「大曲り」を過ぎてしばらく先にある出雲街道と交差する小路の一つ。両脇の 白壁と黒い腰板とが「むかし町並み」の雰囲気をよく残している。 この小路を手前に辿ると、なだらかな坂道を登りきったところに城東地区の鎮守様である「大隈神社」がある。
大正初期に銀行として建てられたもので、千鳥破風入母屋造りの建物。外観は2層だが内部は吹き抜けの一階となっている。 釘を一本も使っていない独特の工法で当時7万円をかけて2年かかって完成したものであるそうな。今では津山が生んだ 洋学者宇田川、箕作氏らの資料を展示する資料館となっている。洋風の門や塀で囲まれた奇観が目を引く。
資料館東側の路地に沿った外塀で、赤いレンガ造りの重厚な造りである。 大正年代に、いかに西洋風のハイカラな建造が好まれたことかが想像できる。