TALK001
TFシリーズとやおい
2000年11月25日脱稿
本当は別の話題にする予定でしたけど、いつの間にかこうなってしまいました。
アニメ・漫画・小説などの世界において、
美少年(美青年も?)同士の恋愛を描いたジャンルを「やおい」と呼んでいます。
(字を太くするな球磨川えろの!)
普通のカップルでいえば男性に相当する方を「攻」、女性に相当する方を「受」と呼び、
(攻)×(受)という形で表します。
その歴史は、10代の人間にも同人誌の発行が容易になった’80年代からのようであります。
そう、TFシリーズが始まった頃に誕生したのです。
しかし、記念すべき第1作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」は
その影響をまったく受けませんでした。
なにしろ、少なからぬキャラクターがいわゆる「おっさん」だったからです。
ファンの中には「おっさん」による海外ドラマであるから惹かれていった方も大勢います。
もっとも、そういう方が「エロ変形武者」に
足(いや、マウスか)を運ぶことはあり得ないのですが。
そんなTFシリーズでしたが、とうとうやおいの洗礼を浴びた(嫌な表現)作品が現れました。
「トランスフォーマー 超神マスターフォース」です。
この作品は、人間とマシンと合体してトランスフォーマーになるキャラクターが主流だったので、
「いっそのこと美形をたくさん出そう」と誰かが言ったかどうかわかりませんが、
とにかく美形が結構いました。
もっとも、当時はアニメ「鎧伝サムライトルーパー」が幅をきかせていて(あ、「聖闘士星矢」もか)
「マスターフォース」はその影に隠れていましたが。
「マスターフォース」終了後は、再びロボット生命体中心の
「トランスフォーマーV(ビクトリー)」となり、再びやおいとは無縁の状態に戻りました。
そして、TFシリーズ自体が休眠してしまいました。
TFシリーズが眠りにつく前から、
やおいを支えていた女性達は声優に関する広くて深い知識を身につけていました。
好きな声優が出ているからそのアニメを見る、というパターンが定着するのは時間の問題でした。
それだけなら男性も同じですが、彼女たちは人間でないキャラクターを人間にデザインし直す、
つまり「擬人化」という術を身につけました。
そんな中、長い眠り(テレビシリーズで7年)から覚めたTFシリーズは
動物に変身するトランスフォーマー、言わずと知れた「ビーストウォーズ」です。
多くの女性達の人気を集めた声優陣による、アドリブを満載し(すぎ?)たこの作品は
たちまちやおいを愛する女性達の知るところとなりました。
CGビースト2作(ビースト第1作と「メタルス」)でファンになったその後の彼女らですが、
ある者はCG2作だけをさらに深く掘り下げ、
またある者はセル画版ビーストウォーズ2作(「セカンド」と「ネオ」)や
その後のTFシリーズ「カーロボット」にも興味を示しました。
こうして、彼女らはTFファンの一大派閥を形成して、今日に至っています。
なんか、今回のトークはN○Kが誇る教養高き番組の出来損ないみたいですね。
(失笑。球磨川えろの・談)
もどる