<小話 〜その3〜>
  
恐るべし、新世紀鐘声晩会!

 
「新世紀鐘声晩会」の入場料……、後でチケットを見てビックリ!
 『お一人様 
100元
 
何故かというと、1元は約15円。100元=1500円。日本人の我らの感覚からしても高いと思うのに、ガイドさん曰く、
 「北京では
700元あれば一月生活できます
 ………その時の気分を言葉で表すなら、まさに「チーン」と言った感じだろうか。
「………」
「……(汗)」

 つまり、今日ここにいる現地の方々って…超お金持ちってことねっ!?
 
どうりで待遇がいい筈である。
 待ち時間に
、一人一人にコーヒーとケーキがサービスされたのだ。講堂の横にある待合室のような場所にパイプイスが並べられ、簡易机の上でコーヒーを作っている男女数人…。コーヒーはさすがにインスタントだったが、向こうではあまりお目にかからないショートケーキ(これがまた結構デカイ)が無料で貰える。そして、貰った人のチケットには『済みました』の証に梅の花のハンが捺される。(済印じゃないところがお洒落だ)
 しかし……我らは結構早めに着いていたので運良く椅子に座れたが、後から来ていた日本人団体客の皆さんは列を作って並び、貰ったはいいが、場所がないので建物から出ざるを得なかったようだった。彼らの後姿を見送りながら、「この寒空の下、いったい何処で食べるんだろう…」と気になった。ガイドさんに導かれて一丸てなって屋外へ出て行かれた彼らが何処へ落ち着いたのか……もの凄く知りたい…。