自由連句百韻「真夏日が」の巻

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自由連句百韻「真夏日が」の巻
2005年10月4日首2005年11月11日尾
001>真夏日が終わってみれば暮れの秋      兼坊
002> レディースカーのオータムカラー     素人
003>高齢化紅葉マークで渋滞だ         兼坊
004> みんながつけて目立たなくなる      素人
005>間違えて刺身にソースつけちゃった     兼坊
006> 鰹のたたきマヨネーズ和え        素人
007>団子にはあんこに醤油胡麻きな粉      兼坊
008> 上目遣いに絶えず上司を         素人
初ウ
009>新人という名のしたたかチルドレン     亜月
010> 児童手当の嵩む親分           素人
011>公務員給与右肩下がりにて         兼坊
012> 肩肘張って威張るのは無理        亜月
013>そうなのよお客はみんな神様さ       素人
014> どうしてお賽銭くれないの        兼坊
015>お稲荷の狐はお揚げをやればいい      亜月
016> 伝統守る豆腐屋が減る          素人
017>改革が流行るご時世逆らえず        兼坊
018> 我が家も小遣い大改革か         亜月
019>サバイバル抵抗勢力今何処         素人
020> 長いものには巻かれるが得        亜月
021>持ち前のネアカな性格活用し        素人
021>外来の蛇が各地に捨てられて        兼坊
022> 動物園に行かずともよし         兼坊
二オ
023>子育てもとっくに終わり捨てられて     亜月
024> 青テントには父親が住む         素人
025>雨宿りふらり入った橋の下         亜月
026> ぱっとひらめく小説の筋         兼坊
027>イギリスは幽霊屋敷がご自慢で       亜月
028> パリはオペラ座怪人がでる        素人
029>日本では振り向きざまにのっぺらぼう    亜月
030> ムジナは実はアナグマのこと       兼坊
031>冬眠の準備に里へ下りて来て        素人
032> エステサロンに通う山姥         亜月
032> 付句一つと迫られちゃった        兼坊
033>食う物がないので痩せるのは得意      兼坊
034> 北朝鮮に吹くは木枯し          素人
035>寒かろな白頭山に棲む鷲も         亜月
036> わしなら長くもなかろ老い先       兼坊
二ウ
037>短くも太くを狙ってハズレくじ       素人
038> 滅多に出ない凶を喜ぶ          兼坊
039>何でもええ珍しもんが好きだんね      亜月
040> 母さんここが東京ですねん        素人
041> アトムの世界が広がってます       亜月
042> 二十一世紀に間に合った         兼坊
043>限界を超えてしまったCO2        素人
044> プルトニウムとどっちが怖い       兼坊
045>饅頭のようなものだと思います       素人
046> お茶よりビールがまだ恐い        亜月
047>剃り込みを入れてグラサンお兄さん     兼坊
048> 粋な姉御の背中のタトー         素人
049>極道の岩下志摩は皺取りし         亜月
050> 宗旨替えして節約路線          素人
三オ
051>優勝のセールで月末どないしょう      亜月
051>出張費削減につき普通車で         兼坊
052> 家で万札数えていましょ         兼坊
053>ロトシックス6個選んで2億円       素人
054> 青テントの家何処に捨てよう       亜月
055>ヤドカリのこともあるからとっておこ    素人
056> 蝸牛って殻脱げへんの?         亜月
057>ナメクジになったら塩で消えるので     兼坊
058> それではアカン這ってでも登れ      素人
059>年たけてまず衰える足と腰         兼坊
060> 命なくなる日まで待てずに        亜月
061>3万が積極的に死を選ぶ          素人
062> 注意散漫事故を起こすな         兼坊
063>胴上げはいいけどビールは不経済      亜月
064> 塩漬けの株動き出したり         素人
三ウ
065>塩爺は八十過ぎても矍鑠と         兼坊
066> 一芸モノに多芸を狙う          素人
067>つっこみのはずがいつしかボケ役に     兼坊
068> 押すのを辞めて乗る車椅子        素人
069>使い古し電池が切れた万歩計        兼坊
070> 足の滑りはグルコサミンで        亜月
071>回転もホルモン焼きでなめらかに      素人
072> 株取引は停止とか言い          兼坊
073>残念と言いつつ実は買う気なし       亜月
074> 叙勲漏れにもやせ我慢して        素人
075>頻尿で旅には耐えぬ体にて         兼坊
076> 豚の膀胱巻き上げて来る         亜月
077>胴元がほくそ笑んでるラスヴェガス     素人
078> 負けて喜ぶ客の幸せ           兼坊
名オ
079>ハルウララ今は何処に居るんだろ      亜月
080> 馬子にも衣裳とパリコレ覗く       素人
081>乱反射眼鏡合わなくなって来た       兼坊
082> 煤を塗して眺めた日蝕          亜月
083>映倫の仕事も今は来なくなり        素人
084> 不倫するほど甲斐性もなく        兼坊
085>掌からたまには飛び出てみたいけど     亜月
086> 居心地の良い箱入り息子         素人
087>朝寝して昼は昼寝で夜も寝て        兼坊
088> なお覚めやらぬ三億の夢         亜月
089>セピアなる時効の彼方あの事件       素人
090> 羅生門とは藪の中なり          兼坊
091>追い出してくれと頼むは一休さん      亜月
092> 捲土重来タイガースのオフ        素人
名ウ
094>臥薪嘗胆などとは言わず肝を食う      兼坊
094> ベッドで結ぶ初恋の夢          亜月
095>ヴァーチャルとリアルの区別が困難に    素人
096> この太股は触ってよいか         兼坊
097>危うくも解禁しそうな米牛肉        亜月
098> 自由気ままに鳥は行き交ふ        素人
099>見下ろせば山一面に花の雲         亜月
100> 午後は崩れて春雨の古都         兼坊
於キョン太の連句道場本部