FF10において、期待の新システムとして登場した「スフィア盤」

 これの登場により、スクウェアが好む 「キャラを自由にカスタマイズする」 という概念は、

 より堅実したものとなってユーザーに受け入れられただろう。                  

 

 しかし、そもそもスフィア盤は 「FF10」 の世界においてどのような存在なのであろうか?

 魔石やマテリア※1 であれば、主人公達がそれらを携帯している光景を、安易に

 プレイヤーは思い浮かべることができた。しかし、スフィア盤となるとどうか。

※1 魔石はFF6、マテリアはFF7に登場し、それぞれキャラクターの成長に不可欠な要素だった。 

 

 あれだけ巨大なボードを、ティーダ達は皆それぞれが保有しているのだろうか?

 どこでそれを手に入れたのか? そもそもボードとは、 「モノ」 なのであろうか?

 ボードはティーダ達のみのもので、一般人は利用できないのか?

 このように、疑問が尽きないのである。

 

 FF8で 「GF」※2 が登場したときも筆者は大いに悩んだ。例えばイフリートは、

 ガーデン中の生徒に力を貸しているのか?など。これは どうもそうっぽいのだが・・・

※2 「ガーディアン・フォース」の略で、8における召喚獣の名称。「ガール・フレンド」など、誤った解釈が続出した。

 

 そこで、ここではスフィア盤のシステムなどをもとに、あの世界におけるスフィア盤の概念を

 研究してみようと思うのである。たとえ無謀な挑戦であろうと、それも 「エボンのたまもの」 と信じ・・・

 


  筆者はこの問題を解くにあたって、元クラスメイトであるK氏に相談を持ちかけた。

  するとK氏、早速貴重な意見を大量によこしてくれたのだ。 さすがは我が友!

  それを紹介しよう。 尚、以下の文章は 「とあるホームページの掲示板」※3 にK氏が書き込んだものだ。 

※3 酷○の、ナイ○メアである。

 

 

  まず、誰が持っているのか。

  「選ばれし者」が持っていると仮定してみよう。

  では誰が「選ばれし者」なのか。

  召喚士とガードだろうか?

  だがこれではティーダとリュックについて説明ができない。

  それに、これは推測だが、ビランとエンケも持ってるだろう。

  では、召喚士とガード、アルベド族とロンゾ族(の一部?)、

  それにザナルカンド生まれのものが「選ばれし者」なのか? そんなわけはない。

  よってここでは、街の人たちもスフィア盤を持ってるとして話をすすめる。

 

  (筆者も、店の商品やブリッツの賞品にスフィア関連のアイテムがあることから、この意見を支持したい)

 

  あれは個人が1人1人荷物として携帯しているのか。

  これについての可能性は3通り。

  1、個人ごと独立したものを使用している    (一人一人荷物として携帯している)

  2、パーティー内で同一のものを使用している (1パーティーにつき一つある)

  3、全人類が同一のものを使用している    (世界に一つしかない)

 

  ではどれが成り立つのか。

 

   まず1だが、これでは「キースフィア」「フレンドスフィア」「テレポスフィア」

 「クリアスフィア」「パラメータスフィア」系各種「HPスフィア」系各種

 など説明できないスフィアの数があまりに多い。

 

   次に2、どうやらスタッフはこれを前提として開発したようだ。

 スフィアに関してはこれと言った矛盾が見つからない。

 しかし、残念ながらこれも完全無欠ではない。

   まず、物語序盤におけるリュックとティーダとワッカについて説明がつかない。

 そして(これは3にも言えることだが)誰がパーティーの一員であるかの判断が難しいのだ。

 例えばこれも物語の序盤、ワッカはティーダを仲間と思っていただろう。

 しかしキマリにとってはどうだっただろうか。

 「仲間」という概念は人によって異なるのだ。

 さらにこれは「全員がスフィア盤を使える」と言う条件との両立が困難である。

 

   そして3、これも1のような矛盾を抱えることになる。

 だが、もし誰がパーティーの一員かを判断する方法があれば、スフィアについては矛盾が生じない。..........

 しかしこれは上で述べたように非常に困難なことである。

 このようにすべての説について矛盾が出て来てしまう。

 

 と、ここまでがK氏の見解である。

 彼はここで挫折してしまったのだが、是非とも彼の意見を参考に話を進めたい。

 

 K氏の挙げた3つの仮説では、どれも何かしらの欠点を持つようだ。

 では、彼自身が示唆している矛盾点をなくしていける、第4の仮説を立ててしまおう。

 

 最も可能性が高いものとしては やはり「2」であろうが、なるほど、

 確かに「パーティー」を考慮して話を進めると、話はどんどん複雑化してしまうのである。

 彼いわく、仲間であることの判断が難しいのだという。

 しかし、これはそれ程大きな問題ではない気がする。

 例としてキマリの件が挙げられているが、たとえキマリがティーダを仲間と認めていなくても、

 ユウナがあれだけ好意的なのだ。 ユウナが一言 「キミは仲間だよ!」 などと言えば、

 キマリやルールーもそれに従うと思われるからだ。

 

 それより問題は、リュックと一緒に使用していたスフィア盤を、明らかに

 ユウナや他のメンバー達も利用している点だ。この事から、スフィア盤はこの世に1つしか無いのでは?

 という疑問も生じる。しかし上で検証した通り、その可能性は極めて低い。

 スフィア盤は、一般市民の間にも出回っているはずなのだ。

 あえて既に利用者のいるスフィア盤を選んだのだろう。

 

 スフィア盤は一度に何人でも利用できるようだ。

 だからスフィア盤を利用している者が既にいる場合、その利用者に頼んで

 一緒にスフィア盤を使わしてもらおうというわけだ。ちょうど、インターネットの掲示板のように。

 恐らく、クリアスフィア※4 を使いまくるような人は、スフィア盤荒らし などと呼ばれているに違いない。

※4 力+1 といったマスを、「なし」に変えてしまうスフィアである。

 

  ユウナやワッカのステータスを見る限り、まだスフィア盤はほとんど利用していないように見受けられる。

  あくまで憶測だが、リュックがティーダにスフィア盤を渡した (←やはりスフィア盤はモノであると考えたい)

  時点では、まだ世にほとんどスフィア盤が出回っておらず、みんな興味本位で使わせてもらい始めた・・・

  このようなシチュエーションが考えられないだろうか?

 

 

 筆者の結論は、やはり 各パーティー内で同一のものを使用している である。

 残された疑問は 「スフィア盤の入手先」 であるが、この件については再度K氏と話し合いたいと思っている。

 最後に、ここまで読んでくれてありがとう!!!

 

 

 

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