声優の仕事とは?

 

 まず最初に。

 どうやって仕事を手に入れるかですが、プロダクションに所属しておられる方の場合・・・・

 番組制作者側は、プロダクションを通じて声優達に、オーディションの通知をします。

 番組中の主演声優を決めるためです。

 (これは声優に対してだけ行われるオーディション)

 それに合格することで、レギュラーの座をゲットするわけです。

 

 ある程度有名になってくれば、名指しで出演依頼がくるようになります。

 

 声優の勤務時間ですが、全く決まっていません。早朝ということもあれば、深夜というケースもあり。

 さらに人気が無い間は、週に一本も仕事が無いという方もいるそうです・・・。

 

 

 では、その声優の職場というのはどんな所なのでしょうか。

 制作会社(←アニメならアニメの)、または各放送局のスタジオで「アテレコ」を行います。

 

   ※「アテレコ」・・・アニメや洋画の映像に声を当てること。 

    ちなみに「アフレコ」とは、「アフターレコーディング」の略で、後で吹き 込むこと。

    既に完成しているアニメに声を当てるもので、後でアテレコするということです。

    基本的にアフレコが主ですが、PS2のゲーム「FF10」の場合は、ゲームの完成を待っていると

    間に合わない為、先に声の収録だけ行ったそうです。 これはアフレコとは呼べません。

 

 スタジオの広さは、10畳から30畳前後。

 スタジオ内には、実際の画面が写されるモニターテレビが、

 モニタの手前に録音マイクがあります。

 (モニタ、マイクの数はスタジオによって異なります)

 

 まず初めに、「台本直し」という作業を行います。

 台本編集中にカットされた文章などがある場合、ディレクターから「ここは読まないから」

 などの指示があり、それに従い各自で台本に修正を行います。

 

 いよいよアフレコ(アテレコ)開始。

 30分アニメの場合だと、前半15分と後半15分、分けて収録し、

 モニターテレビ&台本を見ながら演技します!

 

 本番前に練習を重ねてから取り組むのですが、それでも1回で上手くいかないことは多い。

 うかつに物音をたてたりすると、雑音がマイクに拾われてしまいアウト。

 台本もそっとめくらないといけません。ページをめくる音が入ってしまいます。

 

 本番が終了しても、まだまだ制作者側の納得がいかない点があった場合。

 そんなときは、その納得がいかないシーンのみを再収録(ぬき撮り、またはオンリー撮りと呼ばれます)

 して、ようやく終了となります。

 開始から終了するまで、30分アニメの場合でも、3時間から6時間もかかるそうです。 

 

 アニメにもよりますが、あまり広くないスタジオに、大勢の声優(ベテランから新人)が集まって

 収録することもよくあります。上がり症は絶対に克服しておくべきでしょう。

 このようにアフレコでは、実に様々なことに気を付けないといけないのです。

 

 

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