暦「卒業の日」の巻

連句作品集に戻る

暦「卒業の日」の巻
2001年3月18日首
2001年4月14日尾
兼坊捌き
卒業の日はお洒落して洒落言わず 兼坊
振り袖袴に光る春風 亜月庵
新空港建てているらし海境に
静かじゃないね竜宮城も 兼坊
月光をかすめてミール落ちてゆき 亜月庵
今年米みな舌鼓打つ
この国の未来託せる人は誰 兼坊
いっそ僕がと手を挙げてみる 優得軒
遠花火忘れられない恋をして
辞書に残った落ち葉一枚
今もある学生街の喫茶店 兼坊
LET IT BEをなつかしく聴く
キョン太の連句道場連句掲示板

 

 兼坊4句、亜月庵2句、玉5句、優得軒1句となりました。四吟ということになりますね。治定には至りませんでしたが、実はなず菜さんも参加してくれました。この次は是非。
 裏三句目の「遠花火」は季節をめぐっていささかすったもんだがありました。「花火」は江戸時代ならまず秋だったと思いますが、現代人の季節感からすれば夏のようでもあり、季寄せ・歳時記には秋とするもの、夏とするものが混在しています。ここでは晩夏の季語として採り、今後は場合によって夏でも秋でも可、ということにしたいと思います。
 なお満尾の日は玉ちゃんの誕生日だったそうです。Happy Birthday!!