所 在 地:兵庫県西宮市
家族構成:夫婦、息子1人、娘1人
賃貸個室(6室)
構造規模:壁式鉄筋コンクリート造 2階建
敷地面積:248.50m2
建築面積:173.93m2
延床面積:324.94m2
建ぺい率: 69.99% 容積率/ 130.76%
用途地域:第二種住居地域
設計期間:1995年 4月〜1995年 9月
工事期間:1995年10月〜1996年 3月
掲載雑誌:
「週間CHINTAI:デザイナーズマンション特集」
「lives 2002winter(ライブズ 第3号)」
この建物は、2世帯住戸と6戸の賃貸個室群が、中庭を囲む形で一
体の建物として構成された小さな集合住宅である。
周辺環境は、最寄り駅に近いこともあり、古くからの比較的大きな
敷地が、駐車場や集合住宅に変わりつつある住宅地である。
この住まいは、これからの周辺環境の変化も考慮に入れ、敷地の北
側に2世帯住宅、南側に6戸の個室群を配し、敷地中央を中庭空間と
した都市の中の複合的な住まいの型として設計されたものである。居
宅1階の居間からは、そのままの床レベルで出られる広いデッキ空間
がしつらえられ、庭の緑を身近に楽しむことが出来る。また2階のオ
ープンな居間からは、車庫の上に設けられた屋上テラスに出られ、気
軽に屋外空間を取り込んだ日常生活を楽しめる仕掛けとなっている。
これら2つの屋外空間は、レベルを違えながらも空間的に繋がる一つ
の中庭としてお互いの世帯の気配をさりげなく感じながら、それぞれ
に落ち着いた住空間を確保できている。また2階の住まいは中庭写真
手前の室を通して右側の個室群へも繋げられる設計となっており、将
来的な家族構成の変化、住まい方の変化にも対応できるよう工夫され
ている。
中庭に向かって大きく開かれた各々の住まいは、自然の光と風を十
分に取り込み、緑を育んで、都市の中にいながらも四季の移ろいを感
じる、ゆとりのある住空間を獲得している。
|
|
| |||
|
|
| |||
|
|
| |||