俺は何故か飛行機に乗り遅れかける事が実に多い。普段から余裕がないからサ!と言われそうだが、空港バスが渋滞に巻き込まれて慌てたりはもちろん、思いだしてもヒヤッとする事が色々ある。
那覇のホテルで泥酔から目覚めたら湯船(「水」船?)で冷えきった体で、ふと時計を見たらフライト45分前!だったり、ローマ・テルミニ駅で1時間に1本の空港行きの列車に乗り遅れ、次の列車で間一髪で乗れるかどうか!ということで、同じようにホームで悩んでる白人青年と気をもんで立ちつくしてたり、バリ島でフライト時間ぎりぎりまで憎っくき詐欺師ボブの家を探してレンタサイクルで走りまわり、何と車に跳ね飛ばされ、ついに家は見つからず、大急ぎでデンパサールからクタに向かって自転車を飛ばしてたら、はたまた何と道に迷い、ナンデ・ナンデ・ナンデ?の世界だったり、石垣島へのキャンセルチケットをせっかく手にいれたのに次の便と勘違いして那覇空港から出ていくところをそのチケットを俺に売った空港職員が顔を覚えててくれて搭乗ゲートを閉める直前に飛び乗ったり、韓国の金浦空港でターミナルを間違えてて、買い込んだ重い書物を抱えてヒィヒィ言いながら別のターミナルへ走ったりメキシコのメリダのアエロプエルト(スペイン語でエアポート)行きのバスがなかなか見つからず刻一刻と迫るフライト時間にあせりまくって片っ端からバスを止めて運転手に「アエロプエルト?」と聞きまくってやっと見つけたり....、広島の宮島から路面電車に乗り新幹線広島駅に向かったら、むちゃくちゃ時間ががかかって、やっとついた広島駅で、地酒の一升瓶をもって新幹線ホームにダッシュしたり(あっ、これは飛行機じゃなかった)、これでよく今まで1回も乗り遅れたことがないものだと思う。俺はついてるのだろうか?ついてないのだろうか?
【1996年度添上高校生徒会通信に連載】2001-2-5加筆