所 在 地：兵庫県神戸市灘区
　　　家族構成：夫婦、子供３人
　　　構造規模：鉄骨造　３階建
　　　敷地面積： 54.07m²
　　　建築面積： 37.33m² 　　延床面積／106.77m²
　　　建ぺい率： 69.04％　　容積率／ 197.48％
　　　用途地域：第一種住居地域
　　　設計期間：2000年６月〜2000年10月
　　　工事期間：2000年 12月〜2001年 ５月

　この住まいは、先の阪神大震災の後に進められた区画整理事業の中で、 敷地の一部を道路に提供しながらも、ようやく仮換地が決定し、建て替えられたものです。
　敷地は変形の１７坪。南側には地区公園が広がる南東角地で、日照・通風・緑地・眺望など、 居住環境としては恵まれた条件の敷地です。
　計画に際しては、この恵まれた居住環境を活かして、自然を感じ、よく風の通るゆとりと広がりが 感じられる住空間を如何に創るかがメインテーマとなった。
　建物は鉄骨造の３階建で、各階の床面積は約１２坪。１階は２層分吹き抜けの玄関ホールと主寝室・ サニタリー、２階はワンルーム的なリビングダイニングと和室、３階が３つの子供室という構成。 全居室共に南の公園に向かって開き、自然の緑と風と光と眺望を取り込める配置としている。
　さらに、この住まいの大きな特徴として、最上部に南北に広がるハイサイドライトを持ち、 この家の風洞的役割を果たすロフト空間が設えられている。このハイサイドライトからの明る い光と吹き抜ける風と共に、１階玄関ホールからこのロフト空間まで、常時風が流れる仕組み となっている。 また、鉄骨造ながら、構造的工夫により、外壁は塗壁仕上げとし、内部には自然の白木を多く 使い、木と塗り壁の落ち着きとゆとりを感じる内部空間を実現させている。

外観（２）		内観（１）		内観（２）
内観（３）		内観（４）		内観（５）
内観（６）		内観（７）		内観（８）