温泉マーク 東城温泉(とうじょうおんせん)  広島県比婆郡東城町



 広島県比婆郡と云ったら「ヒバゴン」。
 「ヒバゴン」は入ったことはないだろうが、岡山県と隣接する県北部の田舎町「東城」に行った。中国道東城ICからは車で5分程度で辿りつけるらしいが、貧乏な「ぶらり旅人」は福山より北上した。
 山の中を縫うように走る道を進むと、東城町の観光名所である帝釈峡(たいしゃくきょう)があり、悠久なる自然を満喫できる。しかし近年の道路の整備によってその壮大さは少し失われている感があった。
 東城のこじんまりとした街中を抜けると「県民の森」(西城町)へ向かう看板が出ているが、そこを反対に右折する。こんなところにあるのだろうかと疑念心を持ちながら、雨風に曝された幟を目印に車を進めると右手に建物が現れる。
 のんびりとした長閑な山間の田んぼにひときわ目立つ綺麗な建物、それが東城温泉「リフレッシュハウス東城」である。
 入館すると田舎のちょっと洒落た温泉施設の様に土産物がおかれているゲージがあった。入浴料は500円(大人)で施設を思えば妥当な値段だ。
 いざ暖簾をくぐると、脱衣場は案外広い。浴場につきものの体重計も置かれている。しかし、温泉の効能等を書いた看板は見受けられず、まさに町の共同浴場といった雰囲気であった。
 訪れた時間帯にもよるだろうが、入浴者は5人であったが、浴場の規模からいうと、この位の人数の方がゆったりとくつろげる感じがした。もちろん20人位は一時期に入れる規模であったが、内湯、洗い場、サウナ、打たせ湯とあった浴場内は、少し狭い気がした。
 内湯に入ると無臭透明の湯が心地よい。ウインドウの外には露天風呂があり、日本庭園の中庭風で風情もある。天気もよかったせいもあるが、これでお酒などがあれば最高だ。
 身体が温まると露天風呂へ。残念ながら露天風呂は小さく、5人入れば満員という感じだ。しかし、寝湯があり、晴天の空を仰ぎながら入浴できる。しかし、天気が良すぎた。訪れた日は最高気温が30度にもなろうかという晴天日和。冬の晴天なら一層気持ちがいいだろう。ゲレンデから帰る途中に寄ってひと風呂浴びるには丁度いい感じだ。
 風呂から上がりロビーに出て初めて気が付いたが、入口からの真正面に温泉の泉質や効能の書いた木看板が掛かっていた。泉質はアルカリ性単純温泉。効能は疲労回復はもちろん、神経痛やリウマチにいいとのこと。なんでこんな大きなものに入って来た時に気が付かなかったのだろうと、周りを見渡してみると、受付をしたカウンターの横に畳座敷の休憩場があった。
 帰りにパンフレットを手にとってみて初めて気がついたが、「多目的健康施設」ということで、プールやトレーニングジムが隣接していた。まさに田舎のコミュニティーホールの典型ではあったが、のんびりとした雰囲気のいい場所だった。
 建物を出て風景を楽しんでいると、不思議なものに目がとまった。足を運んでみると、温泉スタンドだ。温泉をポリ容器かなにかに入れて持ち帰り用のスタンドである。しかもいま主流になりつつある無人である。効能を書いた看板もあり、おもしろい施設なのでデジカメに納めて「東城温泉」をあとにした。
雄な山を背景にしたスタンドはどこどなく滑稽だ。(温泉分析書はクリックで拡大します)


photo:koba
script:yoshhin



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