記事タイトル:思いつき駄文 


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お名前: シャディー   
新作です。微妙なラブロマンスを綴ってみました。

未だに俺は、女の子がどういうことをすれば喜んでくれるのか、
さっっっっっっっっっっっっっっっっっぱり分かりません(苦笑
[2006年1月17日 23時24分1秒]

お名前: シャディー   
-透明なあい-

もう何度目になるだろうか。
彼女は思案する。
気が付けばこうして彼のもとへ来てしまう。
別段と用事も無ければ、それを迎えてくれる男の態度もまた些細であり。
「この世の全ては現象だ」といういつか発せられた彼の言葉が、
ありもしない実体をかたどり始める今日この頃だ。

「・・・・・・・・ねえねえ。」
「・・・・・・。」

今日こそ何かきっかけを創らねば。主語を先頭にして女は言葉をつづる。
「わたし達ってさぁぁ。」
「・・・・・・。」
以前、彼に反応はない。

女の綺麗に切り揃えられた前髪は、彼が好み、
ゆえに彼のために行儀よくしているが、
当の彼はそっぽを向いているから苛々させる。彼ってば四角い箱にご執心だ。
カメラのような形をしたものが箱の中にずらりと表示され、
そこに何か別のマークが行ったり来たり、消えたりもしている。
はん、これくらいは分かるぞ。
矢印が”ネズミ”で引きずるのは”薬”だ。
学んだことはよく覚えてる、ってそうじゃない。

冷静に焦って首をぶんぶんすると、幾らか焦燥の中にも決意が芽生えた。
では、気を精一杯形に込めて言霊を送ろう。

「わたし達・・・付き合ってるん、だよね?」

送信完了。
しかし、こうして形にするのは若干の躊躇いもあった。何故ならそれは言葉に疑問という名の
槍を持たせ、満足のいかない手応えを学ぶことになろうから。

果たして彼の返答にして即答は彼女の考えた通り、極めて透明な
「そうだよ」であった。

あぁ、そうだ、その通り。男女の見解が一致し、
いびつなパズルに整合なピースがはめられた途端、
彼女は思いっきり不満をぶちまけた。互いの笑みの後ようしゃなく。
「だったらさあぁぁッ!!! もうちょっとわたしを見てよう!!!!」

激昂ではないが、それに近い迫力と意思をもって発せられた、透明な言葉は、
今ようやく冷気をもってこの男を打ったようである。
「・・・ご・・・ごめん。」
ぴくっと肩を震わせたあと、首をゼンマイの人形のようにぎこちなく動かす彼。
そうやって見るなよ。滑稽である。
笑わせようとでもいうのか。おまえみたいな妙な人間は居ないのに、
わたしのほうがここに居る。彼ってば近くて遠い、それでいて芯は強いおかしな人だから・・・

わたしがまともで居られる。
わたしの感情が、心が色づいてく。

残念ながら今夜はもう充分だった。心底満たされた彼女に対し、
彼は解せぬ想いを吐露する一方で、安堵の表情を浮かべる。
ふん。わたしはもう部屋を出るけど、いいかい。

いつだってずーーーっと。見てるんだからね。

立ち去る影と並んで彼を取り巻く気配に、
彼もまた とても深い安穏を得ていた。

だからこうして、二人の交際は続くのだろう。
客観的に見てそこに愛はなくも、それに相当し、さらに超えてゆくものを持っているのだから。
二人は夢にも思わずに。
[2006年1月17日 23時21分29秒]

お名前: シャディー    URL
オレの久々の新作!!!
・・・は、小説ではなくゲームの企画書。

大学のレポートをやる過程で生まれた副産物です(苦笑
内容にはちょっと自信があります。
[2006年1月7日 2時18分17秒]

お名前: シャディー   
元ネタというか、ノリは言うまでもなく某血統漫画です。
不快に感じましたらごめんなさいっっ
↓
[2005年11月13日 20時45分7秒]

お名前: シャディー   
-THEコスプレ☆コロシアム-

コスプレ・コロシアムとは!!
レイヤー同士が己の扮装したキャラになりきり死闘を行う、
新手の総合格闘技である!!

俺は二階堂ムロマサ!
あらゆる要素において超ッ!! 一級である!!
俺のコスプレは千の魑魅魍魎を屠った勇猛たる勇者王「ブレイブオー」。
彼と同じ苦渋と困難を味わうため、自宅を改造した魔城で千のゴキブリ共と死闘、
見事これに打ち勝ち、一心同体のコスモを得た!!
超合金アームを見た目忠実に再現したこのダンボール空き箱の金メッキ!!
勝利を現す額の巨大V!! あらゆるものを黄金と従え、呼べよ嵐、砕け諸悪の根源 悪ダイオー!
不屈の闘拳ブレイブジャッジが今夜も炸裂だ!!

さぁ待たせたな一回戦の対戦相手!
俺に敗れるかくも哀れで愚かなる運命の落とし子よ、貴様はなんのコスプレをする者かッ

「対戦者は広島市出身の、浅葱けいすけ君です」

なに・・・
蒼く澄み渡る青いフードと衣装。
ブロンドの髪。
そして馬鹿でかいヨーヨー・・・
そ、そ、そ、それはッ!!
も、もしやァァァ!?

「あさぎけいすけ、10歳です! 鰤のコスプレをしてみましたぁ〜♪」

ズギュウウウウゥウウン!!!!
危険だ!!! そんな危険過ぎるッ!? 勇者は今ッ 最大の危機に直面しているゥッ!!!!
衣装の再現度もさることながら! 真に恐るべきは!!
男が本当にブリ○ットのコスプレをやること……
初めて目にした時はなんの力かも分からなかったが……
真なる実体はテンションMAXのショタPOWER!!! SUGEEEEEEE!!!!

