乳歯の発育


歯の種類 歯の芽ができる時期
(歯胚形成)
歯が硬くなる時期
(石灰化)
歯が出てくる時期
(萌出)
乳歯の図
上顎乳中切歯(A)
下顎  〃  
胎生7週 胎生4〜4.5月 6〜7月 上顎













下顎    
上顎乳側切歯(B)
下顎  〃
胎生7週 胎生4月 7〜9月
上顎乳犬歯(C)
下顎  〃
胎生7.5週 胎生5月 16〜18月
上顎第一乳臼歯(D)
下顎  〃
胎生8週 胎生5週 12〜14月
上顎第二乳臼歯(E)
下顎  〃
胎生10週 胎生6週 20〜24月
【胎生】→妊娠中を示しています。例)胎生7週→妊娠第7週目に形成される。
【月】→出産後何ヶ月で萌出するかを示ししています。
【乳歯の図】→この図では隙間が有りませんが、実際にはあります。ただ近年このように隙間がなくつまっているような歯並びが多くなっているようです。
この表で何がわかるかな?




知らなくちゃ
 いけないね!
■歯の生える順番・・・・つまり・・・ABDCE
■乳歯は妊娠中に全ての歯が作られるということ。
注:この表は一般的であって個人差がかなりあります。生える順番も違います。
乳歯では妊娠中に全ての歯ができてきます。特につわりの時期に歯の芽ができてくるので、なるべく偏った食事を避けカルシウム、鉄、ビタミンなどバランス良く食べることが大事です。
 歯を強くしようとカルシウムばかりとったとしてもカルシウムの吸収を助けてくれる他の栄養素をとらないといけません。
 また、この表は全ての人にあてはまるものではなく、この時期からはずれているからと言って心配しなくても大丈夫です。ただ、まれに先天的に歯がなかったり、くっついて(癒合歯・癒着歯)歯が出てくることもあります。
 
もし時期がかなりずれてたり、ちょっと変だなあと感じたら近くの歯科へ行って相談すると良いと思います。写真を撮ったりするとわかることもあります。


■永久歯の発育


歯の種類 歯の芽ができる時期
(歯胚形成)
歯が硬くなる時期
(石灰化)
歯が出てくる時期
(萌出)
永久歯の図
第一大臼歯(6番)
6歳臼歯
胎生3.5
〜4月
出生時 6〜7年 上顎









下顎
中切歯(1番) 胎生5月 3〜4月 6〜8年
側切歯(2番) 胎生5.5月 上顎(10〜12月) 7〜9年
下顎(3〜4月)
犬歯(3番) 胎生5.5
〜6月
4〜5月 9〜12年
第一小臼歯(4番) 出生時 1.5〜2年 10〜12年
第二小臼歯(5番) 7.5〜8月 2〜2.5年 10〜12年
第二大臼歯(7番) 8.5〜9月 2.5〜3年 11〜13年
第三大臼歯(8番)
親知らず
3.5〜4年 7〜10年 17年〜
乳歯と同様に永久歯でも妊娠中に歯の芽ができるものがあります。
6歳時に生えてくる6歳臼歯(第一大臼歯)と前歯です。こう考えると6歳に生えてくるのにすでに妊娠中から準備しているなんて人間の神秘というのはすごいですね。
 時々、永久歯で茶色っぽい筋みたいな歯をみかけます。これは妊娠中の母胎に何か過度に影響を与えたものと推測されます。例えば、薬剤の飲用で(特にテトラサイクリン系の薬)、過度のストレスなどです。
 ですから日頃の体調管理は重要なものと言えます。
良い歯を育てるには、赤ちゃんが産まれてからでなく妊娠中からの注意が必要です。

寝る前には歯磨きしようね!