昨夜、中途半端に寝てしまったので、深夜のTV番組をついつい見ることになった。NHKの新番組「私はあきらめない」の第一回目の再放送。あのXジャパンのヨシキ氏が登場なさってのトーク。もの凄く反響を呼んだそうで、45分番組を1時間にふくらませての特別再放送だった。
私は、ヨシキさんに謝りたくなっちゃうほど、Xジャパンにはゼンゼン興味を持たずに90年代をスゴしました。したがって、ヨシキさんのすごさなんてほとんど知らない。
でも、天皇在位10周年の祝典で演奏されたあのヨシキさんのピアノがとってもドラマチックだったことは鮮明に記憶しているんです。そして、もっと鮮明に記憶しているのは、脱退した後のボーカルのトシさんの発言。彼は、スッピンでいろんなトーク番組に登場なさって、「Xジャパン時代の自分はホントの自分ではない。」と主張なさってたのです。普通で素朴な青年に変わったことにとても安堵しているようにも見えましたが、どことなく“自分自身と格闘中!”って雰囲気がプンプン漂っていて、「いつかこの人にも過去の自分を肯定できる日が訪れたらいいな。いえいえ、きっとくる。」と、エールを送りたくなるほど真摯に語っていらっしゃったトシさんの姿がとても印象的でした。
いろんな苦悩を乗り越えて、復活なさったヨシキさんは、まばゆいほど輝いていたように感じました。何よりも心に残ったのは、「未来が過去を決める。いい未来にすれば、きっと過去もいいものになる。」という言葉。そして、「自分の未来は、Xジャパンの延長線上にしかあり得ない。」と言い切るヨシキさんは、揺るぎない自信と力強いエネルギーに満ちあふれていました。
そして、それは、なんだか、トシさんへの熱いメッセージに想えてなりませんでした。
よらんのあの占い師さんは、「未来は変えられる」と言ったけど、私は、ヨシキさんの言うとおり、“過去”も絶対変えられると思う。
「あのときの失敗があるから、今の成功がある。」
「あのときの屈辱があるから、今の自分がいる。」
そんなふうに、自分の過去を丸ごと好きになれたとき、未来も明るく輝くに違いないと思う。
相変わらず、こけたり無駄したりの人生だけど、誰よりも自分の運命、自分の人生を愛おしみ、いい“未来”、いい“過去”、そして、いい“現在”にしていきたいと思う。
先週に引き続き、ニシキ主演のミュージカル「チャーリーガール」を見に行った。今日は、ニシキのダンスをこよなく愛してくれている母と見に行った。
母には、前回見たとき買い求めたパンフレットを熟読しておいてもらい、さらに私なりのお薦めのポイントをいくつか伝えておいた。そして、「たぶん今日も私は、涙なしでは見られない。恥ずかしいと思ったら、他人のふりをしてちょうだい。」と断ってもおいた。実は、前回も終盤のダンスシーンとラストがあまりにも素敵だったので、思わず涙ぐんでしまったのだが、「人前で泣くなよ、オイ〜。」と友達に一蹴されてしまったのだ。
でも、でも、でも。
今回のミュージカルは、ニシキファンとしては、やっぱり涙なしでは見られない。お芝居自体は、コメディー仕上がりで、ニシキの役もお茶目で抱きしめちゃいたいくらいキュートなんだけど、「ニシキオリ最高!ニシキオリ万歳!!」と涙ながらに叫ばずにはいられないナニかがあるのだ。
まず魅力の1つ目。どの役も結局は憎めないとってもいい人。そして、どの役者さんも舞台に溶け込んでいるのだ。森久美子さんも、鈴木綜馬さんも、きっともっともっと声量があるのに違いないのに、主役の愛華みれさんとニシキをしっかり立ててくださって、ニシキ達の声量に合わせてくれている。これがたまらなく嬉しい。演出家がそう指示なさったのか、お稽古で自然とそうなったのか。どちらにしても、役者さん達の人間関係がとっても上手くいってるからナンだろうなと思う。
魅力の2つ目。ニシキの動きがとても華麗で軽やか。ダンスシーンはプレゾンに比べたら少ないけれど、動作の一つ一つがすべてダンス。ニシキならではのスピーディーな動きが満載。そして、何よりも嫌みがない。天性なんだなと思う。若いときから鍛え抜かれて身に付いたものなんだなと思う。無駄のない、そして、隙のない動きは、野村満斎氏と共通するものがある。
魅力の3つ目。ニシキの歌がいい。のどの調子が悪いのかな?とヒヤヒヤさせつつも、聴かせどころでは、バシッ!と決めてくる。そして、歌詞をとても大事にしているのがわかる。歌が芝居の続き、芝居の一部だってよく伝わってくる。みすみすチャーリーをライバルに手渡すと分かりつつも、彼女のためにドレスを用意すべく電話をかけるシーンは、あまりにも表情のうまさに思わず涙がボロってくるのだ。
魅力の4つ目。ニシキの笑顔がいい。ラストのラスト。愛華さんに腕をどうぞ!ってポーズするんだけれど、そのときの仕草といい、笑顔といい、めちゃめちゃキュートなのだ。映画「タイタニック」のラストシーンは、階段下でジャックが笑顔でローズを待つ。確か、熱いキスを交わし、腕を組んで階段を上っていくんだろうけれど、やっぱり、私は、腕を組んで歩くのなら、ニシキがいいなぁぁとつくづく思えるとっても素敵なラストシーンだ。
そして、そして、そして。
魅力の5つ目。ニシキと愛華さんのデュエットダンスが最高だ。スーパーダンサー・ニシキの称号にふさわしい華麗なステップ。そして、時折見せてくれるニシキならではのシャープで艶やかな動き。究極のニシキダンスなのだ。「ゴールデン・ボーイ」のダンスもかっこよくて、素敵だったけれど、私としては、このデュエット・ダンスの方がずっとずっと好き。あのときはどこか青かったニシキも、ホントの大人の男になったんだなぁぁと、なんだか、とっても嬉しくて、涙があふれてくるのだ。
母も大満足だったらしい。「ニシキ、ピカイチ。ニシキオリの右にでる者はなし。ニシキオリ万歳よ。」そう言われて、またまた、涙があふれてくる。
「いいじゃないの。感動の涙なんだから。」そう言われて、銀座の街を涙も拭かず、歩くことになった。木々の緑も鮮やかで、いつもより銀座の街が眩しく感じた。
♪ああ、やっぱり私はニシキファン♪