ヴァンパイアもどき あらすじ

 渡利秋人と夕月美夜はデートの帰り道、男に襲われた。逃げる二人。今、世間では人間が突然異常な力を持って暴れ、翌日体内の血を失って死ぬという、通称ヴァンパイア事件が頻発していた。また、そういう状態になることを、ヴァンパイア化と呼んでいた。男の異常な様子からして、彼もそうなのかもしれないと思う秋人。しかし追ってきた男に見つかったとき、秋人は美夜に血を吸われ、意識を失ってしまう。彼女は、ヴァンパイアの子孫だった。血を吸って相手に力を与えることができ、身を守ったのである。だが、それが許せない秋人は美夜と絶好宣言。彼女は過去のつらい経験から、事件を起こしているのは同族だと推測していた。同じ過ちを、繰り返してほしくなかっただけなのだ。秋人は学校でも美夜を無視し続ける。友人にも仲直りするように言われるが、再び死ぬような目に遭う覚悟はなかった。だが、美夜に対するあまりにひどい態度に、彼は友人にも嫌われてしまう。先輩の西山奈々に相談する秋人。彼女は、自分もヴァンパイアの子孫だと明かし、協力してくれることになる。仲直りしようと思いかけた秋人だったが、そのとき事件を起こしているヴァンパイアが学校に進入してくる。彼は人間はエサだと教えられ、自分の行動に疑問も持たず、生徒をヴァンパイア化した。襲われる秋人の友人たち。彼らを守ろうとして、美夜は大怪我をしてしまう。彼女の危機に、力を発揮する秋人。奈々の協力もあり、暴走する生徒を倒すことができた。だが、事件はまだ終わらない。人間に危害をおよぼす、もう一人のヴァンパイアを止めるまでは。美夜と奈々の、二人のヴァンパイア。そして秋人は、戦い続ける。
 

  
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