12/29(日) 【夢は叶うもの】
 年末は自然とTVを見る機会が多くなるんだけど、そうすると、自然とSMAPを見る機会が多くなる。SMAP一人一人のコメントを幾度となく聴いていて、草薙氏の「夢が叶った年でした。」という言葉がとても印象に残った。
 そうなんだよなぁぁ。
 会いたいと思う人に会えた・・・とか、行きたいと思っていたところに行くことができた・・・とか、ささやかなことでも夢が叶うととても嬉しいものだ。それが、「やりたいと思っていたことが実現できた」のなら、本当に嬉しいことなんだろうな・・と思う。

 土曜日の夜、その草薙氏の実現した夢の一つであろうと思われるドラマを見ました。
 歴史マニアから見れば、いろいろ言いたいことはあったかもしれないけれど、いい意味で庶民的な仕上がりで素晴らしいドラマだったと思います。TVドラマというのは、私は、とにかく庶民的であるべきだと思う。特に2時間ドラマは庶民的さで究めなければいけない。興味を持てば、本を読めばいい。マニアは映画や舞台を見ればいい。
 草薙氏の夢はこの究極の年末時代劇ドラマに出演することだったのか、それとも、天下の秀吉を演じることだったのか。どちらかは定かではないけれど、とにかくこのお話がきたときは「ブラボーッ」って叫んだに違いないと思うほど秀吉演ずる剛君のお顔が生き生きしていました。。
 夢みることは本当に素晴らしいことだと思う。いつか絶対叶うのだから。そう。夢を見ないことには夢は叶わないのだから。

 そんなとき、来年のプレゾンが「ウエストサイド・ストーリー」に決まったとのニュースを知った。
 ニシキもヒガシもかっちゃんも、念願の夢が叶ったことを心から喜ぶと同時に、ジャニーさんの夢をも背負うことに、今までになく身の引き締まる思いでいることでしょう。ジャニーさんには、「40歳の円熟したダンサーが10代の若さあふれる舞台を!」という夢があったと聞きます。体はついていけても、中身が伴わないと舞台は究められないというジャニーさんのその信念はどこか頷けます。日本のミュージカル界が注目する舞台。ぜひぜひ、日本人ならではの情感あふれる舞台に仕上げてほしいなと思います。

 さて。大野クンの夢はナンでしょう。
 アクション映画の主役をはる。
 ディズニー映画の主題歌を歌う。
 シェイクスピアを演じる。
 演歌で有線大賞をとる。
 ミュージカルの十八番を持つ。
 エトセトラエトセトラ。

 夢はできればたくさん持った方がいい。これは私の持論。
 夢は願うモノ。そして願えば必ず叶うモノ。
 
 私ももう一度自分の夢を見つめ直してみようと思います。

 最後に、SMAPのみなさま。
 紅白の大トリ、本当におめでとうございます。
 心からお祝い申し上げます。

12/13(土) 【ちくわぶの人】
 やっと、「夢みる葡萄」にニシキがご登場なさいました。
 なんだか、とっても太って見えて、おでこにはとんでもないシワがくっきり入っちゃってて、おまけに顎はどこにいっちゃんたんだか。「芸能人ナンだから、エステとかに通ったらぁっ?お顔をキュッと引き締めなさいよ!キュッと!!」と思わずゲキとばしちゃいたくなるようなあか抜けない姿でのご登場なんですが、ワタシはとっても気に入りました。
 
 主人公の下宿先が、日曜下宿を始めたので、居場所がなくなり、近所のおでん屋さんで過ごすことになり、そこでニシキ扮する銀行マン高瀬と毎週顔を合わせることになるのですが、この高瀬ちゃんとおでん屋の女将さんがとにかくいいキャラなのだ。
 高瀬ちゃんは必ず「ちくわぶください。」と言うほどの“ちくわぶフリーク”。何しろ、「大根とちくわぶと、つみれとちくわぶと、がんもともひとつちくわぶください。」なんて言う。セーターがとってもお似合いなんだけど、寒い日には半纏をキュートに着込んじゃって訪れる。そんな高瀬ちゃんを、水谷八重子さん扮する女将さんは、とっても好感を持って迎えるのだ。

 「どうも。」って、ニシキが笑顔で主人公に話しかけるんだけど、この「どうも。」がとても素敵。それに、会うたびに微妙に変化していく様子がとても上手い。いい役をいただいたなって、とても嬉しく想います。

