当道場2巻目の自由連句百韻です。4ヶ月強の長旅でした。1巻目ほどではありませんが、この巻も長い間に連衆の入れ替わりがありました。最初のうちは兼坊・キョン太、くぼやまおにいちゃん・優得軒主人・紋玖庵主人と一人二役または三役の人もいましたが、途中から照英さん、Beehiveさん、玉ちゃん、亜月庵さん、なず菜さんと最近の連衆も登場して賑やかになりました。でも最初のうちおにいちゃんに誘われて来てくれていたふぅちゃんがいなくなりましたね。照英さんもいつの間にか消えていた。また復活してくれることを祈ります。 連衆が入れ替わるにつれて句風も変化したことが、よく見ればわかりますね。もっともっと沢山の人に来てもらいたいものです。勿論今までの連衆の方も、飽きずにお付き合いください。 それから、ところどころ同番の句が並んでいるところがありますが、これは主に丈くらべの結果。これが結構ありますね。式目連句なら「お差合。ご返句!」となるところですが、自由連句では嫌いません。ただ、「丈くらべですよ」と注意することはありえますが。(2001/06/16) |
自由連句百韻「このツリー」の巻 | |||
2001年2月8日首 6月16日尾 | |||
初表 | 発句 | このツリーどちらが今やら昔やら? | くぼやまおにいちゃん |
脇句 | 管理人でも時に戸惑い | 兼坊 | |
第三 | 怪しげな薹立ち青年出入りして | 優得軒主人 | |
04 | 証拠隠しの疑いがあり | 兼坊 | |
05 | いつになく整理整頓された部屋 | 紋玖庵主人 | |
06 | なくしたものは見つかりましたか? | くぼやまおにいちゃん | |
07 | それよりも行ってみないか夢の中 | キョン太 | |
08 | おにぃちゃんから誘われてきたものの | ふぅ | |
08 | 青い小鳥はどこにいるかな? | 優得軒主人 | |
初裏 | 01 | セクハラかただ親切な人なのか | 兼坊 |
02 | 見合い写真を上司持ち来る | くぼやまおにいちゃん | |
03 | 正面は自信ないので斜に構え | キョン太 | |
04 | 指名手配のサイレン響く | ふぅ | |
05 | 腹減った午前の授業終わる頃 | 兼坊 | |
06 | 研究室を訪ね来る彼 | くぼやまおにいちゃん | |
07 | ラーメンの出前注文二人前 | ふぅ | |
08 | 食う寝る所を仕事場にして | キョン太 | |
09 | 出荷前デバッグ作業が終わらない | 優得軒 | |
10 | 彼女を待たせデートに遅刻 | ふぅ | |
11 | えっ今夜?無理だよだって船だもん | 兼坊 | |
12 | 「どこでもドア」が必要ですね | おにいちゃん | |
13 | うそだろう?ズシンズシンとダイナソー | Beehive | |
14 | 私が食われたビデオあります | キョン太 | |
二表 | 01 | 芸風が違うとはいえ憎らしく | Beehive |
02 | 将軍様はご機嫌斜め | 兼坊 | |
03 | 生類を憐れみたまえニャンニャの日 | 玉 | |
04 | またも散歩をサボル口実 | 玉 | |
05 | 鉢植えをこれ見よがしに飾る庭 | 兼坊 | |
06 | 碁盤相手の午後の日だまり | 玉 | |
06 | 鬱陶しいので回り道する | 紋玖庵 | |
07 | 今日もまたいじめが待ってるトイレ裏 | Beehive | |
08 | 見てろよ日本一になったる | 兼坊 | |
08 | もと番長もやさしいママに | 照英 | |
09 | 久しぶり甲子園でのひと暴れ | 紋玖庵 | |
10 | 六甲颪(おろし)肌に冷たく | 玉 | |
11 | ガード下青テントの家揺れに揺れ | 亜月庵 | |
12 | 住めば都と臍で茶沸かす | Beehive | |
13 | 前世紀化石燃料絶え果てて | 兼坊 | |
14 | 風に聞いてる地球の行方 | 玉 | |
二裏 | 01 | 岬にも発電塔が立ち並び | 照英 |
02 | 離島一面春は輝く | 玉 | |
