*南出繁: のちのオール巨人。
落語家林家染三一門の三喜をへて
岡八郎門下に入って吉本新喜劇にも出演。
素人時代にもマネマネゴンスケ・マンスケで物まね漫才を組み
落語家時代にも弟弟子だったオール阪神と、漫才を組むまでの間の
短期間であったが、ただの通行人ではないややおいしい脇役が多かった。
とりわけ岡八郎に物まねを教える師匠役での劇中コントは秀逸だった。
名簿もれの理由はもしかしたら正式に在籍せずエキストラ出演だったの
かもしれない。
*駿河幸太郎: 池田昌代、清家義正と剣戟コントの段トリオを組んだ人。
相羽秋夫著『大阪演芸人名鑑』には顔写真付きで載ってます。
*清家義正: 上に同じ
*小島陽子: 73年頃に短期間在籍。
特にABCテレビ『笑って笑って30分』木曜日に出演し
『ABC学園の小柳ルミ子』のキャッチフレーズで活躍した。
短期間に老けが目立った。
*片山正美: 津島ひろ子と同時期に別の組で活躍した。
ほぼヒロイン級の役がついていたため
タレントリスト簿を作った人の不覚としか思えない。
*春名幸子: あまり重要な役にはつかなかったが、巻末のうめだ花月上演リストに
たびたび登場する。
タレントリストもれの理由はわからない。
*笹本功: 頭の薄い端役コメディアン。
プログラムに載るところまで出世しなかったのが
ここに載らなかった理由か?
*岡崎薫: 伝次郎、まんま、ヤンキー豚などで有名な、かぶりものの名手。
当然新喜劇にも多く出演している。
かぶりものでなく素で出演したこともあった。
在籍していなかったのがリストもれの理由であろうか。
*野村明美: 新喜劇晩年に端役で出演した。
胴長短足で顔は美人という藤里美と共通の強みがあり
また少し変人っぽい雰囲気も期待の大物に思えた。
しかし劇団自体が存続の危機にあった時期だけに
見切りをつけてしまったのだろうか、それとも首になってしまったのか
わからない。
ビデオ『吉本新喜劇ギャグ100連発』の
「つまらないものですが」のところでその姿を見ることができる。
*木下ほうか: 珍名だが本名のようだ。(たぶん峯華、姓は?)
しかしひらがなで書くとこのような妙な味わいを持つようになる。
珍名の割には芸風は目立たなかった。
タイヘイ銀二に似た雰囲気があった。
退団後は、Vシネマ等で活躍しているらしい。
最近(01年春)朝日新聞で
「活躍する在日韓国人」という記事で、紹介されていたという。
*荻清二: たぶん的場剣友会の人。
時代劇仕立ての演目にはかなり重要な役で出演した。
毎週新喜劇にチャンネルを合わせた人にはお馴染みの人だと思う。
京唄子の夫でもある。
*中村定夫: 秋山組に端役で出演した地味な人。
*大崎隆晴: 巻末のリストにも顔を出しており
ちゃんとプログラムにも載っていた人。
地味で目立たなかった。
峰キヨシにも似ているが別人だろう。
*横井修平: 長い長い下積みが続いた後やっとプログラムに載った人。
在籍期間はかなり長かったように思う。
面白そうな顔をしていたがあまり会社側の評価は高くなかったのだろうか。
*小林幹夫: 岡八郎の弟子。
かなり長期間出演していたと思う。
のちにジミー大西になる人物と漫才コンビを結成して
新喜劇を離れたはずなのだが、相方がピンで売れて
置き去りになったような形で、ついにテレビで彼らの漫才を
見ることもなかった。
気の毒な人である。
*横山トンガ: 横山ノック門下。
西川シンシとコンビを組んで漫才をしていたが解散。
解散後しばらく新喜劇に端役で出演、その間改名を繰り返した。
(横山トンガ→横山光博→川端光博)
漫才初期には得難い天然ぼけの顔で期待されてたと思うが
新喜劇に出演した頃は完全に愛嬌を失っていた。
そのせいかすぐやめた。
*タイヘイ銀二: 人気漫才師銀二・政二の銀二。
解散して新喜劇に出演したときはこの名前で出演していた。
師匠なしのノーブランド漫才だったが
太平サブローが、素行の悪い彼をよく庇っていた関係からだろう。
非常にカリスマ性のあるルックスの持ち主で
漫才時代は将来を嘱望されていたが寝起きが悪いのが災いして
仕事をよくすっぽかした。
吉本を首になった後、銀二・政二を再結成して
太田プロに所属していたが今はどうなっているのだろうか。
その後、一時期銀二・秀佑という漫才を松竹芸能で組んだが
これも、この修正現在(010406)存廃不明。
*前田政二: 銀二・政二の政二。
漫才時代は強烈な強面だったがそれゆえに相方ほど人気がなかった。
新喜劇在籍中はこの名で出演。
のちに村上ショージ、Mrオクレと組んだ何人トリオが
一世を風靡したが解散、銀二・政二を再結成するために吉本から
太田プロに移籍してしまった。
その後放送作家に転身、新喜劇なども手がける。
*蔵元弘美: ミヤコ蝶々が主宰する新芸スクールの出身。
