安勘さんの就職指南(小竹安勘:筆)
i-mode版〜2
LAST UPDATE 2001-07-23
PC版
目次


★転職準備第二段
 前回、その会社を結果的に辞めるとしても、可能ならば職種経験の為に部署異動をした方が良いと締めましたが・・・・
 それではどの様な職種に移っておくと良いのか。これは新卒の方が初めにつく会社で部署希望をするときにも言えることです。
 転職に有利な職種。それは上から経理・人事(殊に健康保険や年金など社会保険事務が出来る)・総務・営業事務・人事(採用・但し採用業務に最低3年は就いていた方が良いです)の順です。
 間違いなく希望が通るならば経理を選んでおけば、会社はともかくその仕事が嫌いでない限りは一生食べていけます。次にやはりまあ困らずにすむのが人事で社会保険の事務をしていた場合。
 それ以外は、絶対的ではないですが、探すのに苦労はしなくてすむ程度。
 ではそれは何故か。
 まず、経理も社会保険も特殊性が有って、とても未経験者に任せるのは向かないだけでなく、この人が「うちの仕事が出来るか」が客観的につかみ易い、どの会社もほぼ同じ仕組みの仕事だから。
 そして、更にはより客観化した資格が有ります。経理では簿記と税理士・公認会計士。社会保険では社会保険労務士です。
 簿記の場合は1級をもっていなければ無理ですが、それ以外はいざとなれば独立も出来る仕事。公認会計士は司法試験と同程度なのでこれだけに専念しないと仕事しながらは無理でしょうが、 税理士などは科目ごとに合格すれば、次回以降にも有効ですし、簿記は3級ほどからステップアップが出来ます。商業高校では2・3級をとる様に指導しているそうですが,3級でもそこそこ探せます。
 社会保険では社会保険労務士(俗に社労士とも)以外に資格がなく、結構難しいですが資格なくても経験が大きくものいいます。(2001/5/21)→top

★職業訓練給付金
 では、いざ転職するというのにもう半年過ぎてしまっている、仕事しながら探しているが難しいという方に。
 従業員が5人超えていれば法違反していない限り(ご本人の就業形態にもよりますが)は雇用保険に入っている筈です。間違いなく入っていれば加入期間が5年を越えていれば最近はよく目にする「職業訓練給付金」が対象に成ります。
 「職業訓練給付金」とは資格試験予備校や英会話学校で「80%国からお金が戻ります」と書いているあれです。あくまでも雇用保険に5年以上入っていた人だけです。ただ、これはひとつの会社に5年という必要は有りません。例えばA社に2年、B社に2年半、C社に半年でも、それぞれの就業の間が一年以上空いていなければ合算できます。
 元は20万円を越える場合は20万円、20万円以下のときは8割の額を受講終了後に支給するというものでしたが、今年から上限がそれぞれ30万円に成りました。
 経験が無いときはある程度資格で補えますから、もう就業が半年以上で「何が何でもあと半年であっても続けるのは嫌だ」というのでなければ雇用保険の合計期間5年までついでだから耐えましょう。
 あとは、退職の時期も重要。結構中途採用の出物が多いのは2月、次が8〜10月です。仕事しながら探す余裕は全く無い忙しさの方は2と8〜10月には身体を空けられるやめかたがお勧め。学校卒業後初めての会社を辞めるなら8月頃から12月程までに「本年卒業者」対象というのが多い気がします。(2001/5/26)→top

★未経験職種への転職
 さて転職についての最終話です。
 転職時に一番重要視されるのは、人柄でも前に居た会社の名前でもなく、何が出来るのか(経験)です。
 しかし、こればかりは以前に記した部署異動が通らない限りは自分で故意には作れません。
 でも、第二新卒(卒業後2年以内ほど)では未経験でも可能な場合があると記しました。
 この場合は、人柄や潜在能力、募集職種と経験職種は違いながらも経験職種でどれだけの成果をあげたかが問われます。
 私も以前には第二新卒の一人採用枠に応募したことがありました。応募総数は900名超える中、書類審査だけで一挙に9人まで削り、ペーパー(論理数学と英語)と面接で決定というもの。
 私もこの9名までは残りました。他にも20人採用1500人応募の40名まで残ったなど。
 どちらも東証一・二部上場企業で結構破格な待遇でしたから皆さん書類通るだけでも凄かったのでしょうが、私は営業職から人事事務・経営コンサルタントとどちらも未経験職種での応募。
 新卒時の場合と第二新卒では如何に自分を売り込むかです。そして、営業職でもいえること。
 営業職についていけるかと、「不安な人も居ますが、就職面接は自分という商品を売り込むことだから、就職活動がうまくいった人は問題ない」これはある会社の人事担当者の受け売りですがね(笑)。
 営業の場合はルートセールスだったり新規開拓だったりさまざまあります。一口に営業と言っても業界で余りに違いますから自分で見極める目があること、これが何よりの重要課題でしょうね。(2001/5/29)→top

目次 社会 home