エリーの兄弟たちの成長記録 by ParadoxKennel

牡3頭牝4頭合計7頭の誕生です。
これは、新生児期(1〜週目)で瞼は閉じており耳も聞こえません。
この時期は臭覚も発達してないそうです。
どうして乳首を見つける事が出来るのでしょう。
行動生理学的な幾つかの「遺伝的相互作用」によるものです。
鍵となる刺激により遺伝的相互作用が働きだします。
複雑で理解の難しい本能的行動をいくつかの「遺伝的相互作用」に分解できます。
「遺伝的相互作用」は周囲の特殊状況がきっかけとなって活動を開始する動力源とも言うべき概念です。
このきっかけ「鍵となる刺激」と呼び、それが錠前を開け「遺伝的相互作用」が開放されます。
特定の神経中枢には捌け口を求めるエネルギーが溜まっていて「遺伝的相互作用」が働き出すのは、このエネルギーです。

一方別の中枢がこのエネルギーの働きを抑制されていて、「鍵となる刺激」が与えられるとこの抑制は取り除かれます。
エネルギーが溜まりすぎると強い緊張状態を作りだし、遂には「鍵となる刺激」が与えられなくても放出されるようになります。
こうなると。正常なら反応を示さないような極微量の「鍵となる刺激」にも反応が起こり刺激の敷居が低くなります。
これがひどくなると「鍵となる刺激」が存在しなくてもエネルギーが発散され、「遺伝的相互作用」が何ら意味の無い形で発現します。
この状態を「虚空反応」といいます。
例えば、円錐形をして毛の無い乳首は仔犬にとっては「鍵となる刺激」です。
それに触れると「遺伝的相互作用」が発動し、乳首を口に含む動作が現れ、これこそが生れたばかりの子犬にとっては適切な行動です。

この口に含む動作が次の「鍵となる刺激」となり、舌で乳首を揉みながら乳を吸う行為を発動させます。
若し、この状態にある仔犬を母親から離し暫く待つと、「虚空反応」が見られ、仔犬は乳首を捕まえたがっているように口を開け、口を動かせ乳を吸っている動作を見せます。
エネルギーが溜まりすぎて、通常の抑制が取り払われてしまったのです。
こうなってくると刺激の敷居が低くなったため、以前見向きもしなかったものも吸うようになってしまいます。
授乳を受けている最中の仔犬を取り上げ、指を差し出しても吸おうとしないが、睡眠から目覚めた時は指に吸い付いてくるのが一例です。
これはほんの一例ですが、ブリーダーの才覚や飼育環境等により仔犬は、何時の間にか悪癖が刷り込まれていくのです。

生後10日やっと目が開き始め反応表現も現れてきました。
この時点までに各仔犬に名前を付けなくてはならないのに僕の不注意で付け忘れていた。
自分自身の経験が足りない為に解っていてもこの様なミスが後々悪い結果にならない為にも正式な「スケジュール表」を作成しておくべきだと反省しています。
子犬の成長は正に矢の如し!本当に驚きである。
既に、目方も800グラム以上になっている。
僕は限り1頭1頭声をかけながら優しく扱っている。
母親のサリーは、初産であるが非常に良く面倒を見て育てているのには感心します。
全て順調に発育しているので一安心である。



元気で活発に育っている。
母親も一生懸命で非常に衛生的に育てる姿に感心しています。

活発な仔犬たちは順調に育っています。


この時期が離乳食の時期です。
母親の餌に興味を持ち近づくき怒られています。

兄弟仲良く喧嘩や遊び!愛らしい光景でしょう?
母親のサリーも子育てに大忙しです。

子育て症候群にならな為に仔犬が産室から出れない様に入り口を少し高くして母親が休息出来る様に心遣いをしていましたが?成長した子犬は産室から出て来るようになってしまいました。

新聞の散らばりが物語っているように仔犬たちは活発そのもの母親のサリーも手をやいている。
順調な成長である。

離乳食の始まりです。
ミルクに離乳食用フードを溶かして与えます。
僕は防腐剤の入っていないフィルズ(HILLs)の製品を与えます。
母親も大人しく見守っています。

食事の後の運動です。
たまには本気の喧嘩になりそうな場面もあります。
然し、この世界には「いじめ」は存在しないようであります。


さて、既にやられている方も居ると思いますが?僕は餌をこの様な横長の食器を使います。
無駄な競争意識や強欲の抑制や食事量の調整にも威力を発揮します。松下電工製の雨どいを利用していました。
本格的に繁殖するのであればステンレスで加工すると良いでしょう。

食事も済んだしお昼寝前の運動です。
動きにかなり機敏さが伺えるようになりました。
将来の運搬の基礎ともなる物を銜える訓育様に色んな物を与えてあげます。
母親が様子を見ながら噛んでいるのも仔犬達のガムです。


天井から吊り下げられたタオルを一生懸命銜え奪いあって遊んでいます。

動きも活発になってきました。
訓育の一助として屋外に連れ出し社会科の勉強が肝要です。

この時期頃から母親が本格的な上下関係の訓育に入ります。
この訓育・訓練は見た通り飴とムチの使い方ですが、ムチは決してストレスをかけていないのがお解かりでしょう。
子犬の尻尾は凛としているでしょう。?
犬はこうでなくては?ネ



犬は何万年も人と共に暮らしてきた歴史があり人間が大好きである。
この点に尽いては家畜の中で犬だけはユニーク(ほかに類のないさ
ま)である。
呼ばなくてもこの様に近づいてくる然し、呼んでも来ない?
何でだろうヘヘヘ

適当な時期を見計らって首輪も付けてやる。
この頃から母親は耳の中などかなり念入りに掃除を始める。
何か仔犬たちに教えているようである。
この点については話が長くなるので後回しにします。

孫の都和君と仲良く野外で遊んでいます。
僕はこの時点で仔犬が売れなくて新聞広告を2回出した所です。
真夏の気温の関係で訓練が出来ず悩んでいました。