源氏物語テキスト修正箇所


1.桐 壺
(1)壷を壺に置き換える。2カ所
(2)壼を壺に置き換える。21カ所
(3)−を――に置き換える。6カ所
(4)派手《はで》な準傭の費用→派手《はで》な準備の費用【傭】(P8)
(5)わが娘を現代に勢カのある→わが娘を現代に勢力のある【カ】(P7)
(6)そして無カな家を→そして無力な家を【カ】(P8)
(7)まったく気カはなくなって→まったく気力はなくなって【カ】(P10)
(8)関白と思われている右大臣の勢カは→関白と思われている右大臣の勢力は【カ】(P28)
(9)涙の中の御朝タであって→涙の中の御朝夕であって【タ】(P12)
(10)無限の悲しみがあったがロヘは何も出して→無限の悲しみがあったが口へは何も出して【ロ】【ヘ】(P9)
(11)と帝は些言いになって→と帝はお言いになって【些】(P22)
(12)それにつけても世問はいろいろに→それにつけても世間はいろいろに【問】(P8)
(13)末亡人の家であるが、→未亡人の家であるが、【末】(P13)
(14)言えぼ不自然に聞こえるほどの→言えば不自然に聞こえるほどの【ぼ】(P22)
(15)耳の所で輸にした童形の→耳の所で輪にした童形の【輸】(P26)

2.帚 木
(1)壼を壺に置き換える。3カ所
(2)−を――に置き換える。2カ所
(3)男の心を引くカになります→男の心を引く力になります【カ】(P37)
(4)突っ慳貧《けんどん》に言って→突っ慳貪《けんどん》に言って【貧】(P39)
(5)暗い炉《ひ》を壁のほうに→暗い灯《ひ》を壁のほうに【炉】(P45)
(6)向げて据《す》え→向けて据《す》え【向げて】(P45)
(7)言っても負げて来るだろう→言っても負けて来るだろう【負げて】(P46)
(8)しばらぐ懲らしてやる気で→しばらく懲らしてやる気で【しばらぐ】(P46)
(9)何だか心細い気がする」【改行してスペース】低い下の室のほう(P61)
(10)【スペース】と言った。ずんずん明るくなってゆく。(P66)
(11)子供が言ってはいげない→子供が言ってはいけない【いげない】(P69)
(12)姉さんに無カなんだね→姉さんに無力なんだね【カ】(P70)
(13)仏様も末練を→仏様も未練を【末】(P40)
(14)これほど白分を愛している女→これほど自分を愛している女【白】(P44)
(15)私は杜会へ出られない。→私は社会へ出られない。【杜】(P44)
(16)手紙で交渉を姶めましたが、→手紙で交渉を始めましたが、【姶】(P46)
(17)まじめな間題にも→まじめな問題にも【間】(P46)
(18)手紙にも半分以上漢宇が→手紙にも半分以上漢字が【宇】(P54)
(補足)
(9)は、“がする」”の後で改行して、次行の頭に全角スペースを挿入する、
という意味です。つまり下のようになります。
何だか心細い気がする」
 低い下の室のほう
(10)も、行頭に全角スペースを入れるという意味。

3.空 蝉
(1)−を――に置き換える。2箇所
(2)小君のために妻戸をあげに出て来た童女→小君のために妻戸をあけに出て来た童女【げ】(P80)
(3)老女を戸口ヘ押し返すこともできずに、→老女を戸口へ押し返すこともできずに、【ヘ】(P84)
(4)源氏から未た歌の紙の端に、→源氏から来た歌の紙の端に、【未】(P86)

4.夕 顔
(1)母や担母を早く→母や祖母を早く【担】(P90)
(2)でもこの扇が私の興昧をひくのだ。→でもこの扇が私の興味をひくのだ。【昧】(P92)
(3)不似合いな相手と恋に墜ちて→不似合いな相手と恋に堕ちて【墜】(P96)
(4)最初タ顔の花を折りに行った随身と、→最初夕顔の花を折りに行った随身と、【タ】(P99)
(5)声だけしか聞いていたかったが、→声だけしか聞いていなかったが、【た】(P103)
(6)近い値え込みの草や→近い植え込みの草や【値】(P106)
(7)こんなに愛していながらと気がついた、→こんなに愛していながらと気がついた。【、】(P107)
(8)両側の妻戸のロヘ出て、→両側の妻戸の口へ出て、【ロヘ】(P110)
(9)坊様などはこんな時のカになるものであるが→坊様などはこんな時の力になるものであるが【カ】(P112)
(10)どんなに佗しい気のすることだろうと→どんなに侘しい気のすることだろうと【佗】(P121)
(11)源氏白身が予言をしたとおりに→源氏自身が予言をしたとおりに【白】(P123)
(12)居まの用などをさせていたから→居間の用などをさせていたから【ま】(P124)
(13)左大臣も徹底的に世話をした、→左大臣も徹底的に世話をした。【、】(P124)
(14)五条のタ顔の花の咲きかかった家は→五条の夕顔の花の咲きかかった家は【タ】(P128)
(15)成長させていげればよいと思う」→成長させていければよいと思う」【げ】(P129)
(16)酒落れた書き方で→洒落れた書き方で【酒】(P131)
(17)源氏はタ顔の四十九日の→源氏は夕顔の四十九日の【タ】(P132)
(18)空蝉の脱殼→空蝉の脱殻【殼】(P134)
(19)そのそばで、うつ伏せに→そのそばでうつ伏せに【、】(P110)
(20)おあいになったのですか、→おあいになったのですか。【、】(P118)

