神事・祭典のときの作法・留意点や慣習についてお知らせします

このページでは、以下のことについてお知らせします
●事前にすべきこと
●当日は(櫛田宮へ昇殿参拝するとき)
●当日は(出張祭典のとき)
●玉串奉奠について
●神埼の厄祓
●玉串料(神饌料、御礼)について
●授与品について


●事前にすべきこと

1,祈願の予約
 櫛田宮では神職2名で分担して行っております。大安の日曜日などは出張している時間帯も多くあり、御希望通りに添えない場合もあります。
 御祈祷の受付時間は年中無休で日の出から日没までが原則です。
 なるべく事前に社務所においでいただくか電話で申し込んでください。(通常の祈願はおおむね3日前迄に、出張しての祈願は1週間前迄に、神前結婚式は2ヶ月前迄に 御連絡下さると幸いです。)
 
日時・祈願の趣旨・お名前・電話番号、出張祭典の場合はその場所(住所)等をお知らせ下さい。

 新春家内安全祈願、厄祓節分祭、大祓神事、七五三など年中行事として神社が設定してご案内をさしあげる日時の祈願については事前予約は必要ありません。

2,お供え等をそろえます。
 ご自宅等へ出張しての祭の場合は 準備する物がいくつかあります。
 地鎮祭の場合は、笹のついた3メートルほどの青竹(雄竹)4本、笹を落とした径3センチほどの青竹(できれば雌竹)の幹の部分1メートル20センチ程度1本、川砂を1輪車1杯程度、お供え物(米1升・酒1升・鯛1尾・野菜3種類程度・果物3種類程度・海菜少々・塩1キロ1袋)などを施主様に準備して戴いております。 〈竹と砂は施工業者さまがほとんどの場合準備されています。お供え物も酒以外を神社で準備して持参することも可能です(この場合は6000円かかります)〉
 詳細は祈願予約のときにお知らせします。

 神社での御祈祷にはお供え等は必要ございませんが、お気持ちにより奉献酒をご持参いただいた場合は、御神前にお供えして神事を齋行し、その後お持ち帰りいただくようにいたしております。
 安産祈願の時は腹帯かそれに替わるコルセット等をご持参いただき清祓いをします。
 年祝いの時にベルトやネックレスなどを贈られる場合はご持参戴ければ清祓いをしております。

3,祈願の前日から清浄を保ちます。
 祈願をする前日から心を静かに落ち着けて身体も清めておきます。

●当日は(櫛田宮へ昇殿参拝するとき)
 
予約時間にもし遅れる場合は電話連絡をお願いします。(0952−52−3016)
  
服装は平服で構いませんが、場に相応しい姿で臨みましょう。

1,まず社務所へお知らせください。
  
神職か巫女が拝殿内で受付をしている時は社務所には寄られなくて結構です。

2,手水舎で手を洗い口を漱いでください。

3,拝殿内でお待ち下さい。
 
待合室はございません。
 
拝殿内で祈願申込書を記入していただきます。

4,御神酒を奉献されるときは
 神事のはじまる前に神職にお渡し下さい。
 原則、神事の後はお持ち帰りいただいております。

●当日は(出張祭典のとき)
 
予約されました時間は祭典の開始時間です。祭壇等の準備はその前にいたします。準備には20分程を要します。
 神事の次第はおおむね次の地鎮祭の例のようになります。

 

■地鎮祭の次第(例)

開式

修祓 祓いを受ける時に低頭します

降神 神職が神様をお招きしますので、その間、しばらく低頭します

献饌

祝詞奏上 神職が奏上する間 低頭します

清祓いの儀 しばらく静かに待ちます

地鎮の儀 忌鎌 施主が草を刈る仕草をします

忌鋤 設計者が草の根を切る仕草をします

忌鍬 施工者が草の根を堀起こす仕草をします
 場合により 杭打ち をすることもあります


玉串奉奠 斎主、施主、施主関係者、設計者、施工者の順に拝礼をします
神前に進み玉串を台の上に置き、2拝2拍手1拝します。(下の図を参照)