 そう言えば、「おでんの具でナニが好き?」
 つい最近の大野クンのラジオでも話題にありましたっけ。
 大野クンは、はんぺん、ちくわぶ、玉子と好みが変わっていったのでしたよね。
 ワタシは、大野クンと同じで、中学生の頃、ちくわぶが大好きだったような気がする(*^_^*)。今好きなのは、大野クンと同じくやっぱり玉子かな。真っ白いゆで卵が、嬉しそうに茶色に染まっている様子がとても愛おしく思えるのです。あと、こんにゃくと大根。もちろんはんぺんも大好きです。

 そうそう。ちくわぶは、関東圏の食べ物なんだそうですね。ワタシは、てっきり全国制覇なさっているシロモノだと信じ切っておりました。でも、「あれ?ちくわとちくわぶって、どう違うんだっけ?」と急に不安になり、ネットで彷徨ったところ、ちくわぶ倶楽部 ( http://beefheart.power.ne.jp/chikuwabu/club.html )なる素敵なサイトに出会いました。ちくわぶの美味しい料理法もいろいろ紹介してあり、とても楽しいHPでした。
 いらっしゃるんですね。今も“ちくわぶフリーク”が。
 
 今夜は、少年隊のCDデビューの一日遅れのお祝いもかねて、久々におでんを作って、ニシキとちくわぶに乾杯しようかな。
 
12/7(日) 【静かな夜】
 このところ、ずっと、家に帰ると、あっという間に眠ってしまっていました。先々週に衛星TVで見た「シックス・センス」にはまってしまったらしく、家に帰ると必ず見るのですが、不思議と寝入ってしまうのです。

 あえて種類に分けるとするならば、ホラー映画に入るのだろうけれど、幽霊の姿が見える男の子の恐怖とそれを支えようとする医師との友情物語というか、何かにおびえる男の子への母親の愛情と苦悩の物語というか、美しい映像と音楽がそれぞれの優しさと強さをいっぱい伝えていて、何とも言えない心地よさに浸ってしまい、結局あっという間に寝入ってしまうのです。
 
 この映画が発表された1999年は考えてみれば、大野クンに出会った年。その年、私は、仕事で大野クンでとなんだかんだととても忙しく、なかなかこの映画を見られずにいたのでした。「映画の結末ってナンなの?」と友達にそっと聞いてみても、「それは絶対教えられない。」と冷たく拒否されるばかり。結局見過ごしてしまっていたのですが、今回、結末にとんでもない“オチ”があったことなどすっかり忘れ、とにかく、少年にナニかとんでもない秘密があるということだけが頭に残っている状態で、この映画を見たのがとてもよかったのでした。この映画が画面いっぱいに伝える、アメリカの古い街の静かで厳かな空気を素直に受け止めることができました。あのアメリカの茶色い街の空気、とてもとても好きなのです。
 
 私が好きな場面を3つあげるとしたら、まず1つ目は、赤いテントの中で犬と寝入っている少年が、母親のうなされ声に気づき、とび起きて母親の寝室に入り、母親の額にそっと手を当て「ママ、眠って・・」と声をかけるところ。
 犬が自分のことのように心配そうに少年の後をつけて駆け寄るところもとてもいい。このワンちゃんも幽霊が見えるらしいんだけど、恐ろしくいい演技をしています。犬は少年の唯一無二の友達なんだけど、そう考えると、犬ってとんでもない超能力者なんだなって思えてくる。見れば見るほど奥の深い作品です。

 そして、2つ目は、医師との不思議な交流のおかげでちょっぴり自信を持った主人公が、学校の劇で好演したあと、医師との別れを察知し、医師に「奥さんに声かけるなら眠っているときがいいよ。無意識のうちにちゃんと聞いているから。」と助言するところ。
 9歳の男の子と40過ぎの男がまったく対等な人間として話をしている場面なのです。友情とは年齢を超えて成立するものだと改めて思います。

 そして、3つ目は、最後、少年が車の中で、幽霊が見えることを母親にうち明けるところ。
 母親も自分と同じように自分の母親に素直に甘えられず、思うように理解し合えないもどかしさで悩んでいたことを知った少年の安堵感というか・・少年の母親への気持ちを思うと、せりふ一言一言に込められている優しさに涙を流さずにはいられない。少年の本当の優しさが現れていて、人間の強さというものは、しなやかで優しいものだと改めて気づかされます。

 大野クンのページでも書いたけれど、いつか、こういう幻想的で、それでいて詩情にあふれているようなほんのりした作品に主演してほしいなと思います。静かで美しい映像と音楽に包まれて、思わず寝入ってしまうようなそんなまろやかな作品に主演してほしいです。