5.若 紫
(1)藤壷→藤壺【壷】p162-4
(2)藤壼→藤壺【壼、六ヶ所】
(3)ずいぶん賛沢→ずいぶん贅沢【賛】p141-12
(4)今まで伺侯も→今まで伺候も【侯】p146-8
(5)宝石の壼→宝石の壺【壼】p157-3
(6)こんな未世に→こんな末世に【未】p159-5
(7)違慮をしました。→遠慮をしました。【違】p160-4
(8)宿命というもののカに→宿命というものの力に【カ】p166-13
(9)普通なようになっております、→普通なようになっております。【、】p169-13
(10)誤解されるのも溝わずに、→誤解されるのも構わずに、【溝】p170-6
(11)女王さんをちよっと→女王さんをちょっと【よ】p170-7
(12)お子様らしさで→お子供らしさで【様】p173-14
(13)どうして、住めるのですか→どうして住めるのですか【、→トル】p176-6
(14)げれど着物は→けれど着物は【げ】p179-4
(15)みごとな源氏であった、僧都が、→みごとな源氏であった。僧都が、【、】p156-9
(16)この十月の朱雀《すざく》院へ→この十月に朱雀《すざく》院へ【の】p172-8

6.末摘花
(1)壺→壺(2か所)
(2)魅カがあった→魅力があった【カ】(P215)
(3)酒落気の多い→洒落気の多い【酒】(P206)
(4)続げた恋→続けた恋【げ】(P205)
(5)白身までが→自身までが【白】(P213)
(6)よい気か源氏に→よい気が源氏に【か】(P192)
(7)を持って未て→を持って来て【未】(P198)
(8)通って行くととは→通って行くことは【とと】(P210)
(9)命婦が釆た→命婦が来た【釆】(P216)
(10)女房が運んで釆た→女房が運んで来た【釆】(P221)
(11)私には阿も隠す→私には何も隠す【阿】(P216)
(12)末滴花が現代人風に→末摘花が現代人風に【滴】(P221)
(13)可隣《かれん》で、→可憐《かれん》で、【隣】(192-6)
(14)差恥→羞恥【差】(P203-17、P206-6)の二箇所
(15)蓋恥→羞恥【蓋】(P210-6)
(16)雪が積もつていた。→雪が積もっていた。【つ】(P214-6)
(17)紅悔は→紅梅は【悔】(P223-5)
(18)(訳注) この巻は「若紫」の巻と同年の一月から始まっている。(P223)【追加】

7.紅葉賀
(1)壼を壺に置き換える。11カ所。
(2)タ方前のさっと明るくなった→夕方前のさっと明るくなった【タ】(P226)
(3)最大の権カのある大臣を→最大の権カのある大臣を【カ】(P250)
(4)正直に普通の人のようにロヘ出して→正直に普通の人のように口ヘ出して【ロ】【ヘ】(P229)
(5)今の宮が恨めしかった。「たびたび伺うはずですが、→今の宮が恨めしかった。
「たびたび伺うはずですが、【「…恨めしかった。」で改行】(P231)
(6)御様子であったから手、か出ないのである。→御様子であったから手が出ないのである。【「、」削除】【か】(P231)
(7)髪をなでてやりながら、「私がよそに→髪をなでてやりながら、 「私がよそに【「…やりながら、」で改行】(P240)
(8)未雀《すざく》院の→朱雀《すざく》院の【未】(P226)
(9)藤壷の宮へ→藤壺の宮へ【壷】一ヶ所(P227)
(10)うれしいと思うのだか」→うれしいと思うのだが」【か】(P234)
(11)末練で恥ずかしいが、→未練で恥ずかしいが、【末】(P235)
(12)お目にかかりまして、御様子でも→お目にかかりまして御様子でも【、トル】(P236)
(13)変な名の曲てあるが、→変な名の曲であるが、【て】(P240)
(14)(訳注)この巻も前二巻と同年の秋に始まって、源氏十九歳の秋までが書かれている。【追加】(P252)

8.花  宴
(1)藤壼→藤壺(4ヶ所)
(2)御覧になる方方に→御覧になる方々は【方方に】(P254)
(3)旬ごとに讃美の声が→句ごとに讃美の声が【旬】(P255)
(4)慓《ふる》え声で、→慄《ふる》え声で、【慓】(P257)
(5)捜す努カを惜しんで→捜す努力を惜しんで【カ】(P258)
(6)と言い切らねうちに、→と言い切らぬうちに、【ね】(P258)
(7)桐壼→桐壺(1ヶ所)(P258)
(8)そこの東の妻戸のロヘ→そこの東の妻戸の口ヘ【ロ、ヘ】(P263)

9. 葵 
(1)壼装束→壺装束【壼】(P271)
(2)夫婦は末世でも逢える→夫婦は来世でも逢える【末】(P282)
(3)末世で再会ができる→来世で再会ができる【末】(P282)
(4)下がひの棲→下がひの褄【棲】(P282)
(5)無カに私は泣いている→無力に私は泣いている【カ】(P288)
(6)秋のタベの空の→秋の夕べの空の【タベ】(P294)
(7)寂しいことはございません」と大臣は言っても→寂しいことはございません」 と大臣は言っても【改行なし】(P299)
(8)このタ方の家の→この夕方の家の【タ】(P301)
(9)別人になりえた時に蓬いたいと→別人になりえた時に逢いたいと【蓬】(P308)
(10)視力も曖味なんです→視力も曖昧なんです【味】(P310)
(11)着ねばカをお落としに→着ねば力をお落としに【カ】(P310)
(12)責婦人としての資格を十分に構えながら、→貴婦人としての資格を十分に備えながら、【責、構】(p272-18)
(13)と、これは髪そぎの→ と、これは髪そぎの【1字下げに】(p274-10)
(14)妹の死が借しまれた。→妹の死が惜しまれた。【借】(p294-2)
(15)と大臣は言ってもまた泣くのである。→ と大臣は言ってもまた泣くのである。【1字下げに】p299-14【正誤表の(7)の追加修正】
(16)亥《い》の子の餅《もち》→亥《い》の子の餠《もち》【餅】(p303-15他)(全部で九ヶ所)
(17)「私はまた、→「私はまだ、【た】(p307-1)
(18)(訳注) 源氏二十二歳より二十三歳まで。【追加】(p311-3)