これは、一回戦から強敵と当たってしまった・・・だが!逃げることはできないッ!
明日のハピネスを約束された全地球市民とゆり子の為、
負けても負けられぬ熱き血潮の定めは揺ぎ無き推参、退ける所以これもまた無し!!
今こそ「勇者の呼吸法」で己のハートをリラックスするだッ!!
吸う〜波あ、吸う〜波あ…

「あの司会者さん?試合前の“あれ”をやっても構わないでしょぉか」
「ん、いいですよ。」

きゃつめ、俺の後方に移動し、何か策があるというのか!?
だがまだ。試合のゴングは鳴っていない。
あらゆる戦略的要素は、この瞬間には発生しえないって奴だぁ!!
・・・吸う〜波あ、吸う〜波あ。
後少し!! 後少しさえあればなァ、俺の精神は大安定するんだよ!!
まるで法隆寺五重塔のような、圧倒的な耐震構造がよォ・・・
もう足音を立てて迫っているゥ!!!
てめぇ以上の備えと自信とプレッシャーをもって、俺は貴様を倒してやるぜぇ・・・

きたッ
まさにアルプス山頂に達したような心地よい達成感!
俺の精神は、たったいまをもって究極の安定を迎えたぞ!!!

・・・・・・・ところが!!

後方から何か丸いものが凄い勢いで転がり迫り、

俺のアキレス腱を燃え尽きるほどHIIIIT!!!

はァぐふおおおォォォッ!!?
その圧倒的な一撃によって!! 俺は成す術も無くリングへと沈んだ・・・


「もう。寝てるなんて緊張感無いですよ。」


スラーーーシュ



二階堂ムロマサ/一回戦において

 デストロイ
破 壊 死 滅

失ったもの:己の自尊心と彼女 その他いろいろ
[2005年11月13日 20時42分36秒]

お名前: シャディー    URL
したのやつ書いたきっかけ↑

JOJO好きが書くストーリーにハズレ無し!とか思たw
[2005年11月13日 19時35分5秒]

お名前: シャディー   
-しあわせな本-

ある日の夕方。
いつもと変わらない駅のホームに、わたしは居ます。
お互い干渉しあわないセカイを持ちながら、わたし以外にも多くの人たちが在って。
ひとつの世界は、数え切れないセカイを下地に今日も在り続けるのでしょう。
“がやがや”という雑多の唄を奏でながら。
わたしは平常が続くという当たり前の奇跡に、誰にでもなく、ほんのり感謝しています。
誰もが何かを想って、今このホームで待ち続けている。
ある人は帰宅してからのことを。
またある人は、もっと先のことや、全く別のことを。
そしてそんな人々を僅かに手助けしようと、電車が真面目にやってきました。
この瞬間、わたしのセカイも保たれるのです。
誰も詞には出さないけど、みんなはもう席をとることで頭がいっぱい。
大勢の人を吐き出したのを見計らい、慌てて口の中へと駆け込んでゆきます。
そこではちょっぴり醜い略奪劇が繰り広げられるんですけど、
それにはわたしも決まって参加します。
だってそうでしょう。ここからわたしの目的地まで、悠に30分はかかるのですから。
今回も際どく席の確保に成功したわたしには、落ち着いて本を読む余裕が手に入ります。

お隣の人の邪魔にならぬよう足元に置いた鞄から、読みかけの文庫本を取り出せば準備完了。
わたしは眼鏡をかけ直し、いざ作品に没頭するのです。
登場人物の葛藤を目で追ううち、わたしの心は澄んだ激流にすぐ呑まれてしまいます。
たまには息継ぎが必要と、僅かに本から目を離せば、自分の前には何人も人が立っていまして。
…あらあら。辺りは、いつの間にか人で一杯になっていたのです。
まだ電車は動き出していません。時間ぎりぎりまで乗客は増え続けるでしょう。
そうは分かっていても、この変化にはいつも驚かされます。
完全に落ち着いたセカイが世界へと目を移し変えたとき、まるで異国へ飛ばされたかのような衝撃が付き物。
わたしは以前こう結論付けましたが、まだ認識が甘かったようです。

呼吸を整えたわたしは、再度本を開きました。あっという間にセカイがわたしを包み込み、支配します。
とても気持ちの良い支配です。
振動から、電車が動き出したことはかろうじて把握します。
物語は佳境に入り、
一層セカイに囚われたわたしは、
ふと顔をあげました。本当に何気なくです。
「あら・・・・・・?」
おかしなことに、なっていました。人が全く居ないのです。前にも、隣にも。誰も。
気が付けば、わたし一人になっていました。他の乗客は全員降りた?
そんなにも長い間、わたしは世界から離脱していたのでしょうか。

電車はとっくに止まっています。でも何故か。少し焦るよりとても幸せなのです。
最高の一瞬が目覚めた瞬間、正確に時をもって刻まれた。
ありがとう。今日わたしは、貴方に会った。
貴方というかけがえのない世界に・・・
想いを抱いて、わたしは少し新鮮味を増したそこへ。戻ってゆくのです。
クライマックスを控えた物語へは、後で優しくとどめを刺そう。

余韻を両手一杯に抱えたわたし。終着駅の外はまっくら。
冷たい風には密かに雪が舞って見え、綺麗でした。
[2005年11月13日 19時5分44秒]

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