栃木県に自生する野生植物は、亜種、変種、品種などをそれぞれ別種として計数した場合、栃木県植物目録(1968)では2831種、栃木県植物目録1996(1996)では3656種、とちぎの植物T(2003)では3151種が記録されています。また、変種、品種などを分けないで計数した栃木県高等植物目録改訂版では3408種が記録されています。
その後も、主に栃木県内在住の植物研究者によって調査が進められ、分布域を更新する種を含む多種の植物が追加されてきているところです。
栃木県で特筆すべき植物は何と言っても、コウシンソウでしょう。コウシンソウは三好学によって1890年に足尾町の庚申山で発見されたタヌキモ科の植物で、分布域も世界中で日光近辺のみと、たいへん貴重な植物です。
最近では、シモツケコウホネなどの新種の植物が記録されています。