10. 榊 
(1)大きなカが→大きな力が【カ】(P317)
(2)カもあったが、→力もあったが、【カ】(P319)
(3)也家であるように→他家であるように【也】(P326)
(4)梅壼→梅壺【壼】(P326)
(5)ト定→卜定【ト】(P328)
(6)藤壼→藤壺【壼】(P329)
(7)お菓子の台がある。→お菓子の台がある、【。】(P331)
(8)時時は→時々は【時時】(P333)
(9)桐壼→桐壺【壼】(P336)
(10)あそばさないが→あそばさないのが【の→ヌケ】(P343)
(11)木枯らし吹くにつけつつ→木枯しの吹くにつけつつ【ら→トル、の→ヌケ】(P343)
(青空版は「木枯《こがら》しの吹くにつけつつ」ルビあり。)
(12)篤きの度を→驚きの度を【篤】(P346)
(13)源氏はおさえ→源氏はおさえて、【て、→ヌケ】(P346)
(14)源氏が同候した。→源氏が伺候した。【同】(P349)
(15)女房たらが→女房たちが【ら】(P349)
(16)春期の官吏の→【改行冒頭一字下げに】(P350)
(17)宮付きになっている人たらは→宮付きになっている人たちは【ら】(P350)
(18)位階の 叙→位階の陞叙【半角スペース】(P351)
(19)御下へ出入りする→御所へ出入りする【下】(P328)
(20)宮吏の職務を→官吏の職務を【宮】(P352)
(21)大巨が出て来て、→大臣が出て来て、【巨】(P355)

11. 花散里 
該当なし


12.須 磨
(1)壷を壺に置き換える。1箇所
(2)壼を壺に置き換える。1箇所
(3)髪を掻くために鏡台に向かった源氏は、→鬢を掻くために鏡台に向かった源氏は、【髪】(P374)
(4)人目に立って間題になるようなことは双方でしなかったのである。→人目に立って問題になるようなことは双方でしなかったのである。【間】(P405)
(5)人間にだれがいつ死ぬかもしれませんから、→人間はだれがいつ死ぬかもしれませんから、【に】(P373)
(6)どんなひどい佗《わ》び住居《ずまい》であっても→どんなひどい侘《わ》び住居《ずまい》であっても【佗】(P373)
(7)藻塩《もしほ》垂《た》れつつ佗《わ》ぶと答へよ→藻塩《もしほ》垂《た》れつつ侘《わ》ぶと答へよ【佗】(P385)
(8)源氏が日を暮らし佗《わ》びているころ、→源氏が日を暮らし侘《わ》びているころ、【佗】(P403)
(9)無位無官の人の用いる の→無位無官の人の用いる※[#「糸+兼」、第3水準1-90-17]の【全角アキ】(もとの古典総合研究 所のファイルでは全角アキになっています。)(p387)
(10)若いお酒落《しゃれ》な年ごろ→若いお洒落《しゃれ》な年ごろ【酒】p396-14
(11)過去末来のことが→過去未来のことが【末】p406-16

13.明 石
(1)と人道は言うのである。→と入道は言うのである。【人】(P416-16)
(2)四月になった。【行頭1字下げ】(P421-7)
(3)長い間口ヘ出して→長い間口へ出して【ヘ】(P426-11)
(4)戯談《じょうだん》まじりに【行頭1字下げ】(P426-16)
(5)宇を濃く淡《うす》く→字を濃く淡《うす》く【宇】(P428-13)
(6)と源氏が琴のことを言うと【行頭1字下げ】(P440-17)
(7)お話をあそぼすうちに→お話をあそばすうちに【ぼ】(P446-3)
(8)と言ったりした。→とも言ったりした。【も→追加】(P439-4)

14.澪 標
(1)逢《あ》わんと→逢《あ》はんと【わ】(p450)
(2)と帝に→と帝は【に】(p452)
(3)壼を壺に置き換える。(2カ所)(p465)
(4)事実は先朝に権カを→権力【力】(p453)
(5)「などと源氏が言うと、」【2行目に、「」内1行追加】(p472)
(6)各皆及→各階級【皆及】(p477)
(7)源氏は女房たちに→源氏は乳母《めのと》たちに【女房】(p477)
(8)愛矯《あいきょう》がこぼれるように→愛嬌《あいきょう》がこぼれ るように【矯】
(9)花|紅葉《もみじ》が撤《ま》かれたように→花|紅葉《もみじ》が 撒《ま》かれたように【撤】

(p450)は底本のページ数

15.蓬 生
(1)あるの。→あるのである。(p483)
(2)わけはない、→わけはない。【、】(p484)
(3)艶《えん》なタ月夜→艶《えん》な夕月夜【タ】(p494)
(4)492頁と493頁の乳母に「まま」とルビ付与されている、底本のままとした。
(5)壷→壺(一ヶ所)

16.関 屋
(1)あの卸愛情にほだされる→あの御愛情にほだされる【卸】(P506)

17.絵 合
(1)壼を壺に置き換える。6カ所
(2)知りたかったのでかる→知りたかったのである【か】(P512)
(3)それがお気に人って→それがお気に入って【人】(P514)
(4)世問から重んぜられる→世間からおもんぜられる【問】(P522)
(5)拍子を取った、→拍子を取った。【、】(P524)

