<小話 〜その3〜>


カンボジア旅行の不思議な法則♪




 カンボジア。
 そこは暑い国――。  ……ってそれ、当たり前だってば。(笑)

 まあ、冗談はおいといて。

 カンボジア……中でもアンコールワット周辺の観光はけっこう疲れる。まず暑い。それに結構歩きまわる。お歳を召した方には大変かも…しれない。なにせ、一応若い範疇に入る我らでも「ふー…」と萎びた溜息をつくことしばしば。
 まず、は持って歩くことをお勧めする。が、飲みすぎるとトイレに行きたくなるのが人間というもの。ところが――ここが問題である。

 トイレは殆ど何処にもないっ!!

 これは肝に銘じておこう。
 なにせ、ジャングルじみた広大な森の中である。あるのは小さなテントのような土産物屋、あとは、

   木→木→木→遺跡→遺跡のかけら→木→木→木→遺跡→………以下リビート(エンドレス)

 こんな感じである。
 とにかく、一度観光に出て遺跡群に入り込むと、トイレは殆どないと思ったほうがいい。(まあ、広大な大地の全てがトイレではあるが……それが出来ない方もおられることだろう。)
 暑い日差しの元で歩き回るとおもいっきり水を飲みたくなる。そう、ガブガブいきたい!そして手元には水のペットボトル。この誘惑は大きい。……だが、ここでガブガフいくと、後悔するのは自分である。少しずつ、水分は補給しよう。そして、食事時は欠かさずトイレに行くこと!
――――これを肝に銘じて旅していただきたい。特に女性の方、ご用心。

 さて、一見すると体力勝負のようなカンボジア旅行だが、実は意外と楽チンに予定を組んでくれている。ヨーロッパ周遊なんとかかんとか、という旅行なんかより、ずっと楽だ。
 日本人は体力がないというのは、カンボジアのガイドさん達にとって周知の事実なのか、なんなのか……。

 「お昼寝タイム」というのが随所に見られる!

……別に我らがのったツアーが「熟年者用」だったわけではナイ。むしろ格安のアヤシイツアー会社を選んであるので、比較的過酷な作りになっている筈である。少なくとも、某J○Bなどよりは。
 だが、お昼寝タイムはあった!それも、一日二回ある時もあったり。
 アンコールワットは広大な遺跡なので、当然、近くに食事どころなどない。よって、昼食といえば、ホテルが立ち並ぶ一角まで戻らねばならない。昼になる度に戻ってくるのである。そして、昼食が済むと、「じゃ、次は××時にここへ集合ねー」とガイドさんに言われ……この時間が下手すると二時間くらいあったりする。カンボジアにもシエスタ※があるのか!?…と疑ってしまった。  ※スペインにある、午後のお昼寝時間のこと。この間は店は閉まり、人々は働かないのである
 疲れを癒したり、汗だくの服を替えたり、シャワーを浴びたりできる。朝日を見に早起きした日などには、有り難い行程であった。

 と、いうわけで。
 熟年者の方々も、「カンボジア」という名前のイメージに恐れることなく訪れて欲しい♪
 ちょっとトイレが無かったり、ちょっとシャワーの出が悪かったり、ちょっと屋外食堂でハエが飛んでいる程度である。(←え?駄目? 笑)






 おまけ トイレ話


 なんだか、旅行記を書くたびにトイレの話をしているような気がするが……(笑)

 一番怖かったトイレの話。

 まあ、基本的に東南アジアに行くときは、「日本のようなきれいなトイレ」などというものを求めてはいけない。ここは基本なので、言うまでもないだろう。
 風魔もそのつもりでカンボジアにやってきていた。遺跡に入ればトイレはないと知っていたので、なるべく食事時とかホテルで行くようにしていたのだが……。
 ガイドさんが、とある遺跡から出てきたときに「トイレ、有料だけど行きたい?」と一度だけ聞いてきたことがある。これが、ガイドブックに載っていた「遺跡内にある数少ない有料トイレ」のことだろう。女性陣は、滅多にないトイレチャンスを逃すわけにはいかず、入ってみることに。
 土産物屋(店舗ではない。藁屋根の露天である)の奥にコンクリートの小さな塊。入口付近にいた小さな子供に紙幣を渡し、中に入ってみる。どんなに汚かろうが、臭かろうが、そんなことは当たり前なのでとやかくは言わない。要は「できれば」いいのである!(笑)

 だが。

 だが、風魔はまだ甘かった!
 
 きちんと個室にもなっているし、どうやらボロボロではあるが、中には洋式便器が鎮座しているのが見て取れたので、「なーんだ、普通だよ〜」と思いながら、個室に入ってドアに鍵をかけた。そして、おもむろに便器を振り向いた―――が。

 み、見えない……

 見えないよ、便器がっっ!!

 そう……このトイレには窓がなかったのである!(当然電気などない!)

 扉が開いているうちは、そこから光が入っているので明るい。
 だが、ひとたび個室の扉を閉めると、そこは光一筋射さぬ、真の暗闇になるのであった!

 個室の扉を開けたままするわけにもいかず、なんとか手探りで便器まで辿り着き、バックからティッシュを探し当て、用を足すことはできたが……。

 はー……怖かった。 マジで、怖かったゼ……

 まだまだトイレ文化は奥が深いぜっ!――と、改めて自分の未熟さを思い知った風魔であった。

 ま、よく考えれば便器やら衝立があるだけ、マシなんですけどねぇ……(笑)