<タイムクライシス4>
筆者評価 [アーケード版] ★★★☆☆ ストーリー ★★★★☆ BGM http://www.bandainamcogames.co.jp/aa/am/vg/timecrisis4/special/ (アーケード版公式)
★★★★★ グラフィック
★★★★☆ キャラクター
★★★★☆ 難易度
★★★★☆ オススメ度
シリーズの基本システムを継承した『クライシスゾーン』、
『コブラ・ザ・アーケード』という二作品を挿み、
長らく待たされていたシリーズの正当続編がついに登場!
最初に目をひくのは、3を凌駕する美しいグラフィック。
ゲームセンターのゲームをここまできたかと、感嘆せずにはいられない。
シーンも今回は、銃口の先のライトで照らしながら進む洞窟シーン、
セガの名作『ガンブレードNY』のようなヘリに乗っての高速追撃シーンと、
バラエティに富んでいるのが嬉しい。
3の武器チェンジシステムは踏襲され、武器の種類と、選択法は変わらず。
ただしショットガンの連射可能スピードは大幅に下がっているので注意。
本作は特定のポイントで大量のメカ昆虫が出現し、半ばハンドガン以外の使用を強制されるシーンが多い。
3よりずっと、武器使用が限定されてくるのは残念なところだ。
スコアボーナスでは、一発も外さずに撃つ事で得られる、命中率ボーナスが加わった。
ステージクリア時には総合命中率に応じたボーナスも登場している。
さて本作の目玉システムは、最大で3画面を切り替えながら戦うマルチスクリーンバトル。
銃を画面の左右端へ向けることにより、 左<正面>右 と画面を切り替えることが可能。
特定のイベントで、プレイヤーは現在地に立てこもる事になる。すると大量の斧兵が襲ってくるので、
こいつらを撃退しなくてはならない。画面に表示されるのは一画面きりだが、ひとつに集中していると
左画面に切り替えた途端に斧兵が目の前、などという事態に陥ってしまう。
まめに画面を切り替える必要があるわけだが、これがなかなか大変。ボスによっては複数の画面を
行き来する者も現れ、PSの『タイムクライシス・プロジェクトタイタン』を彷彿とさせてくれる。
敵の出現にかなりの偏りがあり、バランス面ではいささか問題があるように感じられるが・・・
ここでは普段のライフとは別に専用のライフアイコンが設けられ、制限時間内まで耐え切ればクリアとなる。
成功すればさらにイベントが続くが、失敗するとそれが無い上に、ライフをひとつ失ってしまう。
この新システム以上に、筆者が強烈に推したいものがある。それは、
日本語ボイスがメインになったこと。
タイムクライシスのボイスといえば英語だったが、今回はどのキャラも日本語で喋る。
当然声優も国内声優である。
(ペダルを踏み、さらにガンコンのトリガーをひいた状態でコインを入れるとオプションモードに入る事ができ、
そこで海外声優による、英語ボイスも選択可能。声質の近い声優がキャスティングされているので違和感は少ない。)
本作では至る所でチュートリアルともいえるボイスが入り、
その多くを大塚明夫、郷里大輔といった著名声優が務めてくれる。
特に大塚氏が演じるウィリアム・ラッシュ大尉のキャラクターは秀逸。
味方キャラで彼ほど熱く、しかもズッコケてくれるキャラは初めてではないだろうか。
主人公二人よりはるかに目立っているのはどうかと思うが・・・w
とにかく本作では『コント』としか思えないような笑えるシチュエーションが多いのだ。
それらは確信犯的に入れられており、面白くも見える ではなく、完全にウケを狙っている。
あのワイルドドッグもプロジェクトタイタンでのイメージに戻り、小者感がすごいのは頂けないが、
彼もまた3を超える壮絶なボケをかましてくれる。ネタバレになるので詳しくは書かないが・・・酷いよw
これでもかと「アメリカ万歳!!」をうたう終盤のストーリー展開、
そして結局 厄介な敵というだけに終わる生体兵器テラーバイト。
全体的に見ると結構まとまりが無い本作は、どういうわけかクレジットで年代が2005年と表記されている。
普通は稼働した年が表記されるものだが、リリースまでに一体どのような経緯があったのか気になるところ。
久々の新作はとんでもない怪作。従来のファンはこれをどう見るのだろうか。
筆者としては、それこそが一番の興味だったりする。 ちなみに私はけっこう気に入りましたwww
※本作の家庭版発売時に、また加筆します。
=BACK=