が入っている。」と。「綺麗な声で歌っても、心に響かない歌は歌じゃない。ドンと胸に迫るモノがなくちゃだめ。ニシキの声は、気の毒なほどガラガラだったけれど、その分誰よりも気が入っていた。ニシキが歌うと、その声に引き込まれそうになる。たいした人だよ。」と言うのだ。
確かに。ニシキが舞台に登場すると、本当に舞台の空気が急変する。華やかになるし、ニシキが歌い出すと、ライトも空気も不思議とドッシリとしてくる。
強烈なアイメイクもとってもとってもお似合い。そして。何よりも、異様なまでの妖艶なニシキの眼光が舞台を引き締めておりました。お茶目に笑ったり、鋭く睨めつけたり、悲しげに見つめたり・・・。目の芝居をあれほど堪能できるのも、あのグローブ座ならではと思いました。
真っ黒なクルクルヘアーも、黒のファーも、透けるようなニシキの白い肌とドンピシャ。
日本版CABARETのEMCEEは、尾藤イサオさん、
市村正親さんと3代目なのだそうですが、この役こそ、ニシキの一八番にしてほしいなと思います。
共演陣も豪華で、出演者のそれぞれの役に対する強い思いがズシッと響いてきて、WSSに負けず劣らず熱い舞台!という感じがしました。
真矢みきさんのキュートさには参りました。私は、彼女は宝塚の花組トップのときの舞台を何度か見ているんですが、当時からとにかく舞台にとけ込む人だな・・と印象があったのですが、このCABARETでも、作品と一体化しているなと思いました。
そして。特筆すべきは岡本健一さん。彼演じるクリフォードこそ、この舞台のストーリーテーラーなのではと思う役所なのですが、芝居がとても自然で、超さわやかでした。ちょっと不健康なギタリストというイメージが強かったのですが、あんなにさわやかな芝居をされる人だとは思ってもいませんでした。
新しい世紀が始まってから、いやな事件、事故ばかり続いていて、この先どうなっていくんだろう・・と不安ばかりよぎる今日この頃。そんな中、このCABARETを見て、自分の住んでいる街、自分のおかれている環境、自分の歩んできた人生をもっともっと愛し、時代に正対してしっかり生きていくことが本当に大事なんだと力をもらった大変いい舞台でした。
私もささやかながら、気を入れ直して仕事に勤しみ、日々を過ごしたいと思いました。
ここのところ、毎日おじゃましては、元気をもらっているhpがある。パクちゃんで検索して出逢ったんだけど、Rikakoさんのウェブログ「
幸運体質になる」(
http://rhodonite.cocolog-nifty.com/fortune/)である。
読むたびに、自分も幸運体質になっているような気がするから、不思議だ。
とても刺激的だったアドバイスをまず上げさせていただくと。
それは、「あきらめない者に神は宿る。」というもの。
そのころ、私は、自分自身の仕事への自信喪失もいいとこで、かなり落ちこんでいただけに、「どんなに困難な逆境にも試練にも耐え、乗り越えた者には、必ず再びチャンスが巡ってくるもの。己を信じる。」との文章を読み、「喝!!」と天の声を聞いたような気分になった。
それでも、しばらく経つと、また、崖の下。すると、今度は、「経験という財産」「悲しんだり、泣いたり、傷ついたり・・・。どんなことにもムダはない。必要な経験だったと考える。」とくる。
かといって、こういう観念的なものばかりだけではない。
「曜日ごとにテーマを決めて、掃除をする。」「いざと言う時用のコーディネイトを一式考えておく。」「自分のイメージにふさわしい、もしくはなりたいイメージに合うタイプの腕時計を身につける。」という、実に実践的なものもある。
この曜日別掃除には唸りました。
「それぞれの曜日にこじつけっぽい?イミをもたせて、掃除をする。一度には出来なくても、毎日すこしずつきれいになっていく・・。月曜日は、おやすみ。火曜日は、火の周り・・ってことで、キッチン。水曜日は、水周り。お風呂や、洗面所。木曜日は、壁や床や、家具。金曜日は、鏡や窓など、ピカピカ系。土曜日は、玄関やお庭。日曜日は、お洗濯。」というのだ。
私は、この月曜日はお休みというのがとても気に入った。気を抜ける一日があるというのが、とにかく素晴らしいと思う。気をうまく抜くと言うのは、人生の基本のような気がする。
なんて。私は、目下毎日が月曜日ですが・・・。
でも、衣食住の小さなこと一つ一つでも、自分を大事にして気遣っていくと、きっとオーラが整えられ、自然と幸運体質になっていくのだと教えてくれているように思う。
今後も、大野クンのパワーをはじめ、いろいろな方からエネルギーをいただいて、自分のオーラを整え、「幸運体質」に近づければと思う。