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神有屋のCG作画法

(02/9/28)


思い付きと勢いだけでやってしまった、巷によくある企画です。

あまり本気にならず、冗談九割くらいでご覧下さい(^^


今回は、題材として新瀬進様(そらかぜ工場)の作品"翼使い"を使わせていただきました。

事前承諾なしでやってますけど(←オイオイ)、これを見た方は告げ口しないで下さいねっ(^^;


1 ラフ(アイデア出し) 

 キャラ絵が横になっているのは、リングノートのリングが邪魔だったのでノートを回したためです。

 ラフは作画作業の中で一番楽しく、一番大事な工程です。

 イメージを固めるため、使い捨ての落書きノートに色々なアングルと表情でキャラ絵を描きます。それっぽいセリフを付けて、一コママンガにする事も。

 気に入った表情が出ると、それを生かす方向で構図を考えたりもします。構図はちゃんと紙に描き付ける事もあれば、描かないこともあります。

 この段階で詰まってしまうと作業は中止です。別のキャラを描いたり、一旦イスから離れて気分転換します。 

2 原画

 ラフでキャラのイメージが固まり、構図が決まったら原画描きです。

 全身像の場合は大雑把にポーズをキメてから描きますが、アップだけなら一発描きが多いですね。

 構図に従って、人物や背景など各パーツを分けて描きます。

3 トレース(清書)

上と色合いが違っちゃいました(^^;

 原画を描き終えたら上質紙にトレースします。

 各パーツの大きさを見て、一枚の紙にまとめて写したり、別の紙に描いたり....場合によりけりです。スキャンしちゃえば、コピー&ペーストとドラッグ&ドロップで、構図はなんとでもなりますからね。

 この段階で如何に線をキレイに描くかどうかで、取り込み後の作業の進み具合が随分と変わります。

4 スキャニング(画像取り込み)

キーボードがスピーカーの上にあるのは、タブレットを使っているからです。

 線画の汚れを払って、スキャナーにかけます。

 取り込み解像度は用途によって変わります。印刷が前提ならなるべく高い解像度で。PCで見る(掲示する)だけなら、高解像度はそれほど意味がないので、中程度の解像度で取り込みます。

 神有屋は150dpi→ラフイラスト、300dpi→通常使用、1200dpi→印刷用原稿、で使い分けています。

5 構図最終決定

 スキャンしたら、取り込んだ画像のゴミ取りと、線の修正をします。

 1ドット単位の修正は面倒ですが、ここは気合いを入れてしっかりやります。

 また、人の目と違ってPCの目は冷徹ですので、ここでデッサン狂いを見つけてしまう事もあります(T_T)。その場合は修正範囲により、PC上で直すか線画を直すかを考えます。

 線画を奇麗にしたら、構図に合わせて各パーツを組み合わせます。

 次はいよいよ色塗りです。

6 ベース(基本色)塗り

 どうやって色を塗るかは人それぞれですが、神有屋の場合は肌、髪、服などでレイヤーを分ける、一般的な方法で描いています。

 背景がグレーバックになっているのは、塗り残し塗り忘れの予防のためです。

 ベースを塗り終えたら、光源を考えながら影を付けていきます。原画の段階から影を決めている方も多いですが、トレースの手間や線画修正の面倒を考慮すると、神有屋は原画に影線をつける気になりません。

 仕上がりはやはり、原画に影線をつけた物のほうがシャープに見えます。

7 塗り込み終了

 キャラの塗りこみが終わった所です。光源が画面の中心にあるのがわかります。

 塗り込みが終わったらグレーバックの役目はお終い。別に作った背景と差し替えます。

8 演出、色合い調整

 背景の上にキャラを乗っけただけでは、完成と言えません。

 画面効果を付加し、色合いを調整してキャラと背景を調和させます。

 最後に文字とコピーライトを置いて、出来上がりです。

完成図

 

 ラフから完成まで、所要時間は約6時間でした。

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