ケータイアンケート

ケータイアンケート(2007/6)
LAST UPDATE 2007-09-13

by kurochan

■kurochan担任の高校１年生のクラスアンケート集約です■　2007.6.14(水)実施　※2006.1に前任校で実施したアンケート集約は→こちら

●ケータイアンケート集計(学級通信用原稿)

　今月14日(水)のＨＲで実施した「ケータイ･アンケート」の集計結果のあらましです。当日の回答者は男子13名・女子24名(合計37名)で、ケータイを使っている人は34人(91.9％)でした。

★自分のケータイ電話を持ったのはいつですか？････32.4％が高１、27.0％が中１でした。また、男子の４割は高１、女子の７割は高校入学までに持ったようです。小５から持っていた人も５人いました。

★ケータイ利用に関し、親とどんな約束をしていますか？また、それを守っていますか？････48.6％が約束をし、そのうち44.4％が約束を守っているようです。利用料金についての約束が大半ですが、親との連絡確保やサイト利用に関する約束をしている人もいます。

★ケータイで連絡がつくからと、遅い帰宅や外出、外泊が許されるようになりましたか？････男女とも半数前後が、許されるようになったと回答しています。元々許されていたという人を含むと６割になります。本当に親が安心できる状況なのでしょうか？

★家で家族と食事中にケータイの着信音が鳴ったらどうしていますか？････４割弱の人が「見る･出る」と回答していますし、そのうち食事中もメールをしている人が１割弱います。一方、約半数の人が食事中はケータイをさわらないと回答しています。家族の団らんの場を大切にしている人も多いようです。

★ケータイでよく利用する機能は何ですか？上位３つを答えてください。････①＝３pt～③＝１ptとして集計し、合計198ptに対する％で比較すると、メールが48.5％、サイト閲覧が23.2％、通話が16.2％、ＢＢＳが4.5％と続きます。「ケータイ電話」とは言いますが、実際は「メール機・サイト閲覧機」の性格が強いことがよく分かります。

★自分のケータイ利用のうちで、親に知られたくないものには何がありますか？････特に無しと回答した人が40.5％いましたが、メールと回答した人が32.4％、自分のＨＰ(ホームページ)と回答した人が16.2％いました。自分のＨＰを開設している人は18人いますから、その３人に１人が親には知られたくないと思っているようです。

★ケータイでどんなサイトを閲覧していますか？････自分や友だちのサイトが54.1％、着メロ･着うたが43.2％、待ち受け画像が37.8％と続きます。男女別で見ると、女子は自分や友だちのサイト閲覧が58.3％と高くなり、待ち受け画像は29.2％と低くなります。一方男子は、待ち受け画像が53.8％と多く、着メロ･着うた46.2％、自分や友だちのサイトが同じく46.2％となり、男女差が顕著に現れています。サイトを開設している人が女子に多いということが影響しているのでしょう。

★ケータイで閲覧したことがありますか？････それぞれ「ある」と回答した人は、本校サイト18.9％、出会い系サイト･自殺系･ドラッグ系サイトがともに5.4％、爆弾物系サイトは0.0％、Ｈ系サイトは16.2％、奈良サィは18.9％、２ｃｈＢＢＳは24.3％でした。たまたまクリックして見てしまった人から、頻繁に見ている人まで含まれていますが、親の世代が聞いたら驚く数値ではないでしょうか。出会い系サイトには危険な者も多く、本当に気をつけてください。また、奈良サィも実名をあげた中傷カキコがしばしば見られます。「教師は見るわけない」というカキコが先日も有りましたが、kurochanも頻繁に見ていますし、奈良県警も注目している問題の多いサイトです。

★現在、ケータイで閲覧できるサイトが日本のように豊富にある国はどこだと思いますか？････アメリカと回答した人が約半数、その他、韓国・中国・イギリスという回答もありましたが、正解は「なし」です。一般のインターネットへのケータイからの接続は、ドイツあたりが検討中ですが、日本のひどい状況を見て、二の足を踏んでいる状況のようです。その他のほとんどの国では、ケータイサイトそのものがありません。韓国などのケータイはサイト接続ができますが、パソコンの普及の方が早かったので、ケータイからサイト接続する人は少ないのが現状です。日本はいわば「実験台」になっているんですよ。