03 | 定期船人と便りを運び来る | 照英 | |
04 | 村を挙げての歓迎パーティー | 兼坊 | |
05 | 国語科の新米教師ロングヘア | 玉 | |
06 | 実験失敗日本のロケット | なず菜 | |
07 | お茶の水博士の鼻が湯気を立て | 亜月庵 | |
08 | タイムトリップ江戸の吉原 | なず菜 | |
09 | ひやかしに行ったつもりが居残りに | 優得軒 | |
10 | なんでオレなの帰宅部なのに | 亜月庵 | |
11 | 名キーパーファインセーブで勝ちつづけ | 玉 | |
12 | いつか上がるぜJ1の夢 | 兼坊 | |
13 | 地元でも応援の声高らかに | 優得軒 | |
14 | おらがせんせぇガンバってけれ | 亜月庵 | |
三表 | 01 | 旅行から帰ったものの腰立たず | Beehive |
02 | 老後の趣味は温泉巡り | 兼坊 | |
03 | カーネギーカルメン唱い満席に | 亜月庵 | |
04 | 肉を食わねば体が持たぬ | 兼坊 | |
05 | ハーレムを守り抜きたい群のボス | 亜月庵 | |
06 | 人材不足のトップ交代 | 玉 | |
07 | 学校は校長次第卒業式 | なず菜 | |
08 | 教育委員の監視厳しく | 兼坊 | |
09 | 教科書は国定版に戻るらし・・・? | 亜月庵 | |
10 | 近隣諸国の批判をよそに | 兼坊 | |
11 | ネオナチが混じる政府の新世紀 | 亜月庵 | |
12 | 滅びの道を辿る人類 | 兼坊 | |
13 | 大発見!地雷を食べるバクテリア | 玉 | |
14 | 海鼠食ってる奴もゐるから | 亜月庵 | |
三裏 | 01 | 水族館何度行っても見飽きない | 兼坊 |
02 | 人気者にもこんな素顔が | 優得軒 | |
03 | いつまでもええ子ぶってはおられへん | 亜月庵 | |
04 | 文部科学がtotoの胴元 | 兼坊 | |
05 | 百年の計は一億総白痴 | 優得軒 | |
06 | 美女ならきっと性格もよい | 兼坊 | |
07 | 新入りの部員あふれるわがクラブ | 玉 | |
08 | 花見コンパにさあ繰り出そう | 兼坊 | |
09 | 隣の娘一人暮らしに慣れた頃 | 優得軒 | |
10 | 男ができた噂ちらほら | 兼坊 | |
11 | お料理のレパートリーが増えつづけ | 玉 | |
12 | 父さん用の教室もあり | 亜月庵 | |
13 | パソコンはどれを買ったらいいですか | 兼坊 | |
14 | あなた次第で帯にたすきに | 優得軒 | |
名表 | 01 | 純和風着物の似合う人が好き | 兼坊 |
02 | 茶髪にピアスぬけぬけと言い | 亜月庵 | |
03 | 選挙には行かない税金安くして | 兼坊 | |
04 | 声なき声の愚民切り捨て | 亜月庵 | |
05 | ハンセン病訴訟判決いかならん | 兼坊 | |
06 | 大南風吹く熊本の空 | 玉 | |
07 | 矢車の音カラカラと吹き流し | 亜月庵 | |
08 | ザリガニ追って土手走る子等 | 玉 | |
09 | ウルトラマンバルタン星人やっつけろ | 兼坊 | |
10 | 無芸なオレのやれる持ちネタ | 亜月庵 | |
11 | こつこつと仕事一筋たたき上げ | 兼坊 | |
12 | 村の鍛冶屋の槌音高く | 優得軒 | |
13 | 注文が殺到手作り見直され | 兼坊 | |
14 | チョコ一粒で幸せになる | 玉 | |
名裏 | 01 | 道標も埋もれ果てて雪の山 | 兼坊 |
02 | 山姥も出て屋根の雪掻く | 亜月庵 | |
03 | 若者はみんな都会に行きまして | 兼坊 | |
04 | 世の中そんなに甘くはねえぞ | 亜月庵 | |
05 | 伝統のあんこ作りに涙あり | 兼坊 | |
06 | 暖簾を開く一陣の風 | 玉 | |
07 | はらはらと舞い来る彼方花の山 | 亜月庵 | |
挙句 | 今盛りなり新歓コンパ | 兼坊 | |
於キョン太の連句道場 |