| 自由連句百韻「虫の声」の巻 2023年9月6日首 2023年10月10日尾
001>蒸し暑き日中されど虫の声 兼坊 002> 蟋蟀だとか螽斯など 素人 003>蓮の実が飛んで落花生となり 笑止 004> 新酒うまくてつまみ食い過ぎ 兼坊 005>蔵元の軒につらるる杉の玉 素人 006> ダンクシュートで五輪出場 笑止 007>月あかり続く練習延々と 兼坊 008> ためらいつつも断りの文 素人 初ウ 009>ご隠居におはぎ土産に頼み込み 笑止 010> 連絡船の銅鑼の音を聞く 兼坊 011>ホールでは舞踏会など催して 素人 012> 面を外せばそばかすの君 笑止 013>後輩が恋の相手に変わる時 兼坊 014> 金正恩にロシアすり寄る 素人 015>浦潮の黒いイクラを貪って 笑止 016> 成人病のおそれ増大 兼坊 017>歩いても歩いてもなお青い空 素人 018> 朽ちた壁にはバンクシーの絵 笑止 019>おじさんは疾風のように現れて 兼坊 020> 愛車七半いまだピカピカ 素人 021>匕首で刺したにしてはキズ深し 笑止 022> 知恵と情けで探る重蔵 兼坊 二オ 023>ギブアンドテイクで上手くまとまるか 素人 024> ウインウインでワインがぶ飲み 笑止 025>おめでとう阪神最速Vとなり 兼坊 026> 夫婦の会話AREそれイイネ 素人 027>たそがれに格子戸くぐり抜けて風 笑止 028> 昭和歌謡を歌うのは誰 兼坊 029>前向いて先へ進もう今令和 素人 030> 奏書の文字が汗で滲んで 笑止 031>遠慮せずエアコン入れていいんだよ 兼坊 032> 壊れる地球なんとかせねば 素人 033>逃げて行く宇宙戦艦どこへ行く 兼坊 034> 右舷前方飛ぶウルトラマン 笑止 035>参道にひょろりと伸びる彼岸花 素人 036> 敬老の日に孫と歩く野 兼坊 二ウ 037>干柿を一つくすねたこともあり 笑止 038> 指名手配の貼り紙褪せる 素人 039>洪水が床の上まで押し寄せて 兼坊 040> アララト山は晴れてご機嫌 笑止 041>トルコ人なぜか日本が大好きで 素人 042> ラーメンだとかカレーライスも 兼坊 043>ISSきぼうの窓に朝が来て 笑止 044> なんと空しい国連総会 素人 045>宰相にどうして僕はなれないか 兼坊 046> タイの田舎で先生となる 笑止 047>ITが苦手な分野日々苦労 素人 048> 餓鬼の頃から魚釣ってた 兼坊 049>渭水では柳の下が好まれて 笑止 050> 煙管撫でつつのんびり過ごす 素人 三オ 051>友が皆我より先に墓へ行き 兼坊 052> 明石の海の底の蛸壺 笑止 053>秋分の日同じ長さの昼と夜 素人 054> A4の紙切ってA5に 兼坊 055>お土産に蟇の油を買ってきて 笑止 056> 筑波山へはエクスプレスか 素人 057>その昔常磐線に乗っていた 兼坊 058> 指さし呼称のうまい芸人 笑止 059>性加害絶滅までは道遠く 素人 060> 恋はしばらく封印します 兼坊 061>メルカリでフォーカス売って大儲け 笑止 062> 桁が違うよマスク、バフェット 素人 063>電卓の横幅広く出来ないか 兼坊 064> イグノーベル賞の発表の朝 笑止 三ウ 065>押しよせる記者にコメント用意して 素人 066> 外した眼鏡どこか忘れた 兼坊 067>下呂の湯もいいけどうちの風呂が好き 笑止 068> 守宮出てきて壁に張り付く 素人 069>明日の朝燃やせるゴミを出すのだぞ 兼坊 070> 光圀公がヒゲを撫でつつ 笑止 071>印籠に葵の御紋なかったら 素人 072> 植物画なら得意です僕 兼坊 073>探幽の筆と言われる雪だるま 笑止 074> たどん木炭バケツが欲しい 素人 075>校庭の隅に石炭ならばある 兼坊 076> B29の爆音の中 笑止 077>制空権握った方の好き勝手 素人 078> 鯨は獲るな牛肉を食え 兼坊 名オ 079>十戒を十回反芻する宿題 笑止 080> 私の外に神は認めぬ 素人 081>無罪です責任能力ありません 兼坊 082> マッカーサーの弁明を聞く 笑止 083>虎ノ門ヒルズそろそろ完成で 素人 084> 足場は降りる時にご注意 兼坊 085>甚五郎彫ったそばから動き出し 笑止 086> ねずみ見つけて猫追いかける 素人 087>カルガモの群れアオサギを取り囲み 兼坊 088> 連れ小便が弧を描く空 笑止 089>ほらごらん大海原にかかる虹 素人 090> 何とか漁師継いでくれぬか 兼坊 091>陽だまりのテラスにパフェを運びつつ 笑止 092> 金木犀の香り漂う 素人 名ウ 093>敬老の日を祝われる人多く 兼坊 094> 母を背負って登る坂道 笑止 095>いつのまに肥えたのですか重いねえ 素人 096> パンダむしゃむしゃ大量の竹 兼坊 097>続編は十も二十も輝いて 笑止 098> 文学賞も視野に入るか 素人 099>いつまでも花見事なり山桜 兼坊 100> 凪の彼方に響く磯笛 笑止
於キョン太の連句道場
「虫の声」興行に参加させて頂きありがとうございました。 面白かったですね。 新興行は素人さんに発句を詠んで頂き、私が脇を付けて 詠み順を変えるのはどうでしょうか。 素人さんよろしくお願いします。
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