安勘さんの就職指南(小竹安勘:筆)
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LAST UPDATE 2001-07-11
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★就職事情の悲しさ
 高校生も進学される方、就職される方とそれぞれでご指導大変でしょうね。
 私もはや離職二度目、そして、元産別労働組合職員で青少年雇用対策関係も触れていた者として一言。
 現在、新卒後5年以内の離職率は3割強と言われています。
 そして、再就職の最大条件は年齢以上にその移る先の職種経験1〜3年以上など。つまり、初めについた職種で生涯が7割以上決定します。でも、この1〜3年を満たさずに退職してしまい、営業職・販売職以外は相当厳しくなるのですね。
 しかし、もう一つ有るのが高校卒では厳しいですが専門学校以上卒の場合は、卒業後二年以内ならば第二新卒という職種経験不問枠が有るにはあります。ですが、それは東証・大証一部上々企業だけで倍率は殆ど500倍以上。一人採用に対して1000人集まるのもざら。
 かえって中小での転職では卒業後半年以内に退職した人ならば受け入れていたりします。
 実に高校の進路指導は重要ですね。(2001/5/5)→top

★生涯転職回数
 先日に続きまして就業事情です。
 私が前にいた労働組合では全国で1550余りの企業が加盟して居りましたが、株式を公開している企業も15程度はあったものの、大半が従業員数2〜30名という中小企業です。
 その平均年齢は43歳程でも平均勤続年数は13年程度。多くの中小企業では生涯に2〜4回程度の転職をしていることに成るでしょうか。
 企業倒産・事業閉鎖も有るでしょうが、なんらかの問題を抱えて転職しても、中小企業同士ではほぼ同じ問題をどこでも抱えているのでまた離職することも多いのでしょう。
 中小企業が占める割合は9割といわれますが,その中小企業の中での労働組合の組織率は2%。
 正に、初め如何に目を肥やして決めるかが問われていますね。それも能力の一つでしょうが。
 今はベビーブームも過ぎ、今年の女性の学卒者でもついに大学卒の割合が高校卒を上回った程。私は学生が遊びに尽くそうがアルバイトにいそしもうが構わないと思う質で、代わりに広い視野と経験を身に付ける良い期間と思います。遊んでいた人の方がマーケティングセンスが、アルバイトしていた人の方が職場環境調整出来るでしょうし。大変では有りますが、アルバイトを二つも同時にやれば余りに特殊なものでなければ学費ぐらい稼げます。
 ゆっくりと目を養いつつ道を見出す余裕が今は有る時代ですからね。(2001/5/8)→top

★見切りをつけるのは難しいですが
 そうですね、私の見解はすぐに諦める、逃げ出すのは好ましくないながら、どうしても合わないならばかえって4・5ヶ月で辞めた方が良いという気がします。
 それは、半年越えるともうどこにも行けなくなる可能性が出てきますし、1〜3年たってしまうと事実上はその業種以外は5〜600人に一人しか希望は通らないからですね。
 早く見切りをつけるのは難しいです。その見切りとは「辞めること」だけではなく「将来的に(その会社とは言わずも)その職種を続けること」をも決断するということです。
 転職するとなれば、それはそれで方法論が有りますからまた記していきます。(2001/5/10)→top

★転職準備第一段
 就業事情も掴んで頂いたところで、『転職しなければならない、したく成ったときにどうすればスムーズにいくのか』を記して参りましょう(こちらは現在まだ探し中の身にて私も模索中ですが)。
 「転職したい」この気持ちが淡いものならばともかく、「いつかは絶対に」という頭がついたときは対処法が二つ有ります。
 一つは、まだ自分が学校卒業後の一回目の就職先で勤めて半年以内の場合。これは今まで記したことに関わります様に長居すると返って自分の首をしめます。但しその仕事(職種)は好きでも、会社が通うに不都合とかどうしても人間関係でいたくない、次も同じ職種で探す、というならば最低1年出来れば3年は続けて職種経験を積みましょう。
 二つ目、半年越えている、または最低一回は転職して、会社が嫌だ・今の職種はもうしたくないという場合。
 やはり転職の要は職種経験です。そこで、自分の会社が部署移動の希望が出来る・または過去に例がなくてもある程度の人数いる会社でしたら、取り敢えずは部署異動・職種変更の希望を出しましょう。
 本来的には1〜3年の経験が求められるといっても全く経験がないよりはましです。どうしてもその会社にいたくないという場合でも、配属・職種が変えられる可能性が有れば『今の仕事がどうしても合わないので職種の変更を』と言ってみましょう。どうせ辞めるならばここで解雇に成っても構わないでしょうし、将来の可能性を広げるならば例え半年でも会社自体は我慢して職種経験をつける、これが大きな一手です。(2001/5/16)→top

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