ツクシハギについて

                                                    

                                                2002/7/21

 ツクシハギは、ヤマハギとともに栃木県の低山や荒れ地に普通に分布する植物である。
園部(1999)は、マルバハギとともに3種の花の形態を比較し、下表(作者が一部補筆)のよう
にまとめた。

形質 マルバハギ ヤマハギ ツクシハギ
がく片の尖り 強い 中間 弱い
花の旗弁の反り返り度 弱い 中間 強い
花色 濃い 濃い 薄い
翼弁に対する舟弁の長さ 短い 中間 長い
葉にたいする花序の長さ 短い 中間 長い
小葉の先端の突起 長い 中間(0.5mm) 短い(<0.25mm)

これによると、ヤマハギはマルバハギとツクシハギの中間の形質であるとのことである。

 今日7月21日に烏山町筑紫山で採集したハギの花は次のとおりで、上表及び秋山(後述)に
より、ツクシハギであると考えられる。


 ただし、ツクシハギの花期について園部(1999)は、9月初めころより咲き出すとしているのが
気になるが、「那須の植物誌」(1972)には8月8日に花の記録がある。個体変異や気象条件が
ツクシハギの花期を大きく左右しているのかもしれない。

 ハギ類の分類については秋山 忍氏が詳しく研究された。今回、それを記述したホームページ
も参考にした。

(参考文献)
   園部力雄 1999 ハギ類について フロラ栃木8 12-14