3作品とも、PS対応のゲームです。
ネタバレを含んだ紹介文なので、お気を付け下さい。
~刻命館~ STORY
96年発売。 影牢、蒼魔灯の原型でもある作品。
主人公はゼメキアという国家の第一王子で、
婚約者も決まり、幸せな未来が約束されていた男だった。
だがゼメキア国王でもある彼の父親が、何者かの手にかかり暗殺されてしまう。
しかもその国王殺しの罪を着せられ、処刑されてしまうのだ。
だが、死んだ彼の魂は、ある女によって再びこの世へと呼び寄せられる。
彼女の名は「アスタルテ」・・・
アスタルテは主人公に、こう持ちかける。
復讐に手を貸してやる代わりに、刻命館の主にならないか、と。
刻命館の主になるということは、そこで「人間狩り」を行うハンターになることを意味する。
あくまでも復讐のために条件を呑んだ主人公は、現在の館の主である
「アルデバラン」を殺害、殺戮劇に荷担していくことになるのである・・・.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<主人公の設定>..... <大量殺人を犯す動機・理由> <トラップ使用能力を得たきっかけ>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
.システムは、影牢や蒼魔灯とは大きく違う。.
トラップを仕掛けて攻撃するのが基本ではあるが、それにはMPを消費する。
他に攻撃手段として「モンスター」を用いたものがある。
殺さずに「捕獲」した人間の数が一定数に達すると、その数に応じて様々なモンスターを
作り出せるのだ。(生体実験かいっ) さらに、戦いの舞台となる刻命館を増築したりと、
ゲーム中にできることが、全くと言っていいほど異なっている。
96年制作ということもあり、グラフィックには少々難があるものの、
ストーリーのドラマチックさでは、後の2作品の追随を許さない。
かつての婚約者が刻命館を尋ねて来たり、父親殺しの真犯人が実は
主人公の弟だったりと、プレイヤーを飽きさせない展開だ。
エンディングも多数用意されているぞ。
~影牢~ STORY
98年発売。 ストーリー、システム的にも蒼魔灯に多大な影響を及ぼす。
「刻人」(トキビト)という、永遠の寿命を持つ種族が人間を支配している世界があった。
彼等は姿こそ人間とそっくりであったが、その肌は青白く、見分けるのは容易だ。
人間達は刻人を敬い、刻人達も人間に理解を示し、
一見、世界は平和そのものに見えた・・・。
しかし刻人は、ある事情のため人間の魂を大量に必要としていたのである。
そこで命令に忠実であり、なおかつ刻人でなく、
人間の暗殺者が必要となった。自分達の手で今後も人間狩りを
行い続けるのは、事が公になれば人間達の信頼が失われかねない為、
あまりにリスクが多すぎるのだ。
主人公ミレニアは、こうした刻人の思惑から誕生した殺人マシーンだ。
徹底的に暗殺者としての教育を受け、感情らしい感情も有していない
この少女は、何のためらいもなく人を殺していく。何しろ、
彼女は人殺しが罪であるということさえ、まだ知らないのである。
そんな刻人の恐ろしい策略に気付いている人間もいた。
その男の名はキース、主人公ミレニアの、実の兄である。
彼は幼い頃両親が刻人に殺される現場を目撃し、
刻人の計画の真相を究明するために、
反・刻人組織「レッドブラッド」を結成。刻人の調査を続け、倒す機会を伺っている。
だが彼は、妹のミレニアがいまだ生存しており、
刻人のもとで殺人を続けているという事実を知らない・・・・
果たして、この兄妹の運命は互いに殺し合うことしかないのだろうか?
