さわやか日替わり市民運動長野市が昭和4X年より開始している自動車通勤抑制のための啓蒙運動。要旨は以下のとおり。
他都市のように特定日を定めて「一斉に自動車通勤を止めよう」という形態にしなかったのは、参加者それぞれの事情に合わせられないと実効性を発揮しにくいこと、公共交通側が特定日のみの輸送力増強は不可能であり、受け入れ体制が取れないことが理由とされている。
これらの施策で「全般的な公共交通輸送の強化」を図り、行政側はバス優先走行環境の整備や自転車への転移誘導のため自転車の走行環境にも配慮した道路整備を継続して行い、市民が「違和感なく」自動車以外の手段を通勤に使えるようにする構想となっている。 実効性については、短期的な効果は目に見えて現れなかったようだが、現在に至るまで通勤手段の公共交通分担率が(地方都市としては)かなり高いまま推移できたのは、この運動の成果があるのではないかと思われる。 また自転車の活用や自家用車の相乗りを想定・推進するなど、交通政策として(当時としては)非常に先進的な意識をもって実施された運動というのも、注目できるものである。 |