<小話 〜その4〜>
こんなとこまで来て……
こんなところまで来て……。
何をしたかというと……按摩である。(笑)
マッサージ、頼んでしまったのである。(ああ、ババアだっ)
プノン・バケンの山から降りた我ら。足はパンパン、膝はガクガク、疲労のあまり今にも倒れそうなくらい、フラフラだった。一日の疲労がたまりきったところへ、最後の山登りである。こんなので、明日は歩けるのか!?と思っていたところへ―――。
敵もさるもの。(?)
見計らったように、(いや、見計らっているんだが)山を降りきった所で配っているビラ。
「マッサージ、出張致します」 (親切に日本語説明つきだ!)
はふう〜〜〜
この誘惑に打ち勝つことのできる人間がいようか?いや、いまいっ!(反語)
―――と、思ったら、なんのことはない、同行者の中にしっかり「いた」んだが。(笑)
いくさん、である。「私はいいよ〜。ふたり、やったらいいじゃん」と、涼しいお顔。流石は、アフリカ、南米と物凄いところを旅してきたつわものである。ああ、その体力を分けて欲しい……。
脱線した。
というわけで、だまさんと二人でやってみることに。
ホテルのフロントで頼めるということだったので、フロントへ降りていって、パンフを見せながら、予約をする。これがなかなか通じなくて困った。が、なんとか意思疎通らしきものを果たし、部屋で待っていると……。
やってきたのはお姉ちゃんお二人と、世話役らしい男の人。その男の人に前金で支払いすると、その人はさっさと帰っていった。―――なんだか、宅配ヘルスでも頼んだような、妙な雰囲気である。(←念のため。風魔は頼んだことないぞ。当たり前か……笑)
ベットに寝転がって、足を中心に揉んでもらった。
そんなに力は入っていないのに、筋の脇をうまく掴まれるので―――痛い、痛い、痛い!
風魔が顔を歪めて、「ヒーヒー」言っていると、その様子がよほど可笑しかったと見えて、お姉ちゃんたち、顔を見合わせてこちらが分からない言葉で、喋りながら笑っている。
きっと、
「何、この子〜」
「変〜、変な顔〜」
「あ、なんか鳴いてるわぁ」
「やだー、変な動物みたい〜」
と言っているに違いないっ!(←妄想、大)
ちくしょおぉぉーっ!
だって痛いんだよお〜っ!
だが、次の日、見事に復活することができた。ちっともダルさがなく、元気に歩き回れてホントに有り難かった。
マッサージのお姉ちゃんたち、有難う〜〜。
ちょっと、帰りがけに「タクシー代(?)ちょうだい」と言われたが、ぐちゃぐちゃゴネられるよりむしろ、はっきりきっぱりしていて気持ち良かったし……。
やって良かった、マッサージ。
そんなに高くないし、次の日に疲れを残すよりよっぽどいいと思う。
それにしても、向こうのマッサージ屋さんは派手だった。(←外観は車で移動中に見たのだ)周囲にろくな建物がないせいかもしれないが、まるでアラビアンナイトを彷彿とさせる、宮殿のような形に―――外壁はピンク……。それがさらにライトアップされているのだから、凄い。なんだか、場違い過ぎて笑ってしまったが……きっと我らのような観光客のせいで、潤っているのだろう………ははははは。