18.松 風
(1)訪問を持つ→訪問を待つ【持】(P528)
(2)ございます」 と惟光は→ございます」
 と惟光は【改行なし】(P531)
(3)前のタベまで→前の夕べまで【タベ】(P534)
(4)入道り心は→入道の心は【り】(P535)
(5)長い年月を→【改行冒頭一字下げに】(P535)
(6)源氏は桂《うちぎ》を引き掛けた→源氏は袿《うちぎ》を引き掛けた【桂】(P538)
(7)打たれて范となっていた→打たれて茫となっていた【范】(P540)
(8)思われて口ヘ→思われて口へ【ヘ】(P541)
(9)と源氏が言うと→【冒頭一字下げに】(P541)
(10)口借しくて→口惜しくて【借】
(11)なった人で あるが、その人の作→なった人であるが、その人の作【改行】(P546)
(12)よくないことですよ。 あなたは自分は→よくないことですよ。あなたは自分は【改行】(P547)

19.薄 雲
(1)命婦は御厘殿→命婦は御匣殿【厘】(P571)
(2)多くもあるかなという歌のように、→多くもあるかな」という歌のように、【」→追加】(p550)
(3)うるさいものだそうであるからと思召して、「私は子供の時から続いてあなたを→うるさいものだそうであるからと思召して、
「私は子供の時から続いてあなたを【改行、挿入】(p566)
(4)何ございましよう。→何ございましょう。【よ】(p566)
(5)お諌めしていた。→お諫めしていた。【諌】(p569)
(6)お若い帝は差恥を→お若い帝は羞恥を【差】(p569)
(7)などと言った。宮のお返事はおおようで、→ などと言った。宮のお返事はおおようで、【「などと」の前に全角アキ挿入】(p573)
(8)原氏はそうした寂しい思いをするのも→源氏はそうした寂しい思いをするのも【原氏】(p576)

20.朝 顔
(1)とも言うのが【冒頭一字下げ】(P587)
(2)ためしありや→ためしありやと【と→ヌケ】(P592)
(3)とあとで言う【冒頭一字下げ】(P593)
(4)いろいろな衵→いろいろな袙【衵】(P598)
(5)と思うと悲しかった【冒頭一字下げ】(P600)
(6)悶悶として→悶々として【悶悶】(P581-8_9)

21.乙 女
(1)梅壼《うめつぼ》の前斎宮→梅壺《うめつぼ》の前斎宮【壼】(P611)
(2)「たった一人あった女の子【冒頭改行なし】(P625)
(3)差恥の感に→羞恥の感に【差】(P627)
(4)若君も特に目だった美しい【冒頭改行なし】(P634)
(5)宇はまだ子供らしいが→字はまだ子供らしいが【宇】(P636)
(6)涙の流れるのを【冒頭改行なし】(P639)
(7)望んでいることを女主は知って→望んでいることを女王は知って【主】(P604-5)
(8)そうしたことにお気の毒→そうしたことはお気の毒【に】(P604-10)
(9)聞いていおでになった宮は嘆息→聞いておいでになった宮は歎息【いお、嘆息】(P606-2)
(10)見ることもでいないような→見ることもできないような【でいない】(P610-2)

22.玉 鬘
(1)上着を着た壼装束→上着を着た壺装束【壼】(P18)
(2)兵藤太と首言われた人→兵藤太と昔言われた人【首】(P20)
(3)五条の夕須の花→五条の夕顔の花【須】(P27)
(4)昔のタ顔の話→昔の夕顔の話【タ】(P35)
(5)縁側の前の座敷へすわって、、→縁側の前の座敷へすわって、【、】(P38)
(6)重い病気のなった。→重い病気になった。【の】(P8-11)
(7)詠んだだげの歌ですよ→詠んだだけの歌ですよ【げ】(P14-8)
(8)賎民→賤民【賎】(P14-12)
(9)お顔の見られるようこして→お顔の見られるようにして【こ】(P18-11)
(10)ごりっばにさえおなりに→ごりっぱにさえおなりに【ば】V
(11)子供にしてもらっているのですかろ、→子供にしてもらっているのですから、【ろ】(P36-15)
(12)また夢のような気が→まだ夢のような気が【た】(P38-13)
(13)梅の折り技の上に→梅の折り枝の上に【技】(P43-12)

23.初 音
(1)祝詞を述べるよ。」→祝詞を述べるよ」【。】(P48)
(2)慣例の纒頭→慣例の纏頭【纒】(P59)
(3)餅→餠【餅】(3ヶ所あります。)(P48、P49)

24.胡 蝶
(1) 竜等鷁首→竜頭鷁首【等】(P62)
(2) 思幕を寄せる→思慕を寄せる【幕】(P64)
(3) 察したのであ。→察したのである。【る→ヌケ】(P74)

25. 蛍 
(1)複雑な佗《わび》しさを感じながら→複雑な侘《わび》しさを感じながら【佗】(P84)

26.常 夏
(1)やむをえす負けた形式で→やむをえず負けた形式で【す】
(2)若い女房と令壌は→若い女房と令嬢は【壌】
(3)苦しい熱が撤《ま》かれる気がするほど暑気が堪えがたくなった。→苦しい熱が撒《ま》かれる気がするほど暑気が堪えがたくなった。【撤】
(4)賽の筒を手でひねりながらすぐには撤こうとしない。→賽の筒を手でひねりながらすぐには撒こうとしない。【撒】
(5)源氏はその時の大巨の言葉を思い出して語った。→源氏はその時の大臣の言葉を思い出して語った。【巨】