★自分のサイト(ブログ等を含む)を開設していますか？いつ開設しましたか？････この日の集計では、男子５人･女子13人が開設していると回答しています。実に48.6％の開設率です。kurochanも様々なパソコン向けサイト以外に、ケータイサイトも多数開設していますが、中高生の不用意なサイト作りに大変な危機感を持っています。友達同士で「手紙を回す」ような感覚でサイトにいろいろなことを書いている人が多いようですが、中高生のサイトは顔を知っている人間同士のつながりがネット上のつながりに重なっていることが多く、「少々の愚痴」のつもりが「息の根を止めるほどの刃物」になってしまうこともしばしば見受けられます。誰が見ているか分からない、予想以上にネット上ではダメージが大きいということを決して忘れないでください。

★本校生の友だちの個人サイトを閲覧することはありますか？････「よくある」が45.9％で、女子だけだと50.0％、男子だけだと38.5％でした。「ときどきある」を加えると、全体で70.3％、女子だけで79.2％、男子だけで53.8％です。

★実際の会話と違って、メールにはどんな利点と欠点があると思いますか？････利点としては、「面と向かっては恥ずかしいことでも言える」「夜会えない時でも連絡が取れる」「ちょっとした約束や連絡に便利」といった回答がありました。欠点としては、「誤解が生じやすい」「すぐに返事が返ってこない(時がある)」「相手の気持ちが分からない」「相手に気持ちが伝わりにくい」といった回答がありました。実際の会話の代わりとしては不十分な面もあることが指摘されています。

★ケータイメールやＢＢＳ等の文章表現で、気をつけていることは何ですか？････「ない」と回答した人は、２割ほどいましたが、「絵文字や顔文字をつける」「何度も読み返してから送信する」「悪口は書かない」「誤解したり嫌な思いをしないようにする」といった気遣いをしている人が大半でした。みなさんの多くも気付いているように、文字(電子テキスト)コミュニケーションは、思わぬ解釈をされ、トラブルを引き起こす事があります。読み手の気持ちを十分に想像した表現を心がけるようにしたいものです。

★悪口メールやＢＢＳ書き込みでいやな思いをしたことがありますか？どんなことですか？････「ある」と回答した人が29.7％もいました。不愉快な気持ちにさせられた経験を持つ人は決して珍しくないようです。女子に限ると41.7％にものぼります。これが、多くの人が閲覧するサイトやＢＢＳなどでの中傷となると、相当キツイ心理的ダメージですし、時には犯罪になります。ホームルームや現代社会の授業でも話したように、奈良県でもさまざまな事件が発生しています。メールやネットとのつきあい方を安易に考えることのないようにしてください。

★メールやサイト利用でトラブルになったこと、困っていることはありますか？････「ある」と回答した人は21.6％いました。「詐欺」や「迷惑メール」との回答もありましたが、対応を誤ると大きな被害や、他人への迷惑をもたらす場合があります。困った時は、冷静に対応し、信用できる大人に相談するようにしてください。kurochanでもかまいませんよ。【※kurochanのケータイメルアドは省略】

★メール･サイト･ＢＢＳ等でプライバシー暴露や差別的表現を見かけたらどうしますか？････「何もしない･関わらない」「無視する」などの回答が37.8％でした。同様のアンケート調査よりは随分少ない数字なので、kurochanとしては少しほっとしています。「やめた方がいいって書き込む」「誰かに知らせる」などの回答が18.9％ありました。kurochanも、差別的な内容が書かれたＢＢＳを発見し、働きかけをする場合がありますが、残念ながら、悪質な表現を反省し、改める人はそんなに多くはありません。しかし、そうしたページを閲覧している人たちへのメッセージとしては大きな意味があります。
　また、自分が管理しているＢＢＳなどに差別的な投稿があった場合、それを放置しているだけで管理者としての罪を問われることがあります。最近もまた２chの管理人が罪を問われたところです。サイトを持っている人は特に、放置する事のないようにしてください。先週の土曜日も奈良サィに警告カキコをしたばかりですが、少し前にさかのぼる僕のサイトでの対応例を紹介しておきます。浜崎あゆみと障害者への差別投稿でした。

★ケータイを使いながらの自転車運転をどう思いますか？････「あぶない」「よくない」など否定的な回答が75.7％ありました。当然ながら、大変危険です。やめてください。先の道路交通法改正で、自動車運転中のケータイ操作は赤信号で止まっている時であっても、重大な違反とされましたが、自転車運転中についてはとりあえずの保留になりました。次の法改正では自転車運転中にも適用されるだろうといわれています。

