メキシコ放浪記
LAST UPDATE 2001-02-16 18:02

「水....!」

 メキシコはチップ制の国。メキシコ=ペソの小銭を持ってなかった俺は、空港の売店で適当なスナック菓子を買う。夜食とチップ用小銭が一石二鳥で手に入ったと喜んだのだが....

 ゾーンチップで乗ったものの、遠回りされたり、変なトコつれて行かれたらイヤなので、地図で適当に見つけたホテル「エルサルバドル」の場所と腕時計を交互に指さし、『俺は慌ててるんだ』というジェスチャー。運ちゃんもタクシーをぐんぐん走らせる。つまり、予約してあり人を待たしている、ということにして、運ちゃんの知合いのホテル紹介されたりして、紹介料を上乗せされないようにしたつもり。

 でも人を信じないのはやはりツライもので(これだから日本人旅行者はねらわれるんだろうけど)、俺もその運ちゃんにチップをはずんだ。  その時点ではまだスペイン語は「アミーゴ」しか知らない。深夜のホテルで、シングルルームがあいてるだろうか?と思ったが、『シングル、1晩』のジェスチャーが通じてヤッホー!

 荷物を降ろしてベッドに転がれば、ホッとするものだ。腹も減ったので、空港で買ったスナック菓子を食べるとコレが超辛チリスナック!外国では生水は飲まないのが原則。ミネラルウォーターがあるが....おい!詮抜きがない!うわ〜辛い!辛い!フロントに催促しようかと思ったが、スペイン語で「詮抜き」って何ていうのか分からん。何とか我慢して寝ようとしたけどいつまでも喉が痛かったホテル=エルサルバドルでのメキシコ第1夜であった。

【1996年度添上高校生徒会通信に連載】2001-2-5加筆