27.篝 火
該当なし


28.野 分
(1)佗しい→侘《わび》しい【佗】(P131)
(2)担母君→祖母君【担】(P131)
(3)中宮の返辞→中宮のお返辞 【「お」を追加】(P135)
(4)壼→壺【壼】(P140)
(5)紫苑色→紫※色【苑】※は「くさかんむり/宛」「第3水準1-90-92」(P134)
(6)中宮の返辞を報じた。→中宮のお返辞を報じた。【お→ヌケ】(p135)

29.行 幸
(1)武官姿の櫻を巻いて→武官姿の纓を巻いて【櫻】(P147)
(2)胡ぐいを負った形などは→胡※を負った形などは【ぐい】※印は「たけかんむり/祿、第3水準1-89ー76」(P147)
(3)自分は否定のしようがない→自分は拒否のしようがない【否定】(P155)
(4)香の壼には支那の薫香の→香の壺には支那の薫香の【壼】(P161)
(5)一陛下から宮仕えにお召しに→「陛下から宮仕えにお召しに【一】(P166)

30.藤 袴
該当なし


31.真木柱
(1)言う声か聞こえた。→言う声が聞こえた。【か】(P198)
(2)お受けにならない大巨を→お受けにならない大臣を【巨】(P206)
(3)勢いが添ったのであるかろ、→勢いが添ったのであるから、【ろ】(P210)
(4)二人の更衣で侍しいた。→二人の更衣で侍していた。【てヌケ】(P211)
(5)神経を悩ませていたが、大臣かろ、→神経を悩ませていたが、大臣から、【ろ】(P222)
(6)私を恨んでばかりあなたはいる。、→私を恨んでばかりあなたはいる。【、→トル】(P194-12)
(7)大将は自信の→大将は自身の【信】(P212-12)
(8)この人をご覧になっては→この人を御覧になっては【ご】(P214-18)

32.梅が枝
(1)壼→壺【壼】4ヶ所
(2)豊かに待たせたもの→豊かに持たせたもの【待】P230
(3)可隣《かれん》であった→可憐《かれん》であった【隣】P242
(4)戦々競々→戦々兢々【競】(P241-9)

33.藤のうら葉
(1)タ方になって参会者の→夕方になって参会者の【タ】(P247)
(2)女はあらわな言葉に差恥を→女はあらわな言葉に羞恥を【差】(P254)
(3)きくだの関の河の→きくだの関の河口の【口ヌケ】(P255)
(4)雲井の雁はますます差恥に→雲井の雁はますます羞恥に【差】(P255)
(5)桐壼《きりつぼ》の曹司《ぞうし》で→桐壺《きりつぼ》の曹司《ぞうし》で【壼】(P261)
(6)はなやかな空気が桐壼に→はなやかな空気が桐壺に【壼】(P262)
(7)と宰相中将は→ と宰相中将は【一字下げに】(249-12)
(8)二監→二藍【監】(P250-11)
(9)失礼をしていたのでございましよう」→失礼をしていたのでございましょう」【よ】(P252-6)
(10)頭中将に言っていた、→頭中将に言っていた。【、】(253-13)
(11)するようにもなるものたが、→するようにもなるものだが、【た】(P256-11)

34.若菜(上)
(1)壼→壺:16ヶ所
(2)この方にとっては強カな競争者だったのであるから→この方にとっては 強力な競争者だったのであるから【カ】
(3)不心得をして矢礼な媒介役を→不心得をして失礼な媒介役を【矢】
(4)いう類《たぐい》の話は幾つもあるかろ→いう類《たぐい》の話は幾つ もあるから【かろ】
(5)六条院は未雀院の御病気が→六条院は朱雀院の御病気が【未】
(6)そこに属した二一の対の屋→そこに属した一二の対の屋【二一】
(7)留守中かろ夫人付きになっていて→留守中から夫人付きになっていて【かろ】
(8)手を袖に引き人れながら→手を袖に引き入れながら【人】
(9)迎え湯を盥へ注ぎ人れる役を→迎え湯を盥へ注ぎ入れる役を【人】
(10)音のこともくわしく知っている→昔のこともくわしく知っている【音】
(11)と書かれてある所へ院のお目はとまった。→ と書かれてある所へ院 のお目はとまった。【全角アキ追加】
(12)今日の夫人の襖悩《おうのう》する→今日の夫人の懊悩《おうのう》 する【襖】
(13)衛門督の胸は何かでふきがれた気がして→衛門督の胸は何かでふさが れた気がして【ふき】
(14)というふうでなく椿餅→というふうでなく椿餠【餅】
(15)鳴咽《おえつ》の声を→嗚咽《おえつ》の声を【鳴】
(16)吹聴をするだろうね、私はもう→吹聴をするだろうね。私はもう【、】(青空版は「吹聴」にルビあり。)
(17)間き入っておいでになった。→聞き入っておいでになった。【間】
(18)お認めにならずにはおられなかった、→お認めにならずにはおられなかった。【、】
(19)また若々しくてあなたの→まだ若々しくてあなたの【また】
(20)家のように思わわる→家のように思われる【思わわ】
(21)奈艮→奈良【艮】
(22)よそにみて折らぬ→よそに見て折らぬ【みて】
(23)どんな問違った手引きなどをいたすかしれません→どんな間違った手引きなどをいたすかしれません【問】

