自由連句百韻「駅頭に」の巻

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自由連句百韻「駅頭に」の巻
2005年8月23日首2005年10月1日尾
001>駅頭にティッシュ配る子夏果てる    素人
002> 炎天の街渡る熱風          亜月
003>せっかくの真紅の旗もふいならむ    素人
004> 憂いの岸辺に寄せる高波       亜月
005>一目差挽回し得ず投了す        素人
006> ノルマ果たさず終わる出張      兼坊
007>裏金をプールの為のカラ〇〇      亜月
008> あとで返すの結構つらい       素人
初ウ
009>又貸しでいったい何処に行ったやら   亜月
010> 定年前の物品調査          兼坊
011>ひとつずつ資産管理のラベル貼り    素人
012> お得な業務委託はいかが       兼坊
013>安心し預けたところが破産やて     亜月
014> 怒るに怒れず泣くにも泣けず     素人
015>ピアノマン記憶喪失装って       兼坊
016> なにか収穫あったのだろうか     亜月
017>だんだんにあれそれこれが増えてきて  素人
018> 堂に入ったる歌の合いの手      兼坊
019>長年の酒場暮らしが身に付いて     亜月
020> ヒモで三年客引き二年        素人
021>公園のベンチの上で旅終わる      亜月
022> いいことだけじゃなかったけれど   兼坊
二オ
023>この辺で私小説でも書いてみる     素人
024> 命拾いの台風の後          兼坊
025>略奪という名のテロも横行し      亜月
026> ジャズのふるさと泪を拭う      素人
027>感傷に浸ってる間にさあ逃げろ     兼坊
028> 美しすぎる異星人達         亜月
029>八頭身切れば緑の血が流る       素人
030> 餌は海藻草食らしく         兼坊
031>寄り添って泳ぐのどうしていけないの  亜月
032> 公明党も袂分かつか         素人
033>自民党単独政権勝ち取れば       兼坊
034> お山の上から月に昇るか       亜月
035>覆水も盆に返ると占い師        素人
036> 帰るな去年の台風被害        兼坊
二ウ
037>ハリケーンだけで水など余ってる    亜月
038> そもそも地球は水の惑星       素人
039>草も木も生えぬ砂漠がなぜあるか    兼坊
040> だってミイラを残したいから     亜月
041>人の世は時の流れに逆らえぬ      素人
042> 神も仏も最後は無力         兼坊
043>信じよう自分の力最後まで       亜月
044> 免疫高め抗体用意          素人
045>細菌も生きているんだ太古より     兼坊
046> DNAだってちゃんとあらァな      亜月
047>プログラムされているのさ神の手で   素人
048> ソフトウェアにはバグがうじゃうじゃ 兼坊
049>地球外生物何故か人に似て       亜月
050> 見て聞き触り食べれば眠る      素人
三オ
051>雑用は全部ロボット任せなの      兼坊
052> 昆虫型の粋な奥様          亜月
053>複眼は目配りきいて便利です      素人
054> 不便でいいと柳生十兵衛       兼坊
055>PCに夢中で連日連夜斎        亜月
056> 寡占の弊害自民お前も?       素人
057>六連覇目指す横綱負けにけり      兼坊
058> 初めが有れば終りもあるさ      亜月
059>飾っても美しいとは限らない      素人
060> 三段バラは飽食の末         兼坊
061>出来ちゃった結婚なんかじゃありません 亜月
062> 用意周到理路整然と         素人
063>我が講義支離滅裂と言うなかれ     兼坊
064> 出席日数足りぬせいなり       亜月
三ウ
065>事務局は頑固一徹何処でも       素人
066> 弱い巨人の星となるのだ       兼坊
067>目ン玉に炎燃やして居る親爺      亜月
068> 戸籍係は鼻眼鏡越し         素人
069>都会から颯爽落下傘候補        兼坊
070> 風のまにまにまた旅にでる      亜月
071>南下する紅葉前線追いかけて      素人
072> 去って行く人日々に疎しと      亜月
072> 銀塩カメラのライカ片手に      兼坊
073>つれづれに昔流行った歌を聴く     兼坊
074> ぜんまい仕掛けの蓄音機にのせ    亜月
075>団塊の熟練工の技の冴え        兼坊
076> 芸身を助け定年延長         亜月
077>年金はあてにならない高齢化      兼坊
078> 宝くじでも当てるほかなく      亜月
名オ
079>選挙には負けて明日からただの人    兼坊
080> 塀の上からつい転げ落ち       亜月
081>我が輩は猫だがちょっと個性的     兼坊
082> 尻尾二股劫を経たので        亜月
083>偉かないただ年老いただけですよ    兼坊
084> 謙遜という顕示欲あり        亜月
085>阿弥陀仏両三遍でやみぬべし      兼坊
086> 青テントで聞く野球放送       亜月
087>豪邸をテキサスに持つ大富豪      兼坊
088> 上がる石油に止まらぬ笑い      素人
089>支持率は下がる一方藪男        兼坊
090> ブッシュはえらく気にしてました   素人
091>この際は蛇でも棒でも出てきそう    亜月
092> 御免被るサソリ銃弾         兼坊
名ウ
093>捨てる神拾う神とが同居して      素人
094> 新しきこと何一つ無し        兼坊
095>元々野球は野ボールだそう       亜月
096> 昼休みには三角ベース        素人
097>あの頃はガキ大将がいたっけね     兼坊
098> 草笛鳴らしあとをついてく      素人
099>行く水のほとりは花の並木道      兼坊
100> 車椅子行く恋語りつつ        素人
於キョン太の連句道場本部