| 倉 | 敷 MINI trip |
昔からもう何十回目になるか分からない程、よく訪れる町。そしてきっとこれからも……。 訪れるごとに、今後も少しずつ追加していくつもりだ。「季節によって違う町の顔」、そして「新たな発見」。そんなものを載せていけたらいいと思いつつ――。 さて今回は。 10月――まだ葉っぱも色づかない半端な……でも気候のいい季節。 朝から昼にかけての倉敷をご紹介……。 |
※「拡大できます」と書かれている写真はクリックしてみてください。ちょっと重いですが…解像度UPした綺麗な風景が見られます♪
久々の一人旅だ。 といっても、「倉敷」のような近場では旅とは呼ばないのかもしれないが。(笑) 新しいカメラレンズの試し撮りのつもりで、ふらふらと一人でやってきてみた。 三連休の中日だということもあり、さすがに人は多い。車で行ったのだが、9時の段階で、いつも停める市営駐車場は軒並み満杯。仕方ないので適当に走って、「空」の文字が出ているパーキングに駐車する。そこから歩いて美観地区へ。 でもやはり、この町で一日ゆっくり過ごしたい人には電車での来訪をお勧めする。所謂、団体観光客が顔を出す「美観地区」は狭いが、倉敷の魅力は小さな裏路地や、点在するお洒落なお店、のんびりと時間を忘れさせてくれる喫茶店など……いろいろある。ハイヒールなんかでやって来ずに、スニーカーに、何処にでも座り込める服装で、歩きに来て貰いたいものだ。 さて。ただし今回は、二〜三時間ふらふらする為に来たので、ちょっと駆け足だ。 駅前近くの駐車場に車を停めて、そこから商店街へ。 特に電車でやって来た時には、風魔はこのルートをよく使用する。商店街を通ってから、美観地区へと抜けるのだ。 普通、駅から出ると、正面の大通りをまっすぐ歩いて美観地区にそのまま入ると思うのだが、(標識もそう出ているだろう)実はこの商店街の中が結構面白い。十年前と比べて、格段に店も増え、ちょっと脇道を覗いても、気になる喫茶店などが目に入る。倉敷らしい工芸品のお店も多く、それなりに安くてセンスも○。かと思うと、妙な特価品を置いている靴屋さんがあったり。――この辺りは後で述べるとして。 なにぶん、朝なのでお店はまだ閉まっている。でも、せっせと道を履き清める人がいたりして、なんだか清清しい。商店街を少し歩いて、店の脇の小道へ入る。こうした細い路地が、商店街と美観地区の間には何本か伸びている。いかにも倉敷らしい、両側を土塀に挟まれた、細い道だ。特に夕暮れなどはうっすらと茶色っぽく黄昏て、いい雰囲気だ。大概は何処かに通じているので、心配せずに入り込んでみるといい。 大原美術館のまん前に抜ける道は人通りが多いので、もう少し手前の道を入る。ほんの僅かな道のりを、なるべくのんびり歩いて、美観地区の大通りへ出た。 |
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| さて、正面入口に戻って、アイビースクウェアから出る。この、正面入口前を南北に走っている道沿いにもお店は多い。北へ上がると(倉敷駅方面だ)、備前焼の店などがある。ちょっと脇道にそれると、土蔵を改造したギャラリーなんかがあったりして、その時々でイベントをしているから、興味があったら覗いてみよう。建物と庭を外から見るだけでもいい雰囲気なので。 さて、その道沿いに、知人から教えて貰ったお気に入りの「ギャラリー」がある。(骨董品なのかな?)入口が石敷きで蹲なんかがあって、いい雰囲気なのだ。まあ、絶対買えない(!)ものばかりなので、ここは眺めるだけ。今回は備前焼の展示だった。ぐるぐる見て回ると、小さな徳利に目が止まる。なんだか、みすぼらしげなチビっコだったが、気に入って「誰だろー」と銘を見てみると………… 「金重陶陽」…………。 ………………。 「……ええ〜と、他にはないかな〜」とまた視線を転じる。と、今度は湯のみ。赤っぽくていい色だ。ああ、これもいいなとまた銘を見る…………が……。 「藤原雄」…………。 ………………。 ちょっとだけ、目利きに自信を持ってしまったよ。(笑) まあ、目の保養をして、そのまま北へ行くと、東西に走る道に突き当たる。ちなみに、駅前から伸びている商店街をそのまま進んで来たのがこの道だ。 駅の方面(東)へ少し戻る。左手に銀行がある小さな四つ角に当たるので、そこを山側(北)に折れると山へ登る石段が目に入る。頂上に小さなお寺が建っている。観龍寺だ。遠くから来る観光客の人はまず来ない場所だ。何もないと言えば何もないんだが……。昔から風魔はよく訪れる。広々と見渡せる境内は、小さいながらもきちんと手入れされていて清清しい。眺めがよく、眼下には倉敷の町がきれいに見渡せる。それに、墓場の脇に大銀杏の木があって、紅葉した時は、それはそれは見事なのだ。(←ふふふ、意外な穴場♪)
