「チャーリーガール」のパンフレットでとても楽しいコーナーがある。もし今20億円のくじが当たったらどうするか?」と質問している1問1答コーナー。錦織君演ずるジョーがなんと36万7000ポンド(20億円)のサッカーくじが当たっちゃうのだ。
主演の愛華みれさんの答えは「みんなで遊べる遊園地を作る。結局、その中で歌ったり踊ったりしてるかも。」
心理検査っていうのかな。質問の答えでその人の深層心理が分かるっていうアレ。アノ手のもの、私は、あんまり信じないんだけど、でも、自分自身が投影されちゃいそうな答えだわなって思ったりもするのですよ。
森久美子さんは、「ブロードウェイに匹敵する劇場をたててみたい。」とのこと。「一生懸命演劇やってる人に劇場貸したり、自分でちょこっとでてみたり。心に染みるものとか、ふと笑えるコメディーとかやっていて・・・。」と続く。
鈴木綜馬さんは、「札幌に劇場をたてたい。」とのこと。「ヨーロッパにあるような劇場で、ほのぼの系の作品を上演したい。メロディーラインを聴くだけで、ヒューンと涙が出てくるような作品が好き。」
やっぱりご自分の夢やポリシーが投影されてくるなあって感じです。
「ベルサイユ宮殿の鏡の間を借り切って、仮装パーティーを開きましょうか?」と訊くのは初風諄さん。このお方、宝塚「ベルバラ」の初代マリーアントワネット役を演じた方なのだ。
くじであたったお金の活用法としては、これが最高かも!と思った。
そうそう。
何年か前、ベルサイユ宮殿に行って、感動したことがあった。まるで、宝塚の舞台セットそのものなのだ。いえいえ、逆ですね。宝塚の舞台が、ベルサイユ宮殿そのものだったのだ。
衣装や、舞台セットに金かけたステージにでられるのって、役者さんとしては超贅沢なことなんだろうな。「チャーリーガール」を見て、しみじみ思った。
いつか大野クンにも、舞台と衣装にめいっぱいお金使った超豪華時代物にどーんと主役で出演してもらいたいなぁぁ!!
で。
ニシキの答えは、相変わらずとってもまじめ。「みんなのおうち」を建てて、「気の合う仲間に住んでもらう」とのこと。
「これは自分の信念なんだけれど。」と語り出す。「ひとりでおいしいもの食べて、ひとりだけブランド物を着て、いい思いをしてるのは幸せじゃない。安い物だって、ほんとに気の合う仲間タチと一緒にわいわい食べる方がおいしいし。旅行だって、みんなでざこ寝しようねという感じがいい。」
半分説教入ってるところが、ニシキらしいなと思う。大好き。こういうまじめなニシキって。
20億円当たったら、どうする?
友達に訊いてみた。
「1億円もらって、あとは寄付するな〜。」と言ったのは、いつもの友達。
「なんで自分で使わないの?」と思わず訊いてしまった自分が恥ずかしい。
「半分は、スイス銀行に貯金する。」と言ったのは、よくカノジョと4人で一緒に旅行にいく友達夫婦のツマ。「家の借金を返して、実家も全部建て直して、弟と兄ィにちょっとお金分けてやって・・・残りのお金を全部費やして、スペイン語とイタリア語をマスターする。」
サッカー好きの彼女は、なんとしても、お気に入りの選手と直にお話をしたいのだそうだ。
「オレは、キャンピングカーを購入したい。」と訊いてもないのに、ダンナが一生懸命会話に参加してた。
弟に訊いたら、「世界旅行!」のたった一言。秘境の地を安全に訪れるのには、相当お金がかかりそうだものね。
母に訊いたら、「私も!」ときた。はいはい、どうぞ、愛しの息子殿と行ってらっしゃいませませ。
父にも訊こうと思ったけれど、「ばかばかしい。」と一蹴されそうだったので、やめた。
20億円あったら。
情けないけど、20億円あったら何ができるのか見当もつかない。
そうだ、まず隅田川の見える見晴らしのいいマンションを探してみようか。
父が東京の下町出身で、「死ぬ前にもう一度この辺に住みたいなぁ。」と、墓参りの帰りに父が子どもの頃住んでいた場所の近くを通るたびつぶやくのだ。そうだ、川面と空がよく見える場所にドン!と陣取ろう。夏は自室から花火と屋台船を楽しめるような。
とりあえずは、やっぱり借金の返済だなぁ。ああ、ホントに情けない。
情けない話のあとで、ホントに申し訳ないけれど、遅ればせながらお祝い申し上げます。
錦織一清様。お誕生日おめでとうございます。