どうやったら声優になれるのか?

 

 まず声優の仕事の大半は東京に集中しているので、

 東京に住まないと仕事にとても不便だそうです。

 

 さらに、今のところ声優になるための大学というのはありません。

 声優科のある大学は無いのです。 演劇科など、声優としての教養に結びつく学科なら

 あるのですが。 そこで声優を志すものは皆、養成所に入って修行するのです。

 そして大半の養成所&専門学校も、やはり東京に集まっています。

 

 以上のことから、まず上京は必須だと言えそうです。

 

 次に「学歴」に関してですが、

 養成所等で、ラインがしかれている場合はあるようです。 (高卒以上の学歴が必要など)

 しかし何にも増して問われるのは国語的能力なので、これをしっかりと磨いておきましょう。

 加えて学歴が伴っていれば、いうことはありません。

 

   声優は台本を読みながら演技をするのですが、当然のことながらフリガナは

   一切ふってありません。漢字の読みと意味の理解は、十分できないといけません。

 

 養成所の入所規定ですが、上限は30歳くらい。

 入所試験の倍率は2倍、多いときでは5倍位になるそうです。

 テストでは単に声だけでなく、身振り手振りを交えた「演技」の面でもチェックされます。

 

 そして養成所(及び専門学校)に合格し、そこで様々な学習を積む。

 最終的にはプロダクションの入社試験を受け、晴れて声優デビューとなります。

 養成所を出たからといって、必ずしもプロダクションに入れるかどうかは分からないのですが・・・・

 直接プロダクションへ入ることは無理なので、このような手順を踏むことになるわけです。

 

   (一部、プロダクションに所属せず、フリーで活躍されている声優さんもいます。

   しかしこれだとプロダクション経由で仕事が入ってこない為、仕事が少なく、

   ほとんどの声優さんが、どこかには属しているようです)

 

 話は戻りますが、養成所で演劇の勉強重点的に行う練習のひとつです。

 声で演技するだけなのに、何故・・・と思われるかもしれませんが、

 やはり完ぺきな演技力を身に付けるのには、必要不可欠なトレーニングだからです。

 

 声優ならば、体格は関係ない! とお考えの方。

 残念ながらそれは違います。

 練習がてら舞台にのぼることもあるらしく、スタイルが優れていたほうが有利だとか。

 おまけに仕事場では目上の方など、実に様々な人がひしめきあうわけで、

 特に対人関係はしっかりしておかないといけない。

 

 つまり演技力があり、かつ社交性のある人間が求められるのです。

 声さえ良ければいい、演技さえ良ければいい、・・・なんてことは無いのです。あしからず。

 

   声優さんの中で、舞台でも活躍されている方が大勢いらっしゃいます。

   これは、かつての学習で得た経験をもとにしているのであって、それほど

   不思議なことではありません。また俳優から声優に転身された方もいますが、

   これもやはり舞台での経験が十分にあり、既にいくらか声優としての技能が

   備わっているからです。

 

 何年ぐらいで声優になれるか、またメジャーデビューできるかは、

 実力がものを言う世界なので全く分かりません。

 デビューできる日を夢見て、ひたすら努力するしか道は無さそうです。 

 

 最後に今すぐ取り組める、声優としてのトレーニング法を紹介しておきましょう。

 

 ひとつは声を出し、教科書や新聞を読むことです。

 特にサ行・タ行・ラ行の発音はしっかりできるようになっておいたほうが良い。

 慣れてきたら、早口言葉などにも挑戦してみましょう。

 

 ふたつめは、「見て学べ / 聴いて学べ」

 自分の好きな声優やアナウンサーで構いませんから、

 彼らの発声法&文章の読み方を参考にするのです。

 

 この2つはとても効果的な学習法です。

 どうしても声優になりたいという方は、しっかりと修行し、

 人前でペラペラに喋れるぐらい、腕を(声を)磨いておきましょう。

 

 

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