それともミレニアに感情が戻り、幸せな生活を取り戻すことができるのであろうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<主人公の設定>..... <大量殺人を犯す動機・理由> <トラップ使用能力を得たきっかけ>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この影牢から、トラップのみを用いたゲームシステムになっている。
前作では不可能だった、一度に多数のトラップを使用することが
可能になっており、組み合わせ次第で様々なコンボを作れる。
大量のダメージを与えるほど、アーク(スコア)が沢山もらえ、
アークを溜めることで新たなトラップを開発できるのである。
このシステムが、ユーザーに対して非常にウケた。
また、奥深いストーリー&設定も見逃せない。
前作の主人公が復讐の為に戦っていたのに対し、
ミレニアの設定は悲しげで、恐ろしくもある。
ストーリーの分岐としては、殺人を重ね続け、遂には刻人まで皆殺しにしてしまうか、
感情に目覚め、兄について行くかで大きく変化する。
勿論、どっちつかずという展開もある。ちなみに、登場する敵キャラクターを
全て殺害すると、前作「刻命館」に繋がるエンディングを見ることができる。
~蒼魔灯~ STORY
99年発売。 あらゆる意味で問題作。
主人公レイナは孤児で、親代わりとなる女性に17歳の誕生日まで
育てられた。その日に彼女は、突如「アレンダル」という
島国から派遣された組織、「AUO」によって拉致されてしまう・・・
「AUO」は人さらい組織で、アレンダル政府である王宮が活動を公認している。
労働力と美しい女性を目当てに、この国は人さらいを合法で行っているのだ。
ともに拉致されたレイナの家族は、王宮で虫ケラのように殺され、彼女自身も
牢獄に入れられた。今後、彼女が人間らしい生活をおくれる保証は一切無い。
絶望に打ちひしがれるレイナ・・・
そんな彼女に、救いの手をさしのべる者が現れた。
マルコという名の少年である。彼はレイナの脱走の手助けをし、
その際にトラップ使用能力を持てるようになる石をレイナに渡す。
そして、辛くも王宮を脱走することに成功したレイナ。そして、
先ほどの少年マルコは、反・王宮派のリーダー「アルベルト」の弟であることが
判明する。こうしてレイナはアルベルトのもとに身を寄せることになるのだ。
.
しかし、彼女を狙って襲ってくる侵入者は後を絶たない。
それは彼女の持っているブローチに関係していた。今では母親の形見にも
なってしまった代物だが、なんとこれには驚くべき力が秘められており、
実はバラバラになった時空石の一部だという。全て揃えた者は、
時空を越えることもできるというのだ。
・・・そんなん持ってたら狙われるわ!!
しかも彼女は、自分が狙われる
その理由を自覚しておきながら、
ブローチを手放そうとしない。べつに、「形見だから」と固執している
様子は見られないのだが・・・・・・・
こうしてブローチを奪いに来る敵をひたすら殺しているうちに、
王宮は壊滅しちゃった! そんな感じのストーリーです。
納得がいかない!!!(苦笑
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<主人公の立場>..... <大量殺人を犯す動機・理由> <トラップ使用能力を得たきっかけ>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
.システム的には、影牢からそれほど変化はない。.
本作の目玉は、一度作成したトラップに対して、改造を加えていける点だ。
例えば弓矢の罠を製造したら、それに火属性を加えて火矢にしたりだとか。
加えて「チャージ時間の減少」や「ダメージアップ」という、特典を追加することもできる。
前作以上に、好きな罠で好みの戦い方ができる、というわけ。
ちなみに難易度のほうだが、かなり低い。どの敵キャラも弱い上に、
主人公は最初からHP400と異常なまでに強く、(※最も強い敵でも、HP300に満たない)
ザコを思う存分いじめちゃえ! という感じがするのである。
主人公を「普通の人」と見なすことは、私にはどうしてもできないのだが・・・
本編が簡単なせいか、次々と課題をクリアしていく「エキスパートモード」、
反対に、初挑戦者でも安心のプラクティスモード 「トラップ・ライセンス」が
用意されていたりと、ボリュームは充分だ。
またBGMも、質の良いものが揃っていて好印象。
単純に 「殺人ゲーがやりたい!!」 と切望している方なら、
バッチリ気に入っていただけると思うぞ。
<BACK>