同門の仲間と、武蔵と小次郎という漫才コンビを組んだが解散。
吉本に移籍して新喜劇入りした。
かなり長く在籍していたが、プログラムにやっと載る程度にしか
出世しなかった。
*片桐はいりに似た女(島田珠代?): 新喜劇晩年に端役で登場した
異様に不気味なルックスの持ち主。
出なくなってから、島田珠代登場までかなりブランクがあるので
同一人物か疑わしい。
変な顔さ加減は、近年の島田珠代の比ではなく
強烈の一言につきる。
もし同一人物とすれば個性の90%を失ったことになる。
もったいない話である。
手遊氏より、これは吉田ぶきみ(吉田幸子)ではないかという
指摘がありました。
が、吉田ぶきみは芸名の通りの本物の不気味だったかどうか
(何かのバラエティでチョロっと見た時はそれほど感じなかった。)
なので、この件については島田珠代説も捨てがたく一応併記します。
*ジョージ小川: のちの浮世亭ジョージ・ケンジのジョージ。
この当時はザ・パンチャーズにいた。
白人風の容姿が珍重され新喜劇にも端役でたびたび助演した。
在籍していないのでリストから漏れたのであろうが
雷門五郎や中山千夏が載るぐらいなら
彼が載ってもおかしくない。
*山田裕子: 90ページの写真の左端に顔が見える人。
山田スミ子が、あまり出なくなった頃、似たような名前で出てきて
そこそこの役もついていたので記憶に残っている。
リストもれは明らかに編集者のミスであろう。
*国分恵子: 前田五郎門下。
H顔と言うか、水商売系の顔というか、とにかくこの世界に
入ってくるために生まれてきたような風貌を持つ逸材。
それ故吉本制作の番組や、ポケット・ミュージカルズでは
準ヒロイン級の役が回ってくることも、新人の割に多かった。
ただし新喜劇では端役が多かった。
リストもれの理由は歌手扱いだったのだろうか。
(手遊氏によると歌手で座員にあらずということです。)
しかし、片山理子が載っていることと考えあわせればおかしい。
劇団自体のパワーが低下していた時期だったせいか
割と早く見切りをつけた。
彼女が廃業を決意して、それを語ったとき
芸人仲間から長説教を受け、その後「もうこんな所に戻ってくるなよ」と
大勢の仲間から手を振ってもらいながら、泣いて手を振りながら
船で港を後にしたという話が、深夜放送でまことしやかに語られた。
*平野行矩: 70年代前半にかなり長く在籍した端役。
うめだのリストにも登場することから晩年にはプログラムにも
載ったようだ。
リストもれは編集ミスだろう。
*村上福江: 69年頃原組にいた端役女優。
プログラムには載ることができなかったが、当時のテレビでは出演者に
テロップで名前をつけてあったので、そこそこ知られた存在。
リストもれの原因はプログラム級まで出世しなかったせいか。
*好田誠一: 細々とあちこちの事務所をわたっているらしい漫談家、好田タクトが
新喜劇在籍中、この名で出た。
端役だった。
*栗井信子: 昭和45年頃原組にいた人。
短期間しか出なかった。
この人が出なくなって、入れ替わったように平山のぶ子が
出るようになった。
プログラムには載らなかったかもしれない。
*渡辺広美: コリーの愛称があった、顔の長い女。
長身でもあった。
巻末のうめだ花月出演者リストにはちゃんと載っているので
プログラムにも載ったようだ。
わざと強烈な音痴を演ずるギャグがあった。
短期間出た後、消えたのでやめたかと思いきや久しぶりに1回だけ出て
再びでなくなった。
最後の1回の分はすでに他社に移籍していたのかもしれない。
*吉野綾: 吉本興業にしばらく在籍していた時期、美貌を売り物にして
バラエティや祝日特番などに、広く活躍した。
服部宝観とのデュエットでレコードも出した。
新喜劇にも出演したが、在籍扱いではなかったかもしれない。
運動会形式の特番で負傷して吉本を去り、女優を続けているようだ。
*金沢和守: 新喜劇に短期間在籍して端役で出演した。
その後松竹に移り、「星空まあち」の名で大空テントと組んで
漫才に転向したようだが、すぐに解散。
*広野つとむ:
*堀江たかし:
*片山英昭:
*藤江竜海:
*平野恵美子: 昭和41年〜43年の間の出演者リストを飾る人々。
この間にその他大勢から、プログラムに載るところまで昇進し
43年夏ぐらいまでに退団している。
いずれにしても、タレントリスト漏れであり、全タレントリスト
と銘打つならば、抜けてはならない。
*01/04/05 手遊氏の協力により更に数名、判明しました。
潮恵司、大塚淑夫、玉村輝彦(後のシベリア文太)、内田千穂
*01/06/05 手遊氏の協力により更に2名、判明しました。
岡村ゆかり、上田宜伸
昭和61年頃の、タイトルロールにも載ったクラスの脇役です。