撤饌

昇神 神職が神様をお送りしますので、その間、しばらく低頭します

閉式

斎主挨拶 神職が挨拶いたします。場合によっては次に施主さまや施工業者さまの挨拶。

直会 御神酒を戴きます。時節柄、略すことが多くなりました。
     

●玉串奉奠(たまぐしほうてん)について

1、心中祈念ののち、玉串を右回しで根元のほうを先に向けて置きます。

2、腰を90度まで折る礼を 2回します。

3、胸の前で両掌をあわせ、2回拍手をします。


 4、腰を90度まで折る礼を 1回します。

 拝礼は気持ちを込めてゆっくりといたしましょう

神埼の厄祓

櫛田宮は災難よけの神様として、正月から節分にかけての推奨時期はもちろん、年間を通して厄よけ祈願に多数の方がお詣りなさいます。
 厄よけ祈願はそれぞれの寺社によって少しずつ差違があるようですが、神埼地方での厄よけ祈願・厄祓についてお知らせします。

 厄祓は 男性42才・女性33才の大厄の場合は、その前後の年も前厄・後厄といって3年間にわたり毎年祈願をし、その後に厄明けを迎えるのが本来の姿ですが、当地方では後厄祓いと同時に厄明け御願成就のお詣りまで一緒にすます慣習があります。こうした簡略化する風潮は江戸時代に藩から出された倹約令を忠実に守り続けているからとも言われていますが、人々の移動が激しくなった現代では「本来のやり方で」という人が多くなってきています。
 男25才・61才、女19才・37才・61才の厄年は、何故か繰り返し事故にあったり、長期間病気がちというような人でなければ、前厄・後厄はせず、その年だけ厄祓をして、感謝のお詣りを次年にして済ます方がほとんどです。
 職場や地域でそろって祈願をする時は、厄入りの時に周囲の人たちが祈願や宴席の世話をし、厄明けの時には御本人がお返しをされています。
 厄年に関係なく毎年必ず家内安全祈願をされる御家族も多数いらっしゃいます。

玉串料(神饌料、御礼)について

 櫛田宮では玉串料を定めておりません。神事に対してのおこころざしで戴いております。
 しかしながら、近年 若い御夫婦などには尋ねる相手もなく 「志しと言われると それは非常に困る」 とおっしゃる方が多くなりました。
 都会地の神社の多くは金額を明示してあり、それによってまず受付をすることで 祈祷の有り様にも差があるそうですが、そのほうが分かりやすくて良いという御意見もございます。

 そこで玉串料の目安をお示しいたし、参考にしていただくことにいたしました。

 神埼地区の相場ですので、他地域とはいくらか違います。また、あくまで目安にすぎませんので、神様へのお気持ちで目安表とは違う金額となっても構いませんし、櫛田宮ではそれによってご祈祷に差をつけることもありません。

  祈願の趣旨   金額の目安(円)
 初宮詣(日晴) 10.000
 交通安全(車の清祓) 5.000
 安産祈願、病気平癒祈願、厄祓、年祝 5.000〜10.000
 合格祈願、良縁祈願 5.000
 家解き、水神上、井戸掘、荒神上、伐木  10.000
 地鎮祭、工事安全祈願 30.000
 入居、屋祓 10.000
 神前結婚式 100.000
 神葬祭 200.000
 年祭 10.000

※ 「玉串料」を神職に手渡すのは 祈願の前でも後でも構いません。ただ、のし袋に「初穂料」「神饌料」と記した場合は、御神前にお供えする意味ですから 祈祷の前に手渡して戴くようにお願いします。

※ のし袋(神葬祭・年祭以外は紅白のお祝い用)に入れて準備してください。

●授与品について

 櫛田宮昇殿参拝のおわりには御守りなどをいただきます。その一般的な扱いかたについてお知らせします。

● お札はご自分の部屋か居間など家族が集まる部屋の高いところに貼り付けます。北の壁か西の壁が適当です。画びょうなどピンでとめるのは穴が開いてよくありません。他の紙に貼り付けて、その紙を画びょうでとめるのは構いません。
● 
木札(小)や袋守は肌守りです。財布・運転免許証入れ、バッグ等に入れて普段から身に着けておきます。
● 
縁起物・記念品等はどうぞ御家庭にてご活用下さい。

※ お札・木札などは毎年新しいものにして一層御神徳を戴けるようにいたしましょう。

※ 古いお札などは『お火たき神事』で焚き上げます。毎年12月中旬より受付けて、1月15日夜に神事を斎行しますので、神社へご持参下さい。 それ以外の時期は原則受け付けておりません。 また受付期間中であっても日没後は防犯上ご遠慮いただいております。 量の多少に関わらず無料でおあずかりしています。
(櫛田宮で頒布したお札は年中預かっています)

● 御守等は年間通して社務所にて頒布しております。正月等は御札所でも頒布しております。