盲信者たの歌ゲー 純愛

 

SCENE1   SCENE2   SCENE3 

 

 (デッドムーン城にて)

 

 死月 「うぬぬぬぅ・・!おのれぇミレニア〜!!

     なんて強い小娘なのだ!いくらなんでもゲームバランスを無視しすぎだッ!」

 

 マティ「わたくしに良い考えがございます。」

 死月 「なんだ?申してみい!」

 

 マティ「いかなる刺客をぶつけても、ただあやつに殺られるだけ・・

     ここは一つ、『史上最大のウイルス作戦』を決行してみようかと存じます。」 

 死月 「な、なんだそれは?」

 

 マティ「はっ!まずはミレニア用の刺客にこの猛毒ウイルス、

     『×−157』(バツイチ ごーなな)を注入します。」

 死月 「きさま兵を犬死にさせる気か!?」

 マティ「最期までお聞き下さい!ウイルスに感染した刺客を

     ミレニアのもとへ送ります。例外なく瞬殺されるでしょうが、

     ここからがポイントです。刺客が死に、毒を含んだ血液が外部にどくどくと流出され・・・

     ミレニアへと空気感染します。」

 死月 「おお!?それで?」

 

 マティ「そうですね・・彼女が死ぬのに30分もあれば十分でしょう。

     後はわたしがこの防毒マスクかぶって、王宮内を除菌してきます。

     どうです!完璧でございましょう!?」

 死月 「ぬうう!見事だ!たまにはやるではないか!」

 マティ「ハッ!ありがとうございます!(たまには・・?)

     問題は、死んでもらわなきゃ困るこの任務に、誰が参加するかですが・・・」

  

 死月「なぁに。捨てゴマにできる兵士などいくらでもいる。

     好きな奴を選ぶがよい!」

 マティ「ハハッ!ではわたしのほうで勝手にチョイスさせていただきます!」

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 ヘルム「な、なんですかっ!?マティアさんが僕なんかに用って・・・・?」 ←上がってる

 マティ「・・私達もいつまでも今のまま、

      なぁんて耐えられないでしょ? お・た・が・い。」

 

 ヘルム「え、ええ〜〜ッ!? ほ、ほ、・・ほほ本気ですか今のことば!!?」

 マティ「・・・あら?あなた、わたしの想いに気づいてくれてなかったの・・?」チラリ (←流し目

 

 ヘルム「(ドキンと、ととと・・とんでもありませんよ!!

 

 マティ「だったら・・わたし実は看護婦になりたいの。

     注射・・・受けてくれるかなぁ?」

 ヘルム「ハァイ!!喜んで!!!

 

 マティ「・・・そう。(ニヤリ)」  すちゃっ!!

 

 ヘルム「で、で、でかいっすねその注射器!!」

 マティ「・・・袖をまくって。」

 ヘルム「え?」

 マティ「早くしろッ!!」

 ヘルム「た、ただいま!!」

 

 マティ「さーて・・・いい子ね・・優しくいってあげるわ・・。

    つおりゃあっ!!

 

 ブシュウウウッ!!(←流血の嵐

 

 ヘルム「はぁうううう!!」

 

 マティ「(止血、止血。)」

 ヘルム「あ、ありがとうございました・・」

 マティ「いえいえ。あっ、このあとのミレニア抹殺の任だけど。」

 ヘルム「なぁに、ミレニアの1人や2人!僕にかかればイチコロです!!

      よぉーし!がんばるぞーー!! 」 ダダダダダダッ・・・・

 

 マティ「うふふふ。うまくいった

     この任務が成功したら、わたしはあなたの妻よ デッドムーンさま・・。」

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 ガチャッ

 

 ミレニア「また来たか。愚かな人間よ。

     すぐに深淵なる死をくれてやろう!」

 

 ヘルムー「い、いくぞぉぉ・・ぐげへへへ」

 ミレニア「す、すでに死んでるっぽいが・・」

 ヘルムー「もけけけけけ。」(←すでに『かなり』回っている)

 

 ミレニア「気持ち悪い奴!すぐ楽にしてやる!ヘルレーザー!!」

 ピカーッ!

 ヘルムーへろーん・・」 ふら〜り

  スカッ!!

 

 ミレニア「な!?くそ、イビルアッパー!」

 ヘルムーもへろーん・・」  へな〜り

    スカッ!!

 

 ミレニア「なにーっ!?」

 ヘルムーくらえー、薬瓶〜!

 ミレニア「右か!?左か!?」

 ヘルムー「(へろへろ〜)」

 ミレニア「うわぁ!分かんねえ!!」

 ヘルムー正面でしたー♪

 

 ちゅどーん

 

 ミレニア「きゃあああっ!」

 ヘルムーへででー〜」 (←巻き込まれた)

 

ちゅどーん!ちゅどーん!ちゅど〜ん!! ズゴゴゴゴ・・・

 

 

 

 レイラ「マティア様。」

 マティ「ん?どうしたん?」

 レイラ「王宮で爆発がありました。ミレニアの生存は絶望的だそうです。」

 マティ「そうか、マリオネットプロジェクトは失敗に終わったか・・・

    って、違う違う!そりゃめでたい!!手はずはちょっと違ったけど。

    これで、わたしは・・!!

 

 レイラ「あっ、もう1つ報告があります。」

 マティ「何よ、早く言いなさい!」

 レイラ「ヘルムート様が無事に帰還されました。」

 マティ「あらそう。 えええッ!?

 

 ヘルム「OH・・マティア!!やったよ僕は!君のために!!」 (←なぜか正気

 マティ「・・・す、すごいわ。ちょっと見直したかも・・」

 ヘルム「激しい闘いだった。でも僕は大丈夫だよ。

     ちょっとケガしちゃったけど、大したじゃないし。」 ぽたぽた

 マティ「きゃあああああッ!!!?」

 

 (デッドムーン軍、壊滅!!)

 

 

 ボコッ!

 ミレニア「ふっふっふ・・・!最期に笑うのはこのわたし・・!」 (ボロボロ)

 

 

 

 ヘルム「マティア・・・けっきょくこの短編のタイトルは何だったんだろうね?」

 マティ「知らないわよそんな事ッ!あぁ・・・死んだお兄ちゃんが見える・・・」

 ヘルム「僕は死んだマティアが見える・・・」

 マティ「ざけんじゃねぇよ ボケェ!!!!」  バキッ

 ヘルム「ぐはあッ!!」

 

 

 <終わり★

 


登場人物紹介

 

ミレニアマティアヘルムート

 

 死月 /デッドムーンの略です。自己修復を持ち、初心者の壁となるキャラ。

死 月  街の人々も彼のことをデッドムーンと呼ぶ。これは本名なのか芸名なのか?

 

 レイラ /サキの色違いキャラ。実はハンナよりも弱い。デッドムーン護衛のために教育死月 

レ イラ /された少女で、ゲーム中では一言も喋らない。死ぬときも「うぅううう・・・」としか

レイ ラ /言わない謎の少女。めちゃくちゃ弱いのがご愛敬。