<2007/10/8>
「ススキの穂は何色?」
と聞かれてあなたはどう答えますか?
栃木県の人に質問すると、答えが2つ返ってくると思います。
1つは、「淡黄色」。
もう1つは、「赤褐色」。
どちらも正解です。
作者の観察では、
平地で、8月から9月上旬に出穂する穂は淡黄色。9月下旬以降に出穂する穂は赤褐色のが淡黄色より多い。
高原では最初から赤褐色です。
そして面白いことに、同じ株でも、早いうちに出穂する穂は淡褐色なのに遅くなってからの穂は赤褐色になるのです
(例外あり)。
一昨日の10月6日、宇都宮市柳田緑地公園でその様子を観察してきましたので、下の写真4枚にて紹介いたします。
なお、筆者は他県情報は知りません(あらかじめ、Googleで調べましたが、このような情報に引っかかりませんでした。)
し、同じ株で穂の色が2種類あるということで、品種ムラサキススキforma purpurascens Nakai とはいかなるものか、
わからなくなってしまいました。
当HP閲覧者の情報をお待ちしたいところです。
別株の場合:手前の株の穂は淡黄色。奥の株は赤褐色。
同株の場合:最初出た穂は淡黄色(上部)、後から出た穂は赤褐色(下部)。
その淡黄色の穂の拡大図(すでに果実が成熟してきている)。
そして、赤褐色の穂(出穂まもない。葯が出ている。)。赤褐色なのは、第一包穎、第二包頴、小穂下の
毛であり、中軸は淡黄色である。