鐘楼の石段に座り込んで、買ってきた缶ジュースを開ける。大概、誰もいないのでとても静かだ。風に吹かれながら、暫し休憩。 ちなみに、このお寺には商店街の途中から登ることもできる。そして、ここを通り抜けて更に上の山へ登ることもできる。鶴形山公園と呼ばれているが……。山頂には、さびれた小さな檻が幾つかあって、おサルや鳥が飼われている。特に何があるわけではないが、すぐに登れる楽な道のりなのでハイキングがてら来た時には行ってみるといいかも。途中に藤棚があった覚えがある。 |
| さて、お寺を下って、元の道へ。東西に伸びている道を戻り、今度はずっと東方面へ歩いていく。アイビーから伸びている道とぶつかっても、更に東へ。 古い町並みそのままの細い道筋は、華やかさはないが静かでいい感じだ。ぽつりぽつりと点在している小さくて粋なお店もお気に入り。 左手に古い建物そのままの旅館があって、ずっと気になっているのだが泊まった事はない。看板も出ていない辺りが京都の御茶屋を思い出させる。硝子越しに覗いてみると、暗い内部には、昼でも赤い灯火がついていい雰囲気だ。 さて、その斜め向かいくらいに、全国から変わった食材を集めたというお店がある。お酒から御菓子、調味料、パンやハム類まで――まあ、細々と所謂「お洒落な」パッケージに身を包んだ美味しそうな食材がきれいに陳列されている。少々お高いが、見るだけでもそれなりに楽しい。そして、オススメは二階。ギャラリーになっていて、希望すれば珈琲を飲むこともできる。一階のレジでお金を払って二階に上がる。そうすると、お店の人が珈琲を入れに上がってくれるのだ。手前がギャラリーで奥の窓際に、木製のどっしりした椅子と机が据えてある。窓から眺める景色がとっても素敵。それになりより、まず人がいない。殆どいない。珈琲を飲みながら、ゆっくりと流れる贅沢な一人の時間を味わおう。 「二階はギャラリーです」と書いてあると、ご自由にどうぞと言われてもなかなか人は来ないものなのかも……しれない。でも気にせずに上がってみてほしい。珈琲など飲まない時でも、風魔はいつも店内などろくに見ずに、さっさと二階に上がって窓からの風景を眺めるのだ。(←イヤな客?) |
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| お昼に近くなってきたので、そのすぐ側のカレー屋さんに入る。インドカレーの少し怪しげな雰囲気のお店だ。昔からここにある。(というか、昔はこの店くらいしかなかったんだけどな、ここら辺……)穴場だったんだが、最近は雑誌なんかにも載ったので少し有名になったのかな?とりあえず、一番乗りだったが、すぐにいっぱいになった。 ちなみに、二階にはこれまたアヤシイ古雑貨が置いてある。雑貨屋……なんだが……いかにも埃臭い、売る気があるのかないのか分からない狭い倉庫のような部屋だ。梯子にしか見えない階段を登ると、キシキシと軋む木の床に、開け放たれた窓、雑然と積まれている布類や骨董品。まるで今は使っていない古民家の二階にこっそり忍び込んだようなワクワク感がある…………が、お洒落なお店が好き!な人にはオススメできないかも。なんといっても、梯子だし。(笑) 二階の雑貨を見てから、一階でカレーをいただく。お昼のセットは680円であった。その日は、トマトの入ったサラサラ野菜カレーにサラダ。食後にはチャイがつく。それに、せっかくだからビールを一本追加した。マスターに、どれがオススメか尋ねたところ、 「これが飲みやすいよ」 「…………うーん、飲みやすくなくても全然いいんだけど。むしろ強いほうが……。(←女にあるまじき発言)ああ、変わったのがいいなあ」 「じゃ、これだね」 というわけで、選んだタイのチャンビール。 出窓に向かい合って、外をゆく人々を眺めながら、のんびりと、ひとりでお昼の「一杯」をいただく。 ――これって、すごく贅沢な時間だ。 心がゆったりと開放される気がする。 カレーは、辛めが好きな風魔には少々物足りなかったが、普通はこれで充分OK、かな。チャイはミルクが濃い目で旨かったっス。 満足してそこを後にする。 |
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