★電車内や病院等でのケータイ利用は何が問題だと思いますか？････現代社会の授業でも取り上げましたが、改善されているとはいえ、まだまだ、ケータイから発する電磁波の危険性はよく指摘されているところです。脳細胞への影響は特に成長期に危険であるとして、イギリスやフランスでは未成年のケータイ保持は禁じられ、保護者も罰せられるということはケータイ天国ニッポンではあまり知らされていません。また、ペースメーカーなどの医療機器に不具合を引き起こし、時には死を招くということも自覚していない人がいるのは大変残念です。バス･電車内や病院、飛行機の離発着時には、メール･通話やゲームはもちろん、電源を入れておくことさえダメなんだと心してください。

★ケータイの利用料金は月どのくらいですか？また、誰が負担していますか？････１万円前後が多いようですが、女子の方が少し高い傾向です。すべて親に負担してもらっている人が約70.3％もいました。一定の金額までは親に払ってもらっている人もいます。利用料金や利用目的にもよりますが、ケータイ料金の負担が妥当なものかどうか家庭でしっかり話し合っておいてほしいと思います。

★自分の子どもにケータイを持たせますか？何歳位から持たせますか？････「もたせる」が81.1％、あとは「わからない」か無回答で、「もたせない」はいませんでした。また、中学生からもたせるという回答が48.6％を占めました。欲しがった時に持たせるという回答もありました。

★自分の子どものケータイ利用に関し、どんな約束をさせようと思いますか？････「使いすぎない」など利用料金に関するものが32.4％、電話連絡に関するものが13.5％、「変なサイトにつなげない」「人を傷つけない」など、ネットトラブル防止に関するものが24.3％ありました。また、約束はつくらないとする回答も8.1％ありました。インターネット接続ができてしまう日本のケータイ事情は、大人社会の闇の部分にも直結してしまう危険性を帯びたものです。保護者としてのガードが届きにくいことは、ケータイを愛用しているみなさんならよく分かっているはずですよね。実際に子どもたちが守ってくれない場合があるかもしれませんが、ケータイの便利な面だけではなく、危険性やマナーについてもしっかりと教えてあげてほしいと思います。

●浜崎あゆみに関するＢＢＳ差別投稿
　2004年６月、kurochan管理ＢＢＳの一つに、浜崎あゆみと障害者に対する差別投稿がありました。即座に消し、問題点を指摘する下記の投稿をしました。また、同様の投稿があちこちにされているだろうと予想し、サイト内外で問題提起を行いました。実はこれは2002年から繰り返されてきた悪質な投稿で、AVEXのサイトなどにも告発文が書かれていました。

◆差別投稿がありました。「こころ」コーナーに「みんなで作る好きな言葉辞典」を置いてありますか、その投稿用掲示板に、浜崎あゆみがコンサートで最前列の障害者を排除する差別発言をし、障害者の母親が(浜崎に迷惑をかけたと)謝罪し、(それは差別だとの指摘があったので)事務所が口止め料を払ったという問題提起で、ご丁寧にもビデオアドレスが張りつけてありました。投稿はコピーをとってから削除しましたが、その短いビデオを見るかぎり、最前列で座っていた人物についてあゆがステージ上から観客に対しどう思うかを問い掛けるのですが、おそらくは、ステージかぶりつきの進入禁止部分にしつこく居座る客をたしなめたのだと思われます。悪質なのは、この投稿者です。浜崎あゆみを差別者に仕立てあげ、事務所をも中傷し、さらには障害者の母親が差別者に対して謝罪するという、歪んだ構図が組み込まれています。名誉毀損とあわせ、障害者とその家族への極めて悪質な差別投稿です。おそらくは、さまざまな掲示板に同様の差別投稿がなされていると思われます。みなさん、ご注意くださるとともに、不用意に同調なさらぬよう、お願いします。なお、この投稿の前後には「幸せをもたらす」というタイプのチェーンメールも投稿されており、あわせて削除しました。(2005/6/10)　　※実際は、居座る客ではなくスタッフだったようです。

☆実は、この学級通信は、６月26日の深夜、正確には27日の午前１時半前までかかって、解放研部室に持ち込んだパソコンで作成しています。午後からの出張を終えて、夕刻から取り組みだした集計作業が思いのほか時間をとったためです。ケータイの問題に関しては、みなさんに真剣に考えほしいと思っているから頑張っているわけですが、本当によく考えてくださいね。

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