35.若菜(下)
(1)夕ベに至った。→夕べに至った。【ベ】(p364-16)
(2)病的な女になろし、→病的な女になるし、【ろ】(p370-12)
(3)お去りになろのであるから→お去りになるのであるから【ろ】(p372-12)
(4)功徳を積んた→功徳を積んだ【た】(p375-1)
(5)自信は持っておりません」大将は遠慮してこう言う。→
自信は持っておりません」
 大将は遠慮してこう言う。【改行する】(p387-17_18)
(6)天真燗漫→天真爛漫【燗】(p396-4)
(7)胸が痛んた→胸が痛んだ【た】(p402-3)
(8)こんな間柄というものがあるでしょうか」男は恨めしいふうである。→
こんな間柄というものがあるでしょうか」
 男は恨めしいふうである。【改行する】(p412-12_13)
(9)月待ちて云久→月待ちて云々【久】(p427-16)
(10)夫掃としてお親しみになる→夫婦としてお親しみになる【掃】(p435-12)
(11)その月に参入された。
 舅《しゅうと》の太政大臣が→
その月に参入された。舅《しゅうと》の太政大臣が【改行しない】(p439-13_14)
(12)よさのあった人であるが今日はことににおとなしい→よさのあった人であるが、今日はことにおとなしい【、→追加】【に→トル】(p445-1)
(13)小侍従がそれを見た時→小侍従[#「小侍従」は底本で は「小待従」]がそれを見た時【侍、注記】(p429-1)
(14)取り返しのつかねことである→取り返しのつかぬことである【つかね】(p414-10)

36.柏 木
(1)おかわいそうである自分ながらも→おかわいそうである、自分ながらも【「、」の抜 け】(P463-9)
(2)かえって私が恥じ人ります。→かえって私が恥じ入ります。【人】(P469-8)
(3)衛門督は鳥帽子《えぼし》→衛門督は烏帽子《えぼし》【鳥】(P472-12)
(4)たけを身体《からだ》の下へかって→だけを身体《からだ》の下へかって【た】( P472-12)
(5)この間題への関心はむろん→この問題への関心はむろん【間】(P474-5)
(6)夕ベの霞君着たれとは→夕べの霞君着たれとは【ベ】(P487-8)
(7)などと、衰弱して殼→などと、衰弱して殻【殼】(P458-5)

37.横 笛
(1)間題にすまいと→問題にすまいと【間】(P495)
(2)まあ」。→まあ」【。】(P497)

38.鈴 虫
(1)皆|画餅《がべい》に→皆|画餠《がべい》に【餅】

39.夕霧 一
(1)私はまだこんた冷たい→私はまだこんな冷たい【た】(P533)
(2)くださらないのですか、→くださらないのですか。【読点を句点に訂正する。】(P538)
(3)家従たちが諌《いさ》める→家従たちが諫に改める。【諌】(P562)
(4)堪えがたい誹誘→堪えがたい誹謗【誘】(P560)
(5)滝の音も人り混じって→滝の音も入り混じって【人】(P537)

40.夕霧 二
該当なし


41.御 法
(1)内輸事→内輪事【輸】(P605)
(2)譲られることであろうと思って→譏られることであろうと思って【譲】(P606)
(3)絢燗→絢爛【燗】(p606)

42.まぼろし
(1)不吉ですよ、お担父様→不吉ですよ、お祖父様【担】(P628)

43.雲 隠


44.匂 宮
(1)むろん東宮に特別な方として→むろん東宮は特別な方として【に】(P6)
(2)御所では梅壼《うめつぼ》を→御所では梅壺《うめつぼ》を【壼】(P7)
(3)疑問なのであるかろ、→疑問なのであるから、【ろ】(P10)
(4)と言って董をほめていた。→と言って薫をほめていた。【董】(P16)

45.紅 梅
(1)いわれている人に、→いわれている人は、【に】(P18)
(2)大納言はまず長女を東室の後宮へ入れる準備をして、→大納言はまず長女を東宮の後宮へ入れる準備をして、【室】(P20)
(3)稽吉を熱心にしていますよ。→稽古を熱心にしていますよ。【吉】(P22)
(4)この老人はどの芸といって待に深く稽古をしたもの→この老人はどの芸といって特に深く稽古をしたもの【待】(P22)
(5)枝ぶりもよく花弁の大ききも→枝ぶりもよく花弁の大きさも【きき】(P26)

46.竹 河
(1)皆真実のなかったかも→皆真実のことでなかったかも【「ことで」ヌケ】(P32)
(2)尚侍を見ておしでに→尚侍を見ておいでに【し】(P33)
(3)少将の宮位が→少将の官位が【宮】(P34)
(4)遠く歌のできた→速く歌のできた【遠】(P39)
(5)御簾《みす》から出された。「右大臣は→
御簾《みす》から出された。
「右大臣は【改行なし】(P39)
(6)もう一度一梅が枝」→もう一度「梅が枝」【一】(P40)
(7)二の人を姉の婿に→この人を姉の婿に【二】(P43)
(8)纏頭《てんとう》用として
女の衣裳《いしょう》を→纏頭《てんとう》用として女の衣裳《いしょう》を【改行あり】(P54)
(9)少し蓮葉な性質の女房らは、「今のうるさい御境遇→
少し蓮葉な性質の女房らは、
「今のうるさい御境遇【改行なし】(P68)
(10)貴族の力になろうとする→遺族の力になろうとする【貴族】(P33)
(11)何の御用にでもお使いください、→何の御用にでもお使いください。【、】(P36)
(12)残念に思われなのです。→残念に思われるのです。【な】(P37)
(13)女房が歌を詠《よ》みかけ。→女房が歌を詠《よ》みかけた。【た→追加】(P38)
(14)引きとめて見ると藏人→引きとめて見ると蔵人【藏】(P40)
(15)絶えてなかったのであるかろ、→絶えてなかったのであるから、【かろ】(P66)
(16)何を空想しているのかわからない、→何を空想しているのかわからない。【、】(P68)

