日本精線クリスタルホール



 所 在 地:大阪府枚方市池の宮
 用   途:社員レストラン、アスレチッククラブ
 構造規模:鉄骨造 2階建
 敷地面積:108,563.79m2
 建築面積:690.90m2
 延床面積:1,119.57m2
 用途地域:工業専用地域
 設計期間:1991年 3月〜1991年 9月
 工事期間:1991年11月〜1992年 5月








            外観(1)


 この建物は、大手ステンレスメーカーの厚生施設として、大阪郊外の同社工場敷地内に建てられた ものである。一階が社員レストラン、二階がアスレチッククラブ・研修諸室という構成になっている。 計画に際しての大きなテーマの一つは“工場敷地内というコンテクストを得難いロケーションの中で、 如何に建築を成立させるか”ということであった。本計画では、この敷地に隣接するグランドとテニ スコートを取り込み、このエリアを工場内のオアシスゾーンとして一体的に緑化整備し、その中の核 施設としてこの建築を位置づけることで、この場所に根付かせようと試みている。
 この建物は、6.5mの平面基本グリッドの中に、半径が異なる2つの円を立体的に挿入させた空 間構造を持っている。そしてこの基本グリッドと、挿入された曲面壁は、グランドとこの建物の間に 中間領域としてのプロムナード空間を生じさせている。このエリアへのアプローチ空間、一階レスト ラン前のエントランスプラザ、それに続く曲面壁に沿って登る大階段、二階のデッキ空間、奥のテニ スコートへ継がる路地的空間など・・・・・。これらは、この建物と、グランド、テニスコートを有 機的に連繋させ、この建物をこの場所に根付かせると共に、このエリア全体に空間のゆとりと変化を もたらしている。




外観(2)

外観(3)

内観(1)

内観(2)

内観(3)

内観(4)

内観(5)

内観(6)

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