47.橋 姫
(1)いればいるほど今遇されて→いればいるほど冷遇されて【今】(P74-16)
(2)瑞麗な容貌《ようぼう》で→端麗な容貌《ようぼう》で【瑞】(P75-16)
(3)毎日仏動めばかりをして→毎日仏勤めばかりをして【動】(P76-12)
(4)戯れにもお待ちになることは→戯れにもお持ちになることは【待】(P76-16)
(5)遊泳《ゆうえい》をしながら→游泳《ゆうえい》をしながら【遊】(P77-9)
(6)ものを見ることが潁敏《えいびん》で→ものを見ることが穎敏《えいびん》で【潁】(P86-1)
(7)またお聞きになりたく→まだお聞きになりたく【た】(P95-3)
(8)それよりも早くせねばと、→それよりもまず早くせねばと、【「まず」の抜け】(P97-12)
(9)帰りましたのに苦しいことでした→帰りましたのは苦しいことでした【に】(P98-11)
(10)お告げすることにょって、→お告げすることによって、【ょ】(P100-5)
(11)西海の端までもつれていきましてね→西海の端までもつれて行きましてね【い】(P106-12)

48.椎が本
(1)お手紙が来た。、→お手紙が来た。【、トル】(P128)
(2)悲しみのほかのだれに→悲しみをほかのだれに【悲しみの】(P133)
(3)佗び人の→侘び人の【佗】(P134)(青空版は「侘《わ》び人」)
(4)宇冶の姫君たちが→宇治の姫君たちが【冶】(P136)
(5)佗び居をする→侘び居をする【佗】(P137)(青空版は「侘《わ》び居をする」)
(6)人道の宮も→入道の宮も【人】(P146)
(7)宮のお居間だったお座敷の戸を董があけてみると→宮のお居間だったお座敷の戸を薫があけてみると【董】(P143)

49.総 角
(1)驚いている顔な見て→驚いている顔を見て【な】(P172)
(2)潮笑される→嘲笑される【潮】(P185)
(3)桐壼の宿直所→桐壺の宿直所【壼】(P190)
(4)特別なととろが→特別なところが【と】(P196)
(5)慎事な、思いやりの→慎重な、思いやりの【事】(P198)
(6)紅葉の枝の厚く屋型に→紅葉の枝の厚く屋形に【型】(P202)
(7)宮は目責を感じて→宮は自責を感じて【目】(218)
(8)汀の干鳥→汀の千鳥【干】(P224)
(9)何するとなく山川をながめ募らした→何するとなく山川をながめ暮らした【募】(P156)
(10)三日にあたる夜は餅→三日にあたる夜は餠【餅】(P188)
(11)船中で詩の莚→船中で詩の筵【莚】(P203)
(12)しつらえるのに侍などに輿じていた→しつらえるのに侍などは興じていた【に、輿】(P204)
(13)済む処女を呆ったままで→済む処女を保ったままで【呆】(P208)
(14)見捨てられないものに思わわて→見捨てられないものに思われて【わ】(P230)
(15)持別な人を宮は→特別な人を宮は【持】(P186)
(16)どうしたらいいだろう、→どうしたらいいだろう。【、】(P190)
(17)それぞれ違ったものであるかろ、→それぞれ違ったものであるから、【かろ】(P192)
(18)持にこのお二人を→特にこのお二人を【持】(P212)
(19)少し御気分はおよろしいようですか、→少し御気分はおよろしいようですか。【、】(P214)
(20)御心配していたのです。」→御心配していたのです」【。→トル】(P220)

50.早 蕨
(1)とも書かれてあった。→ とも書かれてあった。【1字下げ】
(2)と最後に言って、立って行った。→と最後に言って立って行った。【、トル】
(3)中門の中へ車は引き人れられ→中門の中へ車は引き入れられ【人】

51.宿り木
(1)壼→壺(8箇所あり)
(2)重ねることになってに哀れである→重ねることになっては哀れである【に】(P268-18)
(3)何のためにあの人か宮へお譲りした→何のためにあの人を宮へお譲りした【か】(P269-1)
(4)たびたびは伺えないのです]→たびたびは伺えないのです」【]】(P272-7)
(5)並み並みなろずあちらにも→並み並みならずあちらにも【ろ】(P283-12)
(6)であった。から、品質や加工を→であったから、品質や加工を【「。」が余分】(P289-6)
(7)美しい感じを寛えさせた→美しい感じを覚えさせた【寛】(P294-5)
(8)中の君はどうしてよいかもわかろず→中の君はどうしてよいかもわからず【ろ】(P297-17)
(9)あなたは、少女ろしい→あなたは、少女らしい【ろ】(P298-2) (10)いろいろな末来の夢さえ描くものを→いろいろな未来の夢さえ描くものを【末】(P301-2)
(11)盛りの美人の新掃に→盛りの美人の新婦に【掃】(P304-6)
(12)比べてごろんになっても→比べてごらんになっても【ろ】(P304-6)
(13)色にいよいよ白くて→色はいよいよ白くて【に】(P304-8)
(14)女戻たちへ分け与えた→女房たちへ分け与えた【戻】(P306-14)
(15)だれも干年の松の命を→だれも千年の松の命を【干】(P310-12)
(16)冷淡に取り含わずに→冷淡に取り合わずに【含】(P315-12)
(17)いくことに薫はした。【改行の抜け】 この寝殿を(P319-10)
(18)あったが、手紙には→あったが、手紙には、【「、」の抜け】(P323-14)
(19)姫宮のほうかろ→姫宮のほうから【ろ】(P336-4)
(20)仰けつけになった→仰せつけに[#「仰せつけに」は底本では「仰けつけに」]なった(P336-10)
(21)今も死んた宇治の人→今も死んだ宇治の人【た】(P266-3)
(22)「それには及びません、→「それには及びません。【、】(P305-18)
(23)昔から持別な後援者と→昔から特別な後援者と【持】(P308-10)
(24)また御盛んな→まだ御盛んな【また】(P332-6)
(25)前駆の者などがまた門の所で→前駆の者などがまだ門の所で【また】(P340-1)
(26)持別によく染まった→特別によく染まった【持】(P342-13)
(27)儀式の餅《もち》も供えられてある→儀式の餠《もち》も供えられてある【餅】(P288-10)
(28)「「あきはつる野べのけしきもしの→「あきはつる野べのけしきもしの 【「、一つトル】(P325-9)
(29)その式用の祝いの餅《もち》の用意を熱心にして→その式用の祝いの餠《もち》の用意を熱心にして【餅】(P333-14)

52.東 屋
(1)姉妹がちりちりになってしまう→姉妹がちりぢりになってしまう【ち】(P363)
(2)この人を思う心も鏤々→この人を思う心も縷々【鏤】(P373)
(3)田舎《いなか》風に酒落た→田舎《いなか》風に洒落た【酒】(P409)
(4)賎《いや》しい出身ではなかった→賤《いや》しい出身ではなかった【賎】(P349)
(5)守の顔たちが上品である→守の顔だちが上品である【たち】(P349)
(6)持に美しく作らせ、→特に美しく作らせ、【持】(P350)
(7)持別に大事にしている→特別に大事にしている【持】(P358)
(8)卑賎な→卑賤な【賎】(P359)
(9)迷惑を覚えて、いることであろうと→迷惑を覚えていることであろうと【、→トル】(P386)
(10)薫がしていたことに気づかない→薫がしていたことには気づかない【は→追加】(P402)

53.浮 舟
(1)諌め→諫め【諌】(P432)
(2)死ね→死ぬ【ね】(P434)
(3)静経→誦経【静】(P444)
(4)離わた時→離れた時【わ】(P450)
(5)耳にはいるのであろう、→耳にはいるのであろう。【、】(P422)
(6)悩ましい気待ち→悩ましい気持ち【気待ち】(P424)
(7)言わわた時、→言われた時、【言わわ】(P427)
(8)寝人った様子を→寝入った様子を【寝人】(P428)
(9)限みを告げて→恨みを告げて【限み】(P442)
(10)鳥帽子→烏帽子【鳥】(P444)
(11)悪い心である。→悪い心である、【。】(P446)
(12)時方へ宮への→時方は宮への【時方へ】(P452)
(13)今後が愛人としての→今後も愛人としての【今後が】(P471)
(14)二人の情人を待った→二人の情人を持った【待った】(P473)
(15)お湯潰《ゆづ》け→お湯漬《ゆづ》け【潰】(P487)

54.蜻 蛉
(1)壼→壺(2箇所)
(2)おなりになるのを析りますことで→おなりになるのを祈りますことで【析→祈】(P494-4)
(3)仏はお見せになるものてあると、→仏はお見せになるものであると、【て→で】(P500-16)
(4)見られることであろうかろと思い→見られることであろうからと思い【ろ→ら】(P501-12)
(5)くわしく間こうとあそばすと→くわしく聞こうとあそばすと【間→聞】(P509-11)
(6)違言らしいことは→遺言らしいことは【違→遺】(P509-13)
(7)なったのであると宇治の流れを→なったのであると、宇治の流れを【「、」の抜け】(P515-5)
(8)したいと思う心かろ→したいと思う心から【ろ→ら】(P520-10)
(9)好意が待たれるのである→好意が持たれるのである【待→持】(P522-11)
(10)なったのでしようが→なったのでしょうが【よ→ょ】(P527-18)
(11)はずである、現代の帝王の→はずである。現代の帝王の【、→。】(P533-9)
(12)思い佗《わ》びて→思い侘《わ》びて【佗→侘】(P533-2)
(13)であろうと思い。こんな会談を→であろうと思い、[#「、」は底本では「。」]こんな会談を【。】(P495-16)
(14)どこの海の底の貝殼→どこの海の底の貝殻【殼】(P516-13)
(15)家の中にない物は少なく。→家の中にない物は少なく、[#「、」は底本では「。」]【。】(P521-5)
(16)どこの海の底の貝殼→どこの海の底の貝殻【殼】(P516-13)
(17)であろうと思い。こんな会談を→であろうと思い、[#「、」は底本では「。」]こんな会談を【。】(P495-16)
(18)家の中にない物は少なく。→家の中にない物は少なく、[#「、」は底本では「。」]【。】(P521-5)

55.手 習
(1)気の毒な様子で暮ろしておいでになると→気の毒な様子で暮らしておいでになると【ろ】
(2)忘られぬ音のことも→忘られぬ昔のことも【音】
(3)行くえを失ったと聞いた手治の姫君のことが→行くえを失ったと聞いた宇治の姫君のことが【手】
(4)今後はもう仏のお勤めだけを専念になさい。→今後はもう仏のお勤めだけを専心になさい。【念】
(5)一歳月がたつにしたがって→「歳月がたつにしたがって【一】
(6)八人だけの常の女房であった。→八人だけが常の女房であった。【の】
(7)都の女たちにくらべがたいものであった、→都の女たちにくらべがたいものであった。【、】
(8)また忘られぬように恋しがっている人であるから→まだ忘られぬように恋しがっている人であるから【た】
(9)笛で何か→笛で何が【か】

56.夢の浮橋
(1)役たつこと→役【だ】つこと(P622)
(2)す。ね」→すね」(「。」を取る)(P623)
(3)妻て→妻【で】(P624)
(4)時ーに、→時に、(「ー」を取る)(P629)

2003年02年20日公開
